エッセイ

知っておきたいナース服の遍歴と、ナース服を着るときのルールを解説!

2020/1/13

普段私たちが何気なく着ているナース服ですが、実は歴史的に古く、また細かい部分に理由があることをご存じでしょうか?今回は、看護師として働く中で知っておきたいナース服について、ご紹介しましょう!

 

なぜ看護師は看護服を着ているのか?歴史的な視点その変遷、看護服が持つ意味を紹介

なぜ看護師は、ナース服を着用しているのでしょうか?まずはその歴史からご紹介します。

ナース服の原点は、ナイチンゲールにあり

ナース服の原点、それはナイチンゲールにあります。ナイチンゲールは戦場で敵味方関係なく、傷ついた兵士や病気となってしまった方々の看病を続けました。そのときの服装は、長袖のワンピースに袖の無い白いエプロン、そして帽子であり、この服装こそ、その後のナース服に大きな影響を及ぼすことになります。

ロングスカートから徐々に活動的なスタイルへ

第二次世界大戦中の従軍看護婦の白衣は、ナイチンゲールのスタイルに影響を受けた、足元や足首までのロングタイプのスカートでした。戦後の日本においては、ワンピーススタイルが主流となり、徐々にスカート丈も短くなり活動的になっていきます。

現在は、「安心感」を与える色も採用されるように

現在ナースキャップがほとんど見られなくなったように、ナース服もまた、時代の変化に合わせて変化を続けています。1990年代までは白のワンピースタイプのみだった白衣ですが、最近では、「患者さんに安心感を与える」として、薄いピンクや青といった様々な色のついた白衣も多数の職場で採用されています。また、白衣以外にもスクラブが採用されている職場が増えており、看護師もナース服を選べるようになってきています。

 

ナース服を着用するときのマナー 下着は?ナースシューズは?

ナース服の歴史がわかったところで、次にナース服を着る際のマナーについて、解説していきましょう。

ワンピースタイプよりもパンツスタイルが一般的に

以前はワンピースタイプが一般的だったナース服ですが、現在ではパンツスタイルが一般的となりました。ワンピースタイプだと移乗介助などで足を動かしにくいため、パンツタイプの方が働きやすいという方も多いと思います。

また、ワンピースタイプではストッキングの着用が必要なことも多いですが、パンツタイプでは靴下のみでOKなため、そういった点でもパンツタイプの方が楽という側面があります。一方、パンツスタイルでの靴下は白など職場によって色が指定されていることが多く、「ワンポイントまでOK」「ワンポイントもダメ」というように、職場によって異なるため注意しましょう。

白衣=透けない下着を着用する、が暗黙のルール

白衣着用時、最も気をつけなければいけないこと、それは「白衣に透けない下着を着用すること」です。最近の白衣では透けにくいものも多数販売されていますが、やはり仕事時には透けにくい下着を着用するということは、着用時のマナーといえます。

下着が透けてしまい、患者さんから「不適切ではないか」と指摘を受けてしまうこともあります。自分は気にならなくても、患者さんをはじめとして周囲の人が気になってしまうこともあるため、普段から下着は気をつけるというのは、大切だと考えます。

サンダルはNG、清潔感のあるシューズが看護師自身も守ってくれる

以前は「ナースサンダル」としてサンダルが一般的だった看護師の靴ですが、現在ではむしろサンダルはNGとしている職場が多くなっています。その理由として「薬品、血液等仕事中での汚染や針差し事故の防止」があげられます。

サンダルでは誤って針を落としてしまった時、足に針を差してしまう可能性がありますが、靴は足全体を覆っているため、そのリスクを軽減させることができます。また、サンダルでは薬品や血液など、皮膚に付着すると感染等のリスクがありますが、靴を着用していれば靴が汚れるだけであり、皮膚そのものは守ることができます。

このように、靴は看護師自身を守ってくれるものであるといえます。一方で、看護師の履く靴については、汚れていたり、たくさん歩き回るが故にボロボロになりがちです。ぜひ気をつけて、常に清潔感のある靴を履いていただけたらと思います。

 

ナース&患者さん双方の希望にあったナース服へ

ナース服は、時代の流れによって様々に変化しています。現在筆者は訪問看護師として働いていますが、訪問の場合はむしろ白衣を脱ぎ、ポロシャツにジャージでお伺いすることで、相手が緊張せずいつものリラックスした状態で接していただけるよう、配慮しています。このように、服装によって相手の印象は大きく変わります。ぜひ皆さんもナース服のマナーを守っていただき、ナース、患者さん双方が気持ちよく過ごせるようにしていただけたらと思います!

 

参考文献

大阪医科大学歴史資料館

この記事を書いたのは

山村 真子 看護師として働きながら、ライターの仕事もしている、アラフォーママナース。看護系以外にも、育児や病気、介護など幅広い分野の執筆を行っています。時短勤務中だが、毎日定時に帰れるはずもなく、保育園の送迎はいつもギリギリなのが最近の悩み。

イラスト・まえかわしお

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