皆さんの中に「いつになったら先輩のようになれるんだろう…」と悩んでいる方はいませんか?がむしゃらに仕事を覚えようと頑張っていた新人時代が過ぎ、先輩から指導を受ける回数が減っているのに、仕事や自分に自信がない…。
今回は、そんな仕事ができないと悩む方へ、仕事が「できる」看護師になるにはどうすればよいのか、考えていきたいと思います!
仕事が「できる」看護師ってそもそもどんな人?
仕事ができる看護師を目指すにあたり、そもそも仕事ができる看護師とはどういった方なのでしょうか?まずはそこを考えてみたいと思います。
様々なケースにすぐ対応できる人
看護師の職場では、様々な状況に遭遇したりトラブルが起こったりします。さっきまで普通に会話していた方が突然急変し、意識不明となることも十分考えられます。
例えば、緊急入院が重なった、看護師が2人しかいないのに、3つ同時にすぐ対応しなければいけないナースコールが鳴ったなど、様々なことが毎日起こる病院において、慌てずにすぐに看護師として適切に対応できる方は、まさに「仕事ができる看護師」といえるでしょう。
知識が豊富な人
看護師は医師とは違い、自分が配属される診療科を選択することはできません。そのため、所属する診療科に応じて把握すべき知識は変化します。また、学生時代に一度覚えておけば良いというわけではなく、日々変化していく医療現場において、常に最新の知識をアップデートしていかなければいけません。
そんな現場で、どんなケースに対してもすぐにすらすらと知識が出てくる看護師は、仕事ができるといえます。
段取りが良い人
看護師としての仕事は膨大です。職場の同僚が「看護師の仕事は、他の職種が担当している仕事以外すべて」という表現をしていましたが、患者さんへ提供する最終過程が看護師であるために、看護師が行う仕事は必然的にとても多くなります。
そんな中で、自分で行う仕事を把握し、段取りよくテキパキとこなす看護師もまた、仕事ができる人だといえるでしょう。
できないナースから、できるナースになるために
では、ここからが本番です。どうやったら少しでも「仕事ができるナース」に近づくことができるでしょうか?
まずは、「何ができていないか」を把握しよう
仕事ができるようになるために、まずやらなければいけないこと、それは「自分の何ができていないのかを把握すること」です。ただ漠然と「仕事ができない」で終わらせずに、自分の長所・短所をそれぞれ把握した上で、自分のできない部分を細かく分析します。分析にあたっては、紙にどんどん箇条書きで書きだしていくことをオススメします。
例えば、
- 診療科に対する知識が足りない
- 時間内に仕事を終わらせることができない
「どうしたらできるようになるか」を「実践できるレベル」で考えてみよう
「何ができていないか」の書き出しが終わったら、書きだしたものについて一つずつ、「どうしたらできるようになるか」を考えていく行程へ移ります。今度は「より具体的に」を意識して、「すぐに実践できるレベル」にまで考えていきます。
例えば、「時間内に仕事を終わらせることができない」という場合は、
- 自分でスケジュール紙を作成し、その時間に何をするか、優先順位を考えながら決め、一枚の紙で把握できるようにする
- 時間が自分でわかるように、ストップウォッチを持ち歩く
そして、それらを翌日からすぐに実行し、適宜振り返りを行いながら「できるようになる」まで改善を加え、様々な方法を試していきます。
「自分から」教えてもらえるように話そう
また、自分で「もう新人じゃないし…」と遠慮し、なかなか先輩に仕事のことを聞けない、ということはありませんか?仕事でわからないことがあったら、必ず解決する、というのは新人以外の看護師でも変わりません。
2年目、3年目と経験年数が増えると、先輩から「大丈夫?」「困っていない?」と話しかけてもらえる機会はどんどん減っていきます。一方で、わからないことを先輩に聞く場合「どこまで自分で調べてから質問するべきか」は把握していると思います。先輩に積極的に質問をし知識を増やし、疑問点は必ず解決しておくこともまた大切なことです。
「すぐに何でもできる人はいない」
どんな職業であっても、「すぐに何でもできる人」はいません。今、みなさんが「仕事ができる看護師」と感じている先輩はもれなく、一つずつ自分のできる努力を重ねた上で苦手なことやできないことを克服し、今があります。いつでも最善を尽くし、少しずつ、自分にできる努力を重ねること。それが、仕事ができるようになるまでの一番の近道になるはずです。
この記事を書いたのは
山村 真子
看護師として働きながら、ライターの仕事もしている、アラフォーママナース。看護系以外にも、育児や病気、介護など幅広い分野の執筆を行っています。時短勤務中だが、毎日定時に帰れるはずもなく、保育園の送迎はいつもギリギリなのが最近の悩み。
イラスト・Ayumi-chan