まなび
  • 公開日: 2025/7/17

国試対策のプロが伝授!合格を勝ち取るためのおすすめ勉強法‐ナース専科×さわ研究所コラボ企画‐

第115回看護師国家試験に向けた「ナース専科」×看護国試専門予備校「さわ研究所」のコラボ企画第3弾。今回は、夏から本格的に国試対策を始める人へ、今やるべき勉強法を伝授します。合格を勝ち取るためのヒントが満載です!ぜひチェックしてください。

こんにちは、さわ研究所です!
就職活動が一段落し、徐々に“国試モード”に切り替わる時期ですね。
「何から始めたらいいのか分からない」「勉強しているのに模試の成績が上がらない」
そんな不安や焦りを抱えている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、国試対策に長年携わってきた予備校講師が、就活後から国試本番までの勉強の進め方を具体的に解説します。
看護師国家試験は学習を“コツコツ積み重ねた”人が合格できる試験です。
合格を勝ち取るために一歩踏み出しましょう。

国試合格に近づく!効率的な勉強スケジュールの立て方

国試が近づくにつれて、焦りを感じる人も増えてきたのではないでしょうか。しかし、今から計画的に学習を進めていけば、国試合格に必要な力は十分に身につけられます!

学習を効率よく進めるうえで大切なのは、ただやみくもに勉強を続けるのではなく、時期ごとの目標を明確にもつことです。ここでは、国試の半年前から当日までの期間を3つに分けて、それぞれの時期に取り組みたい内容を解説します。

8~9月:自分の学力把握期

この時期の目標は完璧を目指すことではなく、自分の学力の“全体像を把握する”ことです。そのために、まずは過去問題集を1冊しっかりやり切りましょう。

答え合わせをするときは○△×の記号をつけることをおすすめします。
  • ○:自信をもって解けた問題
  • △:うっかりミスや自信がもてなかった問題
  • ×:全く分からなかった問題

2周目以降は、この記号を目印に復習を進めましょう。最優先で復習するのは△の問題です。次は確実に得点できるように見直しましょう。×の問題は、解説をよく読み、何が分からなかったのか理解するところから始めてみてください。○の問題は、次回も正解することはもちろん、周辺知識も深めて類題まで解けるようにしましょう。

この8~9月の間に“自分の得意・苦手”を把握しておくことで、この先の学習を効率的に進めることができます。

10~12月:応用力・思考力の強化期

自分の得意・苦手な領域や分野が分かり、基礎的な力が身についてきたら、次は“応用力”を鍛える時期です。
この時期は、問題集につけた○△×の記号を活用しながら、2周、3周と繰り返し解いて、復習の質を高めましょう。特に、一般問題と状況設定問題に重点的に取り組み、解説を丁寧に読みながら「なぜこの選択肢が正解で、ほかの選択肢は不正解なのか」まで説明できるようにしておくことが大切です。根拠をおさえることで、ほかの問題にも知識を応用できるようになります。

模試は、正答率が高いにもかかわらず自分は間違えた問題を中心に復習しましょう。自分が間違えたもののうち、正答率80%以上のものを最優先して復習し、次に正答率60%以上のものに取り組みます。偏差値や順位にとらわれず、自分の弱点を明確にする材料として模試を活用してください。

また、間違い分析ノートを作ることもおすすめです。“できなかった理由”と“次どうすれば解けるか”をまとめておくと、復習の精度が格段に上がります。

なお、この時期は、国試対策に専念できる人は1日8時間程度、授業や実習がある人は帰宅後3時間程度を目安に自主学習に充てられると理想的です。

1~2月:直前対策期

ここまで積み重ねてきた努力を“合格”に繋げるための総まとめの時期です。
予想問題を解いたり、暗記項目(検査値や薬剤、統計、法律・制度など)を整理したりすることに時間を充てましょう。

予想問題を解く際は、全問正解を目指すよりも、国試本番で余裕をもって合格できるラインを確実に超える(平均点を確実にとる)ことを意識してください。看護師国家試験は、多くの受験生が正解している問題をしっかり解けていれば(平均点を取っていれば)合格できる試験です。予想問題を解く際や復習する際にも、ぜひこのことを念頭に置いて取り組んでくださいね。

モチベが続く!今日からできる学習習慣の工夫

どんなによいスケジュールを立てても、計画通りに勉強を進められなければ意味がありません。
途中でモチベーションが下がるのは誰にでもあることです。そんなとき“どのように気持ちを切り替えて立て直すか”が鍵となります。ここでは、モチベーションを保ちながら、学習を継続するための具体的なコツをご紹介します。

週1回“振り返りタイム”を設ける

毎週、次の3つについて書き出す習慣をつくりましょう。

  1. この1週間でできるようになったこと
  2. 時間をかけすぎたことがあったか
  3. 来週の目標

1を振り返り達成感を得ることで、モチベーションの継続に繋がります。
2では自己分析ができます。時間がかかったということは、まだ自分がその領域や分野を十分に理解できていないということです。理解するために行動に移しましょう。
3を具体的に設定することで、学習習慣の継続に繋がります。難しく考えず「過去問題集を○ページ進める」といったシンプルな目標で十分です。

このように“振り返りタイム”は、学習の習慣化や自己管理にも効果が期待できます。手帳やスマホアプリなど、ご自身に合った方法でぜひ試してみてください。

朝1時間勉強する

朝に勉強すると、夜よりも学習に対する満足度が高まりやすく、モチベーションの向上にも繋がるためおすすめです。また、朝の1時間は夜の3時間に匹敵するという説もあります。
なお、国家試験当日は午前9時台に試験開始のため、本番までに“午前中から頭が働く状態”にしておく必要があります。今のうちから習慣づけておきましょう。

仲間と励まし合う

一緒に頑張る仲間の存在は、大きな力になります。LINEやインスタなどで「今日はこれをやる!」と宣言し合ったり、問題を出し合ったりしてみましょう。どれだけ頑張れているかを学生同士で共有し合っている学校は、合格率が高い傾向がみられます。Zoomなどで勉強会を開くのもおすすめです。

効率アップに役立つおすすめの学習ツール

長時間続けて学習をするのが苦手な人は、学習時間を記録できるアプリを活用しましょう。進捗をグラフで可視化できるものや、リマインダー機能があるもの、ゲームの要素が含まれているものなど、さまざまな種類があります。自分に合うものを選んで試してみてください。

集中力が続かない人には“ポモドーロテクニック”がおすすめです。ポモドーロテクニックとは、25分間集中して作業した後に5分間休憩するサイクルを繰り返す時間管理術で、集中力を維持し生産性を高める効果があるといわれています。ポモドーロテクニックを活用したアプリもありますので、活用してみるのもよいでしょう。

計画的な学習と継続が国試合格への近道

看護師国家試験は、“積み重ねた努力が結果に繋がる”試験です。時期ごとに目標を明確にし、効率的な学習計画を立てて継続することが合格への近道となります。モチベーションを維持するためにも、自分に合った勉強方法を積極的に取り入れてみてください。

合格通知を手にしたときに「頑張ってよかった」と心から思えるよう、焦らず、諦めず、着実に積み重ねていきましょう。さわ研究所は、あなたの国試合格を全力で応援しています!

【告知】さわ研究所の看護国試対策本・過去問題集を紹介!

さわ研究所おすすめの問題集を紹介します。ぜひ日々の学習にご活用ください!
【必修問題の過去問題集】看護師国家試験必修過去問全問解説集第115回(2026年実施)対策〈通称:青本〉

さわ研究所の青本(表紙)

必修問題が導入された第93回から最新の第114回までに出題された必修問題をすべて掲載。
出題当時と現在で事実が異なる問題や統計データなどは受験年度に対応した内容に改変。
【必修対策の参考書】これで完璧!看護国試必修完全攻略集第115回(2026年実施)対策〈通称:赤本〉

さわ研究所の赤本(表紙)

出題基準252項目を網羅かつ頻出項目が一目で分かる一覧を掲載。
紙面はフルカラーで図表を多数掲載。青本との併用がおすすめ。
【一般・状況設定問題の過去問題集】これで完璧!看護国試過去問完全攻略集第115回(2026年実施)対策〈通称:黒本〉

さわ研究所の黒本(表紙)

一般・状況設定問題の過去問題を約3,700問掲載。正答率の低い問題や質問が多い問題300問に解説動画付き。
12月まで月に1回1コマ45分×3コマの講義を配信。

詳しくはこちら

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング