編集部セレクション
  • 公開日: 2025/11/26

訪問看護は、なぜ人気がないの?

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
現在私は訪問看護ステーションで働いています。
利用者様も少しずつ増えてきて楽しく働いていますが、なかなか次の看護師さんが来ません。
訪問看護は人気が無いと話を聞きますが、なぜでしょうか?
時間?お金?責任?
どうしたら「私訪問看護がやりたい」と言って一緒に働いてくれるスタッフが来るのでしょうか?何かヒントになる事が有ればと思っています。
ちなみに、私は訪問看護がやりたくて看護の道を選びました。

 

訪問看護は、なぜ人気がないの?

■訪問看護、興味あります!!

私も経験を積んだらやってみたいです。ですが、新卒で訪問看護は流石にハードルが高いと感じます。中堅~ベテランの人向けな領域に感じますがどうでしょう?

学生の時からずっと訪問に興味があって、もうすぐステーションで働きます。訪問はやりたいと考える人、絶対ムリと考える人とハッキリ分かれますよね。

私のまわりにはいつか訪問看護で働きたいと考えている学生も少ないですがしっかり居ます。しかし、実習でお世話になる訪問ステーションの看護師や教員からは大病院で経験を積んでからでないと難しいと繰り返し言われ、大きい病院に勤める学生が多いです。

学生です。いつかは訪問やってみたいと思ってます。
病棟看護師って、自分たちの城で偉そうにしているイメージですが、訪看は人様の家に伺うからなのか、低姿勢で優しい人が多かった気がします。

■興味はあったけど、諦めた理由

実習で経験しましたが、やり甲斐のある職場だと思います。だけど、体力面で、私には無理かも

やってみたいです。本当は。でも、私は人の家に上がるのが嫌なので、訪問看護は無理です。汚部屋、ごみ屋敷だったら…入れない、入りたくない。。それも看護のうちだとか、受け入れる余裕はないです。

元々訪問看護に興味を持っていました。ジャージで出勤してそのまま訪問とか、私生活とのメリハリのなさがいやでした。皆さん朝からジャージで出勤ってことは、一日中ジャージだし、今後の人生の大部分がジャージと思ったら、無理でした。

学生の時の実習で訪問させていただいた家の印象が、強烈過ぎて、、、。訪問中もゴキブリとネズミが、ガサガサ。憧れていた分野にも関わらず、他人の家に行く事に恐怖で断念しました。

実際、働いてみると…?

■私が訪問看護を辞めた理由

人がいなくて、オーバーワークな割に、給料が安いことかな。あとは、訪問先が異様に汚かったり、同居家族が、怖い男性だったり、逆に異様に潔癖すぎる感じは、1人だと怖いです。

その日が当番でなくても呼び出されたりして身体を壊しました。しっかりしたとこなら大丈夫かも知れないけど家庭持ちには厳しかったです。

やりがいという意味ではかなり満足です。が、私のお世話になった所は残業代なし、ボーナスなし、ターミナルの方が数人いる場合は休日ほぼなし。有休は取ると次回の昇給で減給、もしくは減給対象。と、そういうステーションでした。結局体の方が持たず退職。

一番つらかったのは身の危険と孤独を感じることでした。汚部屋よりもヘビースモーカーの煙の中での訪問のほうが私にはこたえました。
暴言暴力もありました。密室に一人で行って、何が飛んでくるかわからないです。酒を買って来いと利用者さんに包丁を見せられたスタッフもいます。

■私が訪問看護を「楽しい」と思う理由

集団行動が苦手な私には病棟よりも自分に合っていました。床板が腐っていて踏み抜きそうになったとか、ケア用にお湯をもらおうとしたら巨大なGと見つめ合ってしまったとか、それでも地域という大きなフィールドで勝負が出来る醍醐味がある訪問看護は好きです。

訪看6年目ですが、こんなに『看護』が楽しいなんて♪と毎日仕事に励んでおります。それもこれも、管理者(兼社長)が『看護』が好きだから、下のスタッフも自ずとそうなるのかも。汚い・臭い・お金がないお家なんて、多々あります!歳を取り、体も思うように動けないのに綺麗なお部屋の方が難しいのでは?

やってみて、「看護って楽しい!」と思えるようになりました。一人で行って判断に迷うときは、管理者に電話相談し対応できます。

異動により希望でない訪問看護になり3年目です。初めは仕方なくなんとなく働いていました。でも、基本的に患者さんが好き。継続して経過を観ていけ、今までの知識や技術も生かせており、今は楽しく働いています。

自分の看護ができて楽しいです。オンコールは、平日日中のうちに予測対処していれば殆どありませんし、たまに電話相談程度です。冷房や機械音やコンクリートに囲まれた病院より、自然や暮らしのなかに居れる訪問看護の方が、身体も楽です。「家で過ごせて良かった」と関わった方々が話されるのが、何よりです。

■訪問看護、人気がない理由とは…?

記録や看護師の実施していい行為いけない行為などがとにかく大雑把、悪く言えばいい加減。勤務規定等の勤務条件が整っていない。訪問看護って本当にまだまだ発展途上なんだと感じます。

人気がないと言うよりも、自信がないから訪問看護にいけないのではないでしょうか?自信もなく1人で訪問というのは恐いですよ。看護師も患者も。

現在のステーションは基本給+訪問時間のインセンティブ(80時間で5万など)という給与体系でインセンティブがつかなければ生活が苦しいです。休みの少なさ、給料の低さがまず選ばれない理由ではないかと思います。

訪問看護って、どんなことをしてるのか結構イメージできていないナースが多いと思います。訪問看護は注射や採血など医療処置が出来なくなってしまうと思っている人も多いのではないでしょうか。

新卒の訪問看護が入ってこないのは、実習時期が遅いのと、奨学金がないからかなと。3年に実習した時には、就職予定先から多額の借金をしている状態。楽しそうと思っても泣く泣く就職するパターンも見受けられますね。

■働きやすさはステーションによって全然違う!!

私の今の職場はネックと思われそうなことはほぼないんじゃないかと思います。
訪問はすべて会社の車。契約とりは管理者で、時間が合う空いてる人に担当を任される。オンコールなし。残業なし。少ないけれど、ボーナスもある。子育てに理解があり、学校の行事は必ず休みもらえるし、相談に応じて時短勤務も可能。

1ヵ所目と2ヵ所目は、リハビリや入浴介助などが主でした。3ヵ所目は、癌の末期や在宅酸素の方が多く、所長さんからは「訪問看護に対する期待度が違う」と言われました。事業所の考え、対象となる疾患などで、大変さの度合いが異なるとは思いますが。

うちのステーションは母体の会社が大きいため、休みは休みでしっかり取らせられますし、お給料も悪くないです。

所長によって、離職率も変わってきます。私の所は、半年以上続くスタッフがほとんどいません。給料、看護感、経営の在り方疑問だらけです。訪問看護は決して人気がないわけではなく、ステーションによるものかもしれません。

関連トピック:「 訪問間は人気がない!?
イラスト・フジワラアイ

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