多くの病院での部署異動は3~5年毎の場合が多く、それに伴い複数の診療科を経験することになる。
部署異動の他にも、スキルアップや自分に合った診療科を求めて転職する場合もある。
1つの診療科を長年じっくり経験することと、たくさんの診療科を経験することは、看護師にとって何が違うのだろう?
看護師が経験する診療科の数

ナース専科調べ(2025年3月24日/有効回答数:36)
半数以上の多くの看護師は、異動や転職によって4つ以上の診療科を経験しているよう。
自らたくさんの診療科を経験したい場合と、定期的な異動を命じられたことによるものがあるけど、たくさんの経験は得るものも多いよう。
経験した診療科:1つ
異動や転職とは無縁な環境
単科精神科のみ。公務員で異動がない限りは科が同じ。4月から初めて他病院へ異動となり不安です。
歳をとって免許を取った
経験した診療科:2~3つ
職場の辞令でのみ
人事で配属を決定された
勤めた病院が、どこも、定期的に全ての部署に移動があったから。
初めは嫌な気分だったが、勉強になり、また、沢山の職員の繋がりができ良かったと思います。
経験した診療科:4つ以上
たくさんの診療科を経験したおかげで
初めは産婦人科で妊婦、出産、褥婦、新生児他その後転職し、総合病院の外来で、ほぼ殆どの科を回った。広く浅く色んな知識が得られた事で、患者の状態を多方面から情報がわかる。その中で自分の興味の持った内視鏡は知識を深めたいと思い内視鏡技師も取得した。
転職先で、配属された先で仕事内容が色々だった。長く勤めた所もあり、全てにおいて、新しいことを学べて良かったと思います、自分の知りえた事、経験したことをいかして仕事を続けたいです。
その当時の病院が、精神科メイン。その中の一般科に異動となり複数科、2次救急受け入れもしていました。精神科の中でも、心療内科の患者の受け入れもしていたので、たくさんの症例を学んだことが現在とてもありがたく思っています。その当時は大変でしたが。
混合病棟への配属
配属先が混合病棟のため自然と経験科数が増えてしまった
経験した病棟は2つだけど、どちらも複数の科の混合病棟だった。
多くの学びと自己研鑽の日々
大学病院では1つの科を長く勤務することが多く、簡単に異動することはできませんでしたが、地方の2次救急の病院では人手不足もあり何科も掛け持ちで覚えていかなければ回せない現状があるため、経験した診療科が多くなりました。色々な科を経験することで視野は広くなり、自分としては学びがあることをプラスに捉えてやっています。どこにいても自己研鑚する力が求められると思っています。
最初は消化器外科を希望したが、整形外科に配属となった。その後は新病院が設立されるにあたり、異動希望と共に救命センターへの転属希望して配属された。救命に6年間勤務する中で循環器に関する知識が弱いと感じたためCCUに転属希望して配属された。CCUで5年勤務する中で父親が亡くなり、その過程で訪問看護という仕事を具体的に知り、病院を退職して訪問看護の世界に飛び込み今に至ります。
経験がスキルアップにつながるから
定期的な異動のある職場
希望しなくても2〜3年経つと移動になる病院でした。透析や泌尿器科、整形外科など経験しています
何処もなれると楽しかったですが、慣れた頃に移動になる
国立病院は希望関係なしに勝手に部署異動を決められる。御局はいない。異動のたびに部署の良いところ悪いところが見えて、意見することで改善が進む。
イラスト・まえかわしお