医療現場では多くの職業のスタッフが働いていており、それぞれの視点で医療を支えている。
その中で、特に看護師にしかできないこととは何だろう?看護師の専売特許は?
自分たちにしかできないことは、きっと看護師のやりがいに繋がるのかもしれない。
看護師にしかできないこと
ナース専科調べ(2024年10月10日/有効回答数:94)
8割近い多くのナースは看護師にしかできないことがあると考え日々の看護を行っているよう。
24時間患者さんの傍にいるナースは、患者さんに寄り添うことや、安心を与える唯一無二の存在と言えるだろう。
自分たちにしかできないことがあると、自分たちの存在に誇りを持って看護を続けてもらいたい!
看護師が思う、看護師にしかできないこと
患者さんを安心させる存在でいること
心も体も弱くなっている患者さんに安心できる対応や看護技術の提供は看護師にしかできない。
親身になる精神的なケア
他人の中で1番身近な存在
患者さんやご家族に寄り添うこと
疾患そのものではなく患者様に寄り添った結果、治療に貢献できることがある。
話しを良く聞くこと。複雑な気持ちにもゆっくり時間をかけて寄り添うこと。
医療行為は経験重ねれば出来ること。
看護師として医療知識を持った上での寄り添いは看護師にしかできない役割だと思います。
色々な職種がチームを組んで行う際に、患者さんの立場になって寄り添うような関わりは看護師だかできることだと思う。先を読んで関わることもできるのはやはり看護師だから気づけることだと思う。
患者さんの全体を観ることができる
治療から生活の再構築までトータル的なコーディネートは看護師にしかできないと思います。他の専門分野の意見を聞き、その人にあった治療方法や生活を患者と一緒に考えられるのは看護師にしかできない事だと思います。
患者さんの生活をみる、今までどんな道を歩いてきたかをみることが、看護ケアにつながると思います。
対象者の家での生活を想定しながら、自宅でのケアの方法、必要な観察を医学的根拠を元に説明出来るのは看護師だなと感じる。結果として患者さんに寄り添うこととなり、関係を築けるのは看護師だと思う。
意思決定の支援
意思決定支援。医師の説明が理解できない、受け入れられない、家族の意見が割れている、がん治療のやめ時を悩んでいる、治療の目標が立っていない、などなど。そういう患者との対話をもってして、QOLを聴き取り、一緒に意思決定することは看護師にしかできないと思っている。
患者と家族からの想いを引き出し、本人達が望む形を具体的にしていくこと。
他職種への橋渡し役
医師との治療説明や、治療に対する不安や不満などを傾聴したり、退院後に向けての目標設定など、思いを多職種に伝える役割だと思います。
疾病や生活上の悩み困りごとなど、どのタイミングでで医師に相談?予め話すならどの範囲まで?などを相談されることがあった。患者の身近な存在だけでなく、医師の近くで働いているのでパイプ役としての役割も期待されているのだろうと感じた。
患者が医師には話せないことを話せるのは、看護師にだと思う。特に、女性患者は夫にも深刻な病状を話していない人がいて、家族との橋渡しもしたことがあった
イラスト・まえかわしお