まなび
  • 公開日: 2020/3/7

高齢者だけではないMRSAによる疾患。MRSA腸炎とは

MRSA腸炎
読み方:えむあーるえすえーちょうえん

 

MRSA腸炎

高齢者や、胃切除後の患者にも起こる腸炎の中に、MRSAが便中から検出されるケースをMRSA腸炎と呼ぶことが多い。ただし多くは他の原因による腸炎でMRSAを保菌している場合が多いことがわかってきた。胃切除後は胃酸分泌が低下し、MRSAが胃酸で殺菌されないためと考えられる。院内感染による拡大を防ぐために、隔離や感染対策が必要になる。経過は長期になることが多い。再発や死亡する場合もある。

原因

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)

黄色いブドウのような菌、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)。他の色もあるのか調べてみた

好発

胃切除後、高齢者。

症状

激しい水様下痢(緑色調)、腹痛、発熱、麻痺性イレウスなど。

検査

内視鏡検査で、発赤、びらん、浮腫がみられる。主に小腸に発症する。

治療

原因薬剤中止。バンコマイシン投与。

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