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  • 公開日: 2026/2/23

看護師は患者さんの前で泣いてはいけないのか

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
今日、TVで先輩ナースが新人ナースに物申すというのがありました。
その内容が、患者さんが亡くなられたときに、泣くということでした。
理由としては、亡くなられた後には仕事がある、悲しいのはナースでなく家族の方。そのため、泣くのではなく手を動かしてほしい等を言っていました。
実際、働かれている方は亡くなられた患者さんの前で泣くナースをどう思いますか。
また、私自身そういうことがあった時泣いてしまうのですが対処法とかあったら聞きたいです。

 

看護師は患者さんの前で泣いてはいけない?

■泣いた経験、あります。

療養で働いてます。患者さん亡くなられたら、家族と一緒に涙しながら思い出話してます。1人の患者さんを何年か看護して、看取ることが多いので、病棟自体家族みたいな雰囲気で患者さんを受け入れてます。家族とも信頼関係できていると思います。もちろん、仕事はしてますよ。

私も泣いてしまいます。しかし仕事に支障がない範囲です。自宅に帰ってから思いきり泣きます。

あたしも泣いてしまいます。1年目だった頃、初めて自分がプライマリーについている患者が亡くなりました。病院の霊安室で、病棟の師長、先輩方とご家族に挨拶にいきました。家族は亡くなった患者の為に一緒に泣いてくれた事が嬉しかったと。最後まで私の手を握って言ってくれました。

うるっとするだけならいいけど、溢れそうなら、その場を離れ、人が見えない所で涙を拭いてました。よくお話しや良くしてくれた家族さんに、安らかに逝きましたよ。と声をかけ、抱きしめたりもありました。
私はどちらかと言うと、仕事が終え、自宅に帰った後の方が落ち込みが半端ないです。

いちいち泣いているようなお看取り療養の看護師です。もちろん、やることはやってます。涙流した後は、なぜか気持ちがスッキリして、天国を仰ぐような気持ちになったりします。一生懸命寄り添えるように看護すると、涙のあとは笑顔になります。そうやって、強くなり、プロになっていくのだと思います。

患者さん亡くなられたら、家族と一緒に涙しながら思い出話してます。もちろん、仕事はしてますよ。泣けないでいる家族が私を見て泣きだします。泣くとスッキリします。これもグリーフケアなのかななんて感じることも多いです。

■泣いている看護師を、患者家族側から見ると…?

亡くなった患者さんのご家族によっては「看護師さんに先に泣かれて、慰めていたら泣けなくなっちゃった…」なんていうケースにもあったことがあります。

私だったら、家族がもし病院で亡くなった時に対応してくれた看護師が泣いていたら、「入院中は、それだけ親身になって下さっていたんだな。」と思います。

自分が家族側の立場なら、泣いてくれる看護師がいることに嬉しくなります。ただ、家族以上にベソベソされたらイラッとしてしまうかも。
ド新人なら、おやまぁ(笑)となりますが、ある程度経験がある看護師なら、仕事に差し支えない程度に済ませてほしいところです。

ナースの立場からでなく、自分が患者側の家族だったとして、涙を流してくれるナースがいたら何だか少しホッとするかもしれません。いろんな意見があると思いますが。。

私が家族だったら、自分の家族が亡くなった時に、お世話になっていた医療者が泣いていたら、自然だし嬉しいと思います。そんなに関わりのなかった人が泣いてたら、ん……?と違和感を感じます。

■「泣くのはNG」と言われる理由

患者家族と同じ立ち位置でいるのはなく、共感しつつ一歩引いたところで全体を見れるようにしていくことが大切だと思います。看護師としてスムーズにお見送りできるようにする必要があると思います。

患者さんはその人だけじゃないんです。泣き顔のまま隣の病室に行って笑顔で元気を分けるつもりでケアが出来ますか?

死後の処置や家族との最後の関わり方など、やらないといけないことはいっぱいあります。他の患者さんも含め、いろんな状況の中でなくなっていく患者さんがいらっしゃるので、やるべき事を家族の気持ち組みながらやれるといいですよね。

先輩が「泣くのは、貴方の仕事じゃないよ。泣いてる暇があったら、すぐにエンゼルケアして、家族に患者が暖かいうちに帰してあげるのがいいんだよ。冷たくなった手より、暖かい手のがいいでしょ」と言われました。先輩の言ってる事も納得できました。

やはりそこは感情的にならず冷静に対処してくれてこそプロだと思ってもらえると思います。理不尽な場面で感情露に怒るのも同様に、プロ失格となってしまうのでは、と思います。

■「絶対に泣くな」というわけではない

昔は、泣くな!!と先輩看護師の方から教えて頂きました。今の看護学校では、基礎看護で泣く事も良いと教えられました。ただし、手は昔と同じく動かしなさいと。そういう看護も大切な看護です。と教えて頂きました。

泣きながら手を動かせるなら良いと思います。泣く=ダメという考えは、泣いたら仕事にならないスタッフがいるからだと思います。

泣くことは悪いことではないと思います。しかし、そこに切り替えは大切です。泣いている中にも理性があるということです。やるべき時は気持ちを切り替えて他の患者さんの迷惑にならないような対応が必要だと思います。

涙流すなってのは、感情で我を失うなという意味ならわかります。

ベソベソ泣いて、仕事ができませんはかなりイラッとする。つい涙が出て目が赤くなりながらも「顔洗ってきます」とかいう人は凄く応援したくなる。要は前向きかどうか

■大切なことは…

患者さんを悼む気持ちは大事にしてほしいけど、他の患者さんや、その方のご家族に気を使わせるようなことをするのはプロではないと言いたかっただけだと思いますよ。

人を見送るのは、誰しもが当然のようにできるものではありません。だからこそ、しっかりと見届ける役割はあると思います。送られる人がその人らしく送られ、家族も満足できるように支援するのが私たちの大事な役割だと思いますよ。

患者さんがみんな元気になって退院していくわけではありません。亡くなっていく患者さんも沢山見ると思います。そこで心を傷めることを私は忘れてはいけないと思います。だけども、厳しいようだけど、いちいち泣いているようではこの先持ちませんよと思います。

泣く、泣かないは別にして、プロであるなら、ある程度は自分の感情をコントロールしようとする必要があると思います。

看護師という仕事をしながらも、患者の死を前に悲しいという感情があること自体はとても尊いことだと思います。

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イラスト・フジワラアイ

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