編集部セレクション
  • 公開日: 2020/2/4
  • 更新日: 2020/3/6

「大卒は何もできない」専門卒ナースの方がデキる?

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
私は大学を出て新人看護師として働いています。実習中は清潔ケア(陰洗、口腔ケア、食事介助etc)しかやってきませんでした。
フォローについてくれた先輩が点滴作成を見ながら、「大卒って実習何やってきたの?点滴とかやってないの?専門卒の子はできてるよ。大卒って何もできないのね」と言われました。
あからさまに「あなたはできてない。」と言われて、なかなか立ち直れません。

 

大卒ナースは、本当に「できない」のか…?

■やはり技術力に違いはある…?

専門は実践を学ぶ場で、大学は研究する機関・学問として看護を学ぶ場だと言われました。

専門卒の同期は、実習で部屋持ちまでしていたとのこと。一方私は論文を読み、作成した卒業論文を英訳する日々。残念ですが、現場で「使える」1年目は、専門卒の子達だと思います…

■1年目で技術力の違いはないのでは…

専門卒と大卒の差が、技術面にあると感じたことはないです。あくまでも個人差。飲み込みや手先の器用さ、緊張しやすさ、経験する場面にあたるかどうかの頻度の差、自己学習や復習への意識の差。

専門卒だからって少し早く多く技術をしていただけで、不器用な人は不器用ですし、技術に専門卒とか大卒とか関係ないです。

技術や看護で差が出てくるのは2年目くらいからです。1年目でできないのはあたりまえ!

技術なんてやった数勝ち。実習でちょこっとやったからって何がすごいの?半年もすりゃ、専門卒と変わらないよ。一年、半年のガマンだ!

あまり大差ありません。1990年代までならば、確かに差はあったのですが、今の時代は無資格の人にいろいろなことは体験させられないので、むしろやっているほうが不思議です。

確かに専門は、座学より実習に重きを置いてるから、大学より実践的ではあるようですけど、採血は実習ではやらないし、点滴作成も見学止まりかと。

成長には個人差があるでしょうし、日々の努力次第かと思います。実際に、専門卒でも大卒でも使えない人はいます。努力しているかしていないかは、周りのスタッフは普段の看護で分かります。

 

■大卒と専門卒、技術力以外の違いは?

大卒ってうらやましいですよ。ゆっくり勉強して来れただろうなと思うし、将来、看護研究とかやるようになったら、大卒の人だったら、もっとこうするんだろうな、統計とかもできるんだろうなとか、思っちゃいます。

基礎学力は高いので理論には強いですし…これからの伸びしろはたくさんあります。心配いりませんよ。

大卒は基礎学力が高いので飲み込みが早い!今年のうちの部署の新人を見ても大卒と専門卒の差は歴然です。専門卒はアセスメント力が足りないと言われてますしね。

一般大学を出て、看護大学教育を受けていますが専門で看護師になったほうが良かったとは思いません。大学時代に、凄く記述の重要性とか学びましたし、医療訴訟が起きれば記録の重要性は強いみかたにもなりますから。

 

■大事なのは技術だけではない!

技術だけできても難しいと思います。自分がしたこと、考えたことを根拠を持って、記録として残していく。言語化することがどれだけ大事か。いつか学生時代にごりごりと勉強した理論や看護記録が活きてくると思います。

先輩としては、根拠を理解していないのにただ処置が早いとか記録が早いよりも、処置がゆっくりでも(限度がありますが)アセスメントがしっかりできていた方が患者さんを任せられます。あとは経験を重ねて下さい。

何故この治療?何故この薬を使うのか?系統立てて考えてもらわないと困ります。目先の技術より、根拠を明らかにして看護を提供する方が大事です。

業務になれること、を自分はできる看護師になったんだ、と思うことはどうかと思います。ほんとの意味で、自分のしたいような看護ができるようになったのは5年目からでした。

仕事になれつつ、患者さんのこと、しっかりアセスメントする能力を身につけることが大事です。目にはみえないけど患者さんとのコミュニケーションを通して大学時代の学びを活かして看護の展開ができるとよいですね!

関連トピック:「 専門卒と大卒の違い
イラスト・なしま

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