医師にあれほど告知はしないでほしいと話していたのに…まさかの展開に私たちは唖然としていました。…患者さん・患者さんご家族から募集した、忘れられないエピソードをお届けします。
※この作品はフィクションです。実際のエピソードもとに、個人が特定されないよう一部を脚色しています。
このエピソードは、「寅田おこげさん」からご応募いただいたものです。
エピソード応募者から<ひとこと>
この話に採り上げた出来事以前までは、入院するたび気落ちして弱っていた父が、あの看護師さんのおかげで、入院生活を楽しむようになり、退院後は家族に感謝しながら「生きる」を楽しむようになったことが本当に驚きで、あの時の看護師さんの会話は他愛ないものだったけど、それによって父がこんなに前向きになれる事を見出してくれたからこそ、その後も繰り返した入退院、手術もすべて前向きに乗り越えたのだと思い、看護師さんの機転と優しさには感謝しかなく、その思いを形にしたくて応募させて頂きました。
私の姉もそうですが、コロナ禍では帰宅もままならず、命がけで患者を尽くしているにも関わらず、看護師という職業だけで差別的扱いを受け、それでもなお看護に尽力してくださって、だからこそ、コロナ発生からたったの4年程度でこんな日常も戻ってきたのだと、頭が下がります。
過酷な状況でも人の命や気持ちを救ってくださる事に、ただただ感謝しきりです。