• 公開日: 2019/10/9
  • 更新日: 2020/1/14

看護師のシフト表の組み方で困ること。みんなが納得するシフトを作るためには?

病棟で働く看護師は、夜勤を含む2交代または3交代のシフト制勤務であることがほとんどです。「シフトを組むのが、毎日のストレス…。」看護師のシフトを組むのって本当に難しいです。師長がシフト作成に頭を悩ませる一方で、希望の休みが取れない、シフトがなかなかでない、などスタッフから不満の声も聞こえてきます。

ここでは、看護師のシフトを組む時のあるある話とその解決策や働きやすい環境にするためにできることを紹介していきます。

 

看護師のシフト作成が難しい3つの理由とは?

看護師のシフト作成時によく聞く、作成者の悩みを3つ紹介していきます。

スタッフのレベルのバランスが取れない

看護師のシフト組みで頭を悩ますのが、スタッフのレベルを調整することです。職場には、新人からベテランまで様々なレベルの看護師が在籍しています。様々な職務レベルのスタッフがバランス良くいれば良いのですが、そんな理想的な環境は少ないのが現状。

経験の浅い看護師とベテラン看護師の数が多く、中程度のレベルの看護師が少ないのが、多くの病院が抱える悩みです。シフトを組む時は、スタッフの経験レベルを考慮し、バランス良く組むことが求められます。しかし、どうしても経験の浅い看護師だけで組まざる得ない時があります。この時に安全管理はどうするのか?悩みが尽きません。

希望休の調整

次に悩ましいのが、希望休の調整です。スタッフは、毎月休み希望を出しています。毎日頑張っているスタッフの希望をできるだけ叶えたいという思いはあります。しかし、人手が足りない日が出てくることがあります。

「誰の休みを選ぶのか?」「休みが取れなかったスタッフをどうやってフォローするのか?」希望休を調整する時に悩まされます。

特定の人ばかりリーダーや当直を担当してしまう

シフト作成の悩みでよくあるのが、特定のスタッフにリーダーや当直が入ってしまうことです。これは、中間層がいない病院ではよくある悩みの種として挙げられます。

ベテラン看護師と経験の浅い看護師で構成された病棟では、自然と特定のスタッフがリーダーや当直を担当することが増えてしまう傾向にあります。当直やリーダーは、スタッフにとって負担がかかりやすい業務です。そのため、リーダーばかりの勤務や夜勤ばかりのシフトだとスタッフのモチベーションが下がってしまうことにもつながります。

 

みんなが納得するシフトとは?

シフト作成をしている人なら、どうしたらみんなが納得できるシフトが作成できるのか、知りたいですよね。ここからは、看護師のシフト作成をする時にできることについて紹介していきます。

シフトをできるだけ早めに共有する

シフトを作成する時に一番大事にしなければならないことが、早めにスタッフに共有することです。

なぜなら、勤務表を早く共有することで、スタッフ達も自分の予定の調整をしやすくなるからです。たとえ、希望が通らなかったとしても、早めにシフトを知ることでスタッフはストレスを感じにくいようです。

希望休が取れない時は、フォローを!

希望休が取れない時は、シフト作成者はスタッフに理由を伝えるようにしましょう。希望休は、スタッフにとってはかなり大事なことです。なぜなら、希望をだすにはスタッフなりの理由を持っているからです。

希望休が通らないと、スタッフの不満がたまります。そのため希望休が通せない時は、その理由を具体的に伝えるようにしましょう。また可能であれば、翌月は希望休を優先させるなどのフォローをしておくとスタッフの不満を軽減させることができます。

シフト調整の相談をしてみる

そもそも、全員の希望を叶える完璧なシフト作成を作ることはできません。スタッフの人手は限られているため、上手く勤務表が作れる時もあれば、不満が多く残ることもあります。

しかし、働いているスタッフも、完璧な勤務表を作成できないのは理解しています。そのため、「早くシフトを知りたい」「勤務希望が通らなかった時に、説明をして欲しい」「相談してくれれば勤務希望を変えたのに!」とコミュニケーション不足から生まれる問題の方が多いです。シフトを作成する時は1人だけでなく、働いているスタッフとコミュニケーションを取ることで、みんなが納得のいくシフトを作成することができます。

 

看護師のシフト作成はスタッフとのコミュニケーションが大事

シフトを作成するときに大切なことは、スタッフとコミュニケーションをとることです。コミュニケーションがとれていれば、休みの希望が通らなくても、スタッフの不満が増大することを避けられるでしょう。日々コミュニケーションを図ることを心がけることで、スタッフ同士の関係も良くなり、働きやすい環境づくりにもつながります。

 

イラスト・k.nakano

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