• 公開日: 2019/8/14
  • 更新日: 2019/9/17

先輩看護師から好かれる髪型、敬遠される髪型

学生時代の頃から、看護師は「髪型」について指導されます。筆者が学生の頃はナースキャップのかぶり方を指導されましたが(もう10年以上昔です・・・)、髪型をどうするか、は新人看護師さんにとって悩みどころの一つだと思います。そこで今回は、指導役経験のある筆者が新人看護師さんの「髪型」についてお話します!

 

先輩から敬遠される髪型は、こんな髪型

指導役として、後輩の髪型についてどこを見ているか、まずはそこからご紹介します。

清潔感がない髪

まず医療従事者として見るポイント、それは「清潔感」です。髪そのものが不潔であることは論外なのですが、意外とこの「清潔感」のある髪型が守れていない方が一定数、います。疲れてしまい、ついシャワーも浴びずに寝てしまった・・・という経験は、新人の方なら誰しも1度は経験があることだと思います。

看護師の場合、多くの方が髪型をまとめるために整髪料をつけていますが、これがリセットされないままの状態で次の日出勤してしまうと、とても不潔に見えてしまうので、注意が必要です。医療従事者として、まずはこの「清潔感がある髪型かどうか」をもう一度チェックしてみてください。

髪をまとめる装飾が派手

髪型と同じくらい実は注意が必要なもの、それが「ヘアゴム」です。「髪をまとめる装飾くらい、好きなものをつけさせてほしい」と思った方も多いかと思いますが、患者さん側から見たとき、華美な装飾がついていると、あまり良い気分がしません。そもそも、病院に入院されている方の多くは、常に不安と戦っている状況です。

実際に筆者も体調不良にて入院した際、蛍光ピンクの装飾で髪をまとめていた看護師さんに対し、「そんな気分じゃないよ・・・」と良い印象を持ちませんでした。第一印象は、それから先の人間関係を形成する上でとても大切です。派手な装飾をしているというだけで第一印象を悪くしてしまうのは、もったいないともいえます。

お団子の位置が頭の高い位置にある

ほとんどの病院でナースキャップが廃止されたことで、以前に比べると髪型も自由になりました。しかしここで注意したいのが「お団子ヘア」です。お団子の位置によっては患者さんの移乗時に患者さんへ当たってしまう可能性があります。

特に頭の高い位置に大きなお団子を作る髪型は、屈んだ時に患者さんに当たる確率が高いため、オススメできません。「お団子にすれば大丈夫」ではなく、ぜひお団子をつくる位置にも注意してみてください。

 

髪型を決める際、ここをチェックしておこう!

敬遠される髪型についてご紹介したところで、髪型を決めるにあたりぜひ心がけておきたいことをご紹介します。敬遠される髪形をしないだけでなく、以下のことにも気を付けてみてください。

就業規則をまずは確認する

髪型を決めるにあたり、まず確認したいのが「就業規則」です。就業規則の中には、髪の色や髪をとめる装飾品などについて、細かく規定があります。就業規則を守った髪型をするということは、その職場で働く職員として当然なことであり、患者さんや周囲の方を不快にしないためには必要なことです。

しかし、中には「こんなことも決まっているの!?」というものもあります。 例えば、「髪をまとめるゴムの色は黒か茶色」と校則のように決まっていることもありますし、お団子などで髪をまとめる位置を細かく決めていることもあります。そうしたことも含め、ぜひもう一度、就業規則を確認してみましょう。

先輩を参考にしない

就業規則を確認していると、「あれ?先輩たちもこの規則を守っていないのでは?」と思った方もいるかと思います。確かに先輩方の中には、そうした就業規則を守れていない髪型をしている方もいらっしゃいます。中には、「看護師としてその髪の色はいいの…?」と思ってしまうような先輩もいると思います。

しかし、です。ここで大切なのは「先輩と新人である自分は違う」ということです。就業規則を守っていない髪型・髪色であるということは同じであっても、先輩と自分では、職場での経験と周囲の評価が違います。新人看護師さんが規則外のものをしてしまうのと、先輩が同じことをしてしまうことでは、評価が全く変わってしまうのです。

「なんで先輩だけ」と思うかもしれませんが、先輩は長い時間をかけて、周囲からの信頼をかちとった上で今の髪にしているということを、忘れてはいけません。

カツラは避けた方が無難

看護師として働くには、髪色についてもルールがあるため、中には金髪や派手な髪色にしてしまい、仕事中だけカツラをかぶって仕事をしている、という強者もいます。しかし、カツラをかぶりながら仕事をしていることは、周囲にほぼバレています。

実際に筆者は過去に働いていた職場で、患者さんの移乗介助中にカツラがとれてしまい、金髪姿を患者さんに見られてしまったことで、クレームになってしまったスタッフがいました。せめて新人として働いている間は、カツラは避けたほうが無難だと考えます。

 

自分の評価をあえて下げるようなことは避ける

新人時代は、周囲の先輩方から様々な指導を受けながら成長する大切な期間です。そうした指導を受けるにあたり、髪型や髪の色で自分の評価を下げてしまうのはとてももったいないことだと感じています。自分であえて評価を下げるようなことをしないというのも、これから先、かわいがられる後輩になるためには必要なスキルだと思います。

 

この記事を書いたのは

山村 真子

看護師として働きながら、ライターの仕事もしている、アラフォーママナース。看護系以外にも、育児や病気、介護など幅広い分野の執筆を行っています。時短勤務中だが、毎日定時に帰れるはずもなく、保育園の送迎はいつもギリギリなのが最近の悩み。

イラスト・Ayumi-chan

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