エッセイ

キャリアとプライベートの両立!看護師5年目から考えるワークライフバランス

2019/8/9

看護師として5年も働くと、仕事に余裕が出てくるので、私生活やキャリアについて考える人が多いかもしれません。もしかしたら、仕事に嫌気が出始めて「辞めたいな…」と考えている人もいるのではないでしょうか?

看護師の仕事を辞めるということはいつでもできること。辞める前に私生活とのバランス「ワークライフバランス」について考えてみませんか?

 

看護師の高い離職率

毎年4万人を超える人が、看護師国家試験に合格しています。一方で、メディアからは深刻な看護師不足が指摘されています。これだけの人が看護師の資格を取っているのに、不足が続いているのはなぜなのでしょうか?

看護師不足は、看護師個人のワークライフバランスに大きく関係しているともいわれています。看護師不足の原因にはどのような背景があるのかを考えてみましょう。

過酷な医療現場のストレス

医療の発展はすさまじく、昔は救えなかった患者さんでも、数々の医療機器によって命を取り留めることができるようになりました。そういった医療機器を取り扱うのは医師や看護師です。間違いは許されません。

また、入院日数が制限されるようになった昨今では、救急を取り扱う病院ではより重症の患者さんが増えています。たくさんの患者さんを受け入れられるようになるのは素晴らしいことですが、相応の医療スタッフの人数が保たれているかというと疑問ですよね。

現場の看護師や医師の負担は大きく、強いストレスのなかで働いていることは否めません。仕事の過酷さを理由に、看護師を辞めてしまう人は少なくないでしょう。

交代勤務による心身の負担

24時間体制で患者さんのケアを行うため、交代勤務を余儀なくされるのが看護師の仕事。しかし、小さい子どもをもつママナースや、夜勤ができない病気を抱えていたりなど、個人的な理由で交代勤務ができない看護師も少なくありません。

海外で仕事をすると、そういった個人の事情に配慮してもらえる傾向が強いです。例えば、子供を預けられる3日だけ働いたり、子供を抱えている看護師は準夜勤や夜勤の仕事は免除されていたり、子供のお迎えがある人は時短勤務ができたりとフレキシブルに働ける環境です。

日本でも、夜勤専門看護師を募集している病院が増えましたが、まだまだ「看護師なので夜勤をするのが当たり前」といった考え方が一般的です。事情があって夜勤をできない人が、看護師を辞めてしまうのはもったいない話です。

古い風潮

働いている病院によっては、暗黙の了解のようなしきたりがあることもあります。

「全体的に看護師が不足しているから年休は取得しにくい」
「仕事が一人前になるまでは残業はつけられない」
「体調不良だけれど休めないので薬を飲んでなんとか仕事に行く」

年休の取得も、残業代の支払いや病欠なども、法律で認められた働く者の権利です。しかし、周囲に迷惑がかかるからと自ら遠慮したり、法律違反であるはずなのに、残業代の申請や有給取得が病院ルールによって制限されたりしていることがあります。

そのような環境で働いていると、家族との時間を楽しんだり、自分の趣味を満喫したりする時間の確保が難しいものです。それでは仕事のモチベーションも保つのが難しく、心が疲弊してしまうと思います。

 

自分自身の働き方を見直そう

「看護師不足」や「職場の環境」などは、自分の努力では解決できない問題です。しかし、看護協会でも看護師のワークライフバランスを推奨し、働き方改革の広がりもあり、組織によっては改革に乗り出しているところも少なくありません。

看護師一人ひとりのニーズにできるだけ応えることで、看護師の満足度を高めます。そうすると、結果として患者さんにより良いケアを提供できるようになると考えているのです。

看護師5年目というと、仕事もきっちり任せられるうえに、年齢が若く吸収力も高いので、転職するにはベストの時期といえます。これまで続けてきた看護師の仕事を無駄に手放すのではなく、働きやすい職場に移ることができると、キャリアもプライベートもより満足のいくものになる可能性が高いはず。まずは、自分自身の環境を見直し、以下のような点に着目して、転職を考えてみてください。

働いている時間を見直す

ワークライフバランスでは、仕事と私生活とのバランスが大事です。そして、そのバランスは職場や他人によって決められるべきものではありません。

例えば、独身でバリバリ仕事をしたいと思っている人と、小さい子どもの子育てをしながら働いている人では、仕事にかけたいと思う時間も異なるはずです。どれくらい仕事をするのが自分にとって良いバランスなのか、を考えてみましょう。

働いている曜日を見直す

大学への進学、英語の勉強、資格取得などに興味がある看護師もいると思います。仕事を続けながら、資格取得や勉強することを考えている看護師は、少し働きに出る日数を制限したいかもしれません。

週末だけ仕事をしたいと考える人もいるでしょうし、一定の曜日には仕事をすることができないという人もいるでしょう。今ではオンラインによる受講が増えて、フレキシブルに対応できることも増えているので、理解のある職場であれば、仕事との両立も可能なはずです。

シフトについて考える

子育て中の看護師にとって、パートナーか家族の誰かの助けがなくては、夜勤で自宅を離れるのは難しいものです。逆に、留学や趣味にまとまったお金を必要としている看護師にとっては、夜勤専門で働いて効率よく貯金をしたいと思っているかもしれません。

3交代勤務をするよりは、夜勤だけの勤務をする方が生活リズムは作りやすく、収入もよくなります。パートナーもシフトの仕事をしていて、子供のためにシフトをずらしたいという人もいるでしょう。個人のニーズによって、シフトを選べることができると、ワークライフバランスを維持できます。

 

自分に適したバランスを考えて行動しよう

看護師5年目になると、仕事に余裕が出てくるために、私生活も充実させたくなるものです。今の職場でバランスよく働くことができないからと、諦めて仕事を辞めたり、やみくもに転職したりするのではなく、まずは、今の自分にとってバランスの良い点を探ることが大切です。そうして、ワークライフバランスに取り組んでいる職場へ移ることで、より満足のいく結果が生まれると思います。

 

この記事を書いたのは

mathy

日本でナースとして働き、長年の夢であったオーストラリア移住を夫婦で果たしました。オーストラリアで3人の子供を出産し、今はライターとして、健康記事や美容記事を中心に執筆活動しています。

イラスト・ツヤコ

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