看護師最初の就職先として、教育体制が整っている病院を選ぶ人は多いと思います。そのままずるずると同じ病院で働いていませんか?看護師は国家資格。日本全国どこでも働くことができるので、自分のライフステージによって働き方を見直すことが可能です。
そのときに、ついつい病院ありきで考えていませんか?病院以外にも看護師が活躍できる場所はたくさんあります。看護師資格が生きる病院以外の職場について紹介します。
働き方の見直しをするべきとき
看護師は比較的に転職がしやすい職種でもあります。国家資格が必要ですが、取得すると日本全国で通用するのも強みです。自分のライフスタイルに合わせて、仕事を見直し、働き方を変えることもできます。では、どのようなときに、働き方を見直してみると良いのでしょうか?
不規則勤務や業務が重荷になっているとき
病院に勤務する看護師の多くは、24時間体制で患者さんを看る必要があるため、交代勤務をしています。日勤・夜勤の2交代制や、日勤・準夜勤・深夜勤の3交代制などの不規則なシフトにより、健康被害が生じる可能性があるのも事実。生活に支障がでてしまう前に働き方を見直さなければいけません。
また、急性期の病院では様態が不安定な患者さんが多く入院しています。そのため、看護師や医師は高い緊張感の中で仕事をすることになり、年々進歩する医療機器にも精通していなければいけません。また、委員会や指導者、看護研究など看護業務以外の仕事を任せられた場合、業務が重荷になりつらいと感じている人もいると思います。働き方を見直すと、無理せずに看護師の仕事が続けられることがあります。
私生活を充実させたいと思ったとき
これまで仕事を必死にこなしてきて気がついたらこの年。プライベートに焦りを感じてしまう人も少なくないでしょう。実際に仕事に余裕が出てくると、プライベートについても考える時間が増えます。看護師以外に何もない自分に愕然としてしまう人もいるようです。
30歳に近づくと、焦りを感じるかもしれませんが、まだまだ若く何でもチャレンジできる年齢です。プライベートにおいて何かを始めたいと思うなら、働き方を見直してみる必要があるかもしれません。
結婚や出産などライフイベントを迎えたとき
結婚後も看護師の仕事を続ける方は多いと思いますが、パートナーとの暮らしに合わせた働き方を改めて考えてみても良いでしょう。働き方を見直すことで、幸せな結婚生活を送り、仕事も充実させることもできると思います。 また、将来子供ができたとき、小さいうちは責任ある大人が側にいてお世話をしなければいけません。仕事を続けたいと考えている方は、パートナーや両親、保育所などの助けを借りつつ、働き方も見直す必要性がでてくるでしょう。
病院以外で看護師免許が役に立つ職場とは?
病院の業務は多岐にわたり、夜勤や当直といった交代勤務もあり忙しいことが一般的です。病院以外で看護師として働けて、しかも夜勤の少ない職場を3つご紹介しましょう。
訪問看護やデイケアサービス
超高齢社会である日本。現在、高齢者に関わる医療関係の仕事の需要は高まっています。常勤のみで、夜勤をすることが少ないというところから、たくさんの子育て中の看護師が活躍している分野でもあります。病院と違って急性疾患を患っているケースは少ないので、バタバタしている雰囲気もあまりなく、将来的に専門性を高めてキャリアアップすることも可能です。
看護師養成所における指導員
看護師として5年程度働いていると、一度はプリセプターとして新人看護師の指導を担当したことがある方もいると思います。指導について向いているかも?と感じたなら、看護学校での看護師を目指す学生の教育に携わるのもいいでしょう。 病院で働く看護師と違って規則的に働くことができるという利点があります。
健診センターや保健所や企業
看護師というと病気を患っている人のケアというイメージが強いですが、健康な人に対する仕事もあります。特に、保健師の資格をもっている人は有利であり、病気の予防や早期発見に力を注ぐ仕事に就くことも可能なります。 病院での看護師の業務経験が直接的に役に立つことは少なくても、知識として知っているのと知らないのとでは、仕事の幅に違いがでてくるので、病院での経験は重宝されます。
自分に合った職場で末永く仕事を
看護師の仕事は楽ではないかもしれません。ですが、自分のライフステージに合った働き方ができるのも看護師の強みであり、病院で働く看護師だけが看護師の仕事ではありません。もっと視野を広げて、自分にぴったりの仕事を見つけてみるといいかもしれません。
この記事を書いたのは
mathy
日本でナースとして働き、長年の夢であったオーストラリア移住を夫婦で果たしました。オーストラリアで3人の子供を出産し、今はライターとして、健康記事や美容記事を中心に執筆活動しています。
イラスト・ツヤコ