• 公開日: 2019/7/13
  • 更新日: 2019/7/17

私に限って・・・という人は危ない!仕事のストレスでうつ病になる前に

近年、うつ病をはじめとした精神疾患が増えているといわれています。精神疾患の原因としてよく挙げられるのは、やはりストレスが大きく影響しているということ。そして看護師の仕事は3Kともいわれ、高ストレス・・・ですよね。

あなたは今、本当に大丈夫ですか?自分は大丈夫と言い切る前に対策を講じておきましょう。

 

ナースに多いうつ病を発症するパターン

ケース1:仕事がうまくいかずにうつ病を発症

前に勤務していた病院で聞いた話なのですが・・・仕事がうまくできないナースがいました。ミスや患者さんとのトラブルが続いてしまい、周囲のスタッフは、彼女のミスに巻き込まれたくないと次第に彼女を避けるように。彼女は徐々に孤立していきました。そして、一人で何とかしようとすればするほど空回りしていきました。マネジメントサイドは彼女を異動させることで解決しようとしていたのですが、精神面でのケアは置き去りにされていたようです。最終的に、彼女はうつ病を発症して休職したと聞きました。

ケース2:人間関係に疲れてうつ病

看護師の職場は、人間関係が難しいといわれています。海外では職場においていじめが発覚した場合、いじめをした人はすぐにクビになるところが少なくありません。しかし日本では、法律面の整備が遅れていることや、調和を非常に重視するという空気が影響するのか、陰湿なイジメもあるようです。イジメが原因で看護師を辞めてしまった人もいますし、うつ病で休職した人も知っています。

ケース3:仕事にのめりこみ過ぎてうつ病

もちろん、真面目に仕事に取り組むことは尊敬に値するのですが・・・しかしあまりにも仕事にのめり込みすぎてしまうのも危険です。心身の限界に目を向けず「もっと何かしないといけない」「もっとこうしないといけない」と仕事のことばかり第一に考え無理を押し続けてしまうと、ある日突然“布団から出られない”、“仕事に行こうとすると涙が止まらない”なんていうことになってしまいます。

 

仕事のストレスの対処法

うつ病とストレスが大きく関係していることはよく知られています。しかし、ストレスを全くなくすということも、難しいですよね。ストレスとは、「ためすぎない」「上手に発散する」ことにで“上手に付き合う”ことが大切です。

オンとオフの切り替えはきっちりする

集中して仕事に取り組み、仕事が終わったらしっかり「オフ」に切り替えることはとても大切です。「オン」のままでいると、自分で気がつかないうちに、身体に負担をかけてしまっていることになります。

仕事で高ぶった交感神経は、家に帰ったらしっかり休めてあげましょう。お風呂に入ったり、ヨガをしたり、アロマを焚いたり、副交感神経が優位になるように心がけることです。そうすることで、睡眠の質も良くなり、翌朝に疲れが残りにくくなります。

また、毎日の仕事が終わってからの過ごし方も大事ですが、休日の過ごし方にも気をつけなければいけません。運動をしたり、趣味をもったり・・・どんなことでもよいので、仕事を忘れて心身ともに休める環境を持つことを心がけてください。

自分に合った職場かどうか見直す

「仕事内容が自分に向いていない」「職場でいじめにあっている」・・・など、職場環境そのものが大きなストレスになってしまっていないでしょうか? もし、そういう環境に居て“看護師が向いていないのかも”と悩んでしまっていたら、思い切って違う科や違う職場を経験してみてもよいかもしれません。看護師の仕事内容とは職場によって大きく異なるものです。

とにかく、1人で考え込まないで周囲に相談をすることが大切です。それでも状況が変わらないようであれば、転職を視野に入れてみてもよいかもしれません。職場が変わると、環境は大きく違ってくるので、問題が解決する可能性は大いにあります。

人間関係を頑張りすぎない

どこにいっても、合う人/合わない人というのは存在します。職場のスタッフ全員に好かれる必要はありません。

新人ナースの場合、「質問しやすい先輩ナース」を見つけておくこともコツだと思います。数人の先輩に嫌われても、数人頼れるナースがいれば、嫌なことも乗り切れます。話を分かってくれそうな先輩ナースを見つけておくと、精神的に楽になりますよ。

 

自分の健康管理も大切に

「ストレスに強い人」という人は、「ストレスを上手に発散できる人」でもあるのです。休息をとることや仕事以外の私生活を充実させることが上手な人だといえるでしょう。

体が健康であってこその仕事です。自分の健康管理も、ぜひ大切にしてくださいね。

 

この記事を書いたのは

mathy

日本でナースとして働き、長年の夢であったオーストラリア移住を夫婦で果たしました。オーストラリアで3人の子供を出産し、今はライターとして、健康記事や美容記事を中心に執筆活動しています。

 

イラスト・k.nakano

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