まなび
  • 公開日: 2018/12/21
  • 更新日: 2019/7/16

低カリウム血症とは?発症の原因から治療方法まで 

低カリウム血症(ていかりうむけっしょう)とは

血中の血清カリウム濃度が3.5mEq/Lを下回る状態を言う。体内に貯蔵されたカリウムの減少や、血中のカリウムが細胞内への異常な移動により起こる。

原因

消化管や尿からの喪失によるもの、カリウム摂取の不足などがある。

【消化管が原因なるもの】

  • ・長期の下剤乱用、造瘻術などの慢性的な下痢
  • ・食用の粘土の摂取
  • ・胃内容物の長期吸引、嘔吐
  • ・その他の疾患(大腸の絨毛腺腫、代謝性アルカローシス、体液量減少など)

【細胞内へのカリウム移動によるもの】

  • ・インスリンに関連したもの(インスリン投与後、経腸栄養、静脈からの栄養投与など)
  • ・甲状腺中毒症、家族性周期性四肢麻痺などの疾患

【腎機能に関連したもの】

  • ・副腎ステロイド過剰(クッシング症候群、原発性高アルドステロン症、レニン分泌腫瘍など)
  • ・グリチルリチン(噛みタバコに含まれる甘草)などの物質の摂取
  • ・バーター症候群、ギテルマン症候群、リドル症候群など

【薬物によるもの】

  • ・主に利尿薬が多い(サイアザイド系薬剤、ループ利尿薬、浸透圧利尿薬
  • ・β2作動薬
 

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