コラム
  • 公開日: 2018/8/7
  • 更新日: 2020/1/28

【連載】ナースの転職知恵袋

あなたの1時間、いくら?月給を時給換算してみよう

『ナースの働き方白書』とは、ナース専科を運営する(株)エス・エム・エスキャリア提供の転職支援サービス「ナース人材バンク」より、はたらくに関する役立ち情報をお届けするコンテンツです♪

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あなたは1時間でいくら稼いでいますか?月給が高い職場でも、サービス残業が常態化していて「労働時間が長い割に時給が低い」という損な状況になっていることも…

今回は、あなたの月給を時給に換算する方法をご紹介。さらに、「看護師」と「働く女性全体」の平均時給のデータも解説!ぜひご自分の時給と比較してみてください。

 

あなたの時給は割に合う?

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時給は「今の職場で効率的に稼げるか?」を測る、とても良い指標です。

一見、月給が高く思える職場でも、サービス残業が常態化していて労働時間が長い割に時給が低い、という損な状況が生じている可能性があります。逆に、月給はそれほど高くなくても、残業が少ない・休みが多い職場では比較的時給が高く、それほど長い時間働かなくても効率的に稼げる場合もあるんですね。

それでは早速、自分の月給を時給に換算するといくらになるのか、計算してみましょう。ここで出た金額が、あなたの時給になります。

時給計算の方法
  1. 1カ月の総勤務時間(残業時間を含む)を勤務日数で割り、1日の平均勤務時間を算出
  2. 今受け取っている月給の手取り額を勤務日数で割り、日給を算出
  3. 日給平均勤務時間で割る

例えば…
1日8時間勤務(残業月10時間)・1ヶ月の勤務日数22日・月給30万円の看護師の場合

  1. 総勤務時間(8時間×22日+残業10時)÷1ヶ月の勤務日数22日=8.5時間(1日の平均勤務時間)
  2. 月給30万円÷22日=1万3,636円(日給)
  3. 1万3636円÷8.5時間=1,604円(時給)

 

時給を計算する上で大事な2つの要素

その1:賞与

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時給計算をすると非常勤の人と給与の比較がしやすくなり、「あの人よりこれだけしか多くないの…?」と思うかもしれませんが、社会保険など諸々を込めると大きく差が出るので、比較をする際には同じ勤務形態の人と比べるようにしましょう。

それを踏まえた上で時給を計算する上で大事なポイントが2つあります。一つ目は「賞与」です。月給のみで考えるとさっきまでの計算方法でしたが、年収をベースに考えると賞与が含まれます。

月給(30万円*12ヶ月 + 賞与100万円 )÷ 2,128時間 =時給2,161円

賞与部分によって先ほどの時給に比べると大きく上がりました。年収で換算して考えるとより正確な時給に近づきます。

その2:年間休日数

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ここからは少しだけ計算が複雑になるので、具体的にとある求人を使いながら説明していきます。まずはそれぞれの給与に関する情報を見て、どちらが良さそうか比べてみてください。

A病院 B病院
月給 36万円 36万円
基本給 28.9万円 30万円
手当 7.1万円※夜勤手当など 6万円※調整給など
賞与 年3.5ヶ月 年2.3ヶ月
年収 533.15万円 501万円

これだけ見るとA病院の方が年収が高く、A病院を選ぶ人が多いと思います(診療科目や配属先などが一緒だと仮定)。しかし、実は時給に換算するとB病院の方が20円ほど高くなります。そのからくりが、2つ目のポイント「年間休日数」です。

A病院は4週7休がベース、B病院の方は土日祝日が休日として設定されています。そのため、A病院の方は年間休日数が105日に対して、B病院は122日と大きく違いがあります。そのため、年収額は1ヶ月弱の給料分ほどの違いがあっても、時給は年収が安いB病院の方が高いという結果になるのです。

A病院 B病院
休日数 105日 122日
労働日数 260日 243日
労働時間 2,080(h) 1,944(h)
時給 2,556円 2,577円

※残業時間は0として計算

これはどちらの方がいいのかということよりも、長い時間働くことになっても年収を上げたいか、適度な休みを取りながら働きたいか、生活スタイルの好みによって分かれるものです。時給の計算と一緒に、どんな働き方・生活の仕方をしたいか?を合わせて考えることも重要です。

 

「看護師」と「働く女性全体」の平均時給

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さて、時給の計算ができたところで気になるのは、「自分の時給は高いの?低いの?」ということだと思います。ある調査によると、働く女性全体の平均時給は1,523円。一方、看護師の平均時給は1,969円なので、他職種の人と比べると看護師の時給はやや高額と言えそうです。

ただし、時給は勤務地や事業所の規模によって変わり、地方や中小病院の時給は、首都圏や大病院の時給より低い傾向があるようです。また、職場によっては「始業前に来て仕事をしても、残業代が支払われない」など、サービス残業が常態化している所が少なくなく、こうした職場では時給が平均より低い可能性があります。

 

今の時給に納得できない!!そんなときは…

ご自分の時給を算出した結果、「割に合わない!」と納得できなかった方もいらっしゃるのでは?そんな場合、仕事に見合った給与を支払ってくれる職場への、転職を検討してみてもいいかもしれません。

『ナース人材バンク』では、数々の看護師を転職成功に導いてきた転職のプロが、転職を全力サポート。今より時給が高く、ワークライフバランスを保って効率的に稼げる職場をお探しします。面接突破法など内定を取るためのコツもお伝えしますので、転職が初めての方も気軽にご相談ください。

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