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俺は男の看護学生!将来は助産師にもなれはしない!
んなら、母性の実習に、行く意味はあるの!?男子は少ないから、恥ずかしい思いしながら!
父性なら分かるわ!まぁ百歩譲って勉強はするわ!でも実習はいいだろ!恥ずかしい!教えて下さい!

男性は母性実習に行きづらい
■性差があるから仕方ない
女性からしたら絶対に前立腺肥大にならないし精巣とか陰茎とかないからないからその分野の学習はしなくてもいいってのとおんなじです。でも…勉強するけども実習は免除してほしいって思うその気持ちよく分かるね。私も男だったらきっとそう思うもの。
看護学生や結婚もしていない頃、男性器を見たり、触るの一瞬、ドキッとしましたが。仕事ですので、きちんとしてあたり前と思いました。今は、あまりなんとも思わなくなりました。
たしかに、そう思う気持ちはわからなくもないです。男子学生が母性実習をやった時に病棟ナースから冷たくあしらわれた、という経験をしたという話を聞きました。
母性看護は同じ女性でも、興味や学習意欲が分かれる分野ですので、男性は尚更ではないかと思います。実習に行っても、男性だからと、見学さえさせてもらえない場面も多々あると思いますし、女性学生と比べられ理不尽に感じることも、もしかしたらあるかもしれません。
■協力してくれる方はもっと恥ずかしい!
受け持たせてくれる妊産褥婦さんの方がよっぽど恥ずかしい思いをしていると思います。それでも看護師になるお勉強のためならと引き受けてくれるのだと思います。
学生指導の時にも連絡会で男性学生から「内診の見学させろ」って意見あったなあ。申し訳ないが内診見学は同意が得られないので見学は遠慮してもらっています。内診台に上がるのって女性にとってものすごく苦痛なんですよ。
恥ずかしいのは学生よりも妊産婦さんの方ですよ。私は何回出産しても慣れませんでした。分娩中は構っていられないけども、検診中は恥ずかしくて仕方なかったです。
男子学生だと…恥ずかしい気持ちもわかります。でも…もし実習生の為に協力してくれる方のほうが、もっと羞恥心を伴うと思います。実習を自分主体にしてませんか?患者主体です。間違えないで下さい。
母性実習場では男子学生受け入れに、いろんな工夫がなされている事と思います。主さんが恥ずかしいと思われる以上に、実習場の対象者も恥ずかしいのです。
男性が母性を勉強する意味は?
■そんなことを言い始めたら…
女性だって、『産科に勤務しないから、母性やめたい!!』『助産師目指さないし』ということにもなるでしょう。
「精神科のナースにならないから精神の実習には行かない。」「小児で働きたいから老年の実習には行かない。」という話になりませんか?
机上の学習だけで母性を理解できますか?その論理が通るのであれば、外科も小児科も精神科も机上の勉強でOKになってしまいますよね。やはり実習で生の体験をすることでしかわからないことってあると思います。
■「必修」である意味を考えて
あなたが将来、救急の現場に行ったときに妊婦が搬送されてきて。『俺、母性実習行ってないから…』なんて言い訳は通用しないのであります。
看護婦から看護師になった時点で性差は関係ないですね。もし、性差が関係するのであれば国が看護基礎教育のなかで男性の母性領域を制限するでしょうね。それがないということは意味あって基礎教育にいれているのだと思います。
一般病棟でも妊婦さんと関わることはありますよね。その時に、母性の勉強していないからわかりませんでは通用しないです。
必要でない実習なんて無いものだと思ってください。むしろ、実習だけでは全然足りないのが臨床ですから。
母性=女性、父性=男性と考えているあたり、まだまだ学習も理解も足りないと思います。そういったことを理解するためにも母性看護実習は意味があります。
■「母性」ほど考え方が変わる領域はない
母性の実習はなにも妊産褥婦を看るだけの実習ではなく、家族として考えれば父性も看ることができるでしょう。実習の中でも1、2を争うくらい印象に残る実習でしたとだけ言っておきます。
私自身母性の実習は生と死について考える良い機会になりました。命が生まれる現場なんて産科でしか味わえないのですから現場でしか経験できない勉強をするのだと実習に前向きに頑張っていただきたいです。
私は子ども大嫌い、助産師なんて絶対したくない!小児科も産婦人科も一生働きたくないくらい興味のない分野ですが、泣きそうになりました。その気付きや思いは、他の分野でも、今後の看護師としての立場でもすごく必要な勉強ができたとおもいました。
私は母性に興味はなかったですが、妊婦・出産がどれだけ大変か、どれだけ児が心待ちにされているかを感じられる実習でした。また、小児での児・家族に対する見方も変わりました。
あまり難しく考えず、ただただ単純に生命の誕生の場で何か少しでも感じてもらえればいいと私は考えています。新生児って可愛いって少しでも思えたら、それだけでも充分です。
■「役に立つ」「役に立たない」は自分次第
あなたが将来どんな領域で看護するにしても、女性患者さんを捉える上で母性は切っても切り離せません。病気だけみればいいというものではありませんよね。
そして、自分が父親になることもありますから、知っていて損はぜったいにありませんね。知ってた方がいい。子供ぜったいにつくらねぇって思っていても、授かることもあるんですから。
役に立つか立たないかはその人次第です。仕事の場面でも、プライベートの場面でも役に立つ機会はあるはずです。
正直、実習以外で産科行く機会があるとすれば自分の奥さんが妊娠した時ぐらいでしょう。それぐらい貴重な体験になるはずですが、恥ずかしいという思いと将来役に立たないという思いが強すぎて残念です。
救急や精神科の現場でも、妊産褥婦に出会う可能性は高いので、学んだことは無駄にならないですよ。がんばって。
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俺は男!母性受ける意味!
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イラスト・なしま