「感情と看護 人とのかかわりを職業とすることの意味」
タイトル
「感情と看護 人とのかかわりを職業とすることの意味」
著者名もしくは出版社名
武井 麻子
オススメポイント・エピソード
看護師は何故疲れるのか? 肉体労働でも頭脳労働でもあるけれど、看護は感情労働だった。 隠され、貶められ、ないものとされてきた(感情)をキーワードに、「人とのかかわりを職業とする」人々の思いを縦横に語りつくした記念碑的論考という帯にひかれ買った。
負の能力『不確かさ、不思議さ、疑いの中にあって、早く事実や理由を掴もうとせず、そこに居続けられる能力』を必要としている私たちの仕事。何かができる能力ではなく、何もできない無力感や空しさに耐える能力が希望へとつながる。作者の経験をもとに展開される看護感。仕事に疲れた時にちょっと読む程度のページ数ではないが、読み進めるうちに、自分の悩んでいる事を深く理解してくれる人がそこにいる事に安心感を持てる一冊。