【成人】Aさん(52歳、男性)は、2か月で体重が7kg減少した。2か月前から食事のつかえ感があるため受診した。検査の結果、胸部食道癌と診断され、手術目的で入院し,右開胸開腹胸部食道全摘術と胃を用いた食道再建術とが行われた。その後、順調に回復し、術後3週目に退院する予定となった。
退院後の食事の指導で適切なのはどれか。
「蛋白質を控えた食事にしてください」
「食事は1日3回にしてください」
「食事は時間をかけて食べてください」
「食事の前にコップ1杯の水分を摂るようにしてください」
「食後は横になって過ごしてください」
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)低蛋白血症であったため、蛋白質を十分に摂取する必要がある。
2.(×)食事回数を3回にする必要はない。食事に時間がかかるため、回数を増やして少しずつ食べるのもよい。
3.(○)嚥下に時間がかかるため、食事は時間をかけて摂取するのがよい。
4.(×)食前の水分摂取は必要ない。
5.(×)食道の逆流防止機構が失われているので、食後は座位やファウラー位で休むようにする。