看護師の接遇について取り上げられることは多く、特に言葉遣いは重要視されることが多いマナーの1つ。
患者さんとの信頼関係の構築は重要だが、親しみやすさを演出するためのタメ語も万人に受け入れられることはなく、不快に思われてしまうことも…
実際の現場で、看護師はどのように言葉を選んでいるのだろうか。
看護師の敬語とタメ語の使い分け
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ナース専科調べ(2025年1月26日/有効回答数:24)
多くのナースは、話す相手によって敬語を使うか見極めながら話しているよう。
高齢者であったり信頼関係が築かれている場合は敢えてフランクに話し、親しみやすい看護に繋げるためにタメ語を正しく使うことは必要不可欠かもしれない。
どんな時、どんな相手でも全て敬語で話している
患者さんは友達ではないから
友達ではないので敬語で話すことが常識だと思う。
学生時代に指導され、それが当たり前で
今現在もフランクに話すことはしない
スタッフ間でも患者の前では、出来るだけフランクな会話はしないよう努めている
相手やシチュエーションによってはタメ語になる
お付き合いが長くなると…
関係が進むと状況によってタメ語の時もある。
リピーターさんとは信頼関係が築かれてるから
敬語は親しみやすさの証
基本的には敬語。仲良くなって親しみを込めてタメ語になってることはある。
プライドの高そうなおじさんなどには敬語。認知症の進んだおばあさんには、自分のおばあちゃんのように話している。「ばあちゃん、さっきごはん食べたやろ。」など
聞き取りやすさ重視でタメ語に
基本的には敬語を使いますが、高齢で認知症の患者さんや、難聴の患者さんには、フランクな言葉のほうが通じやすいことが多いので、時と場合により使い分けています。
敬語だと聞き取りにくい人は簡潔に話す
認知症の方や知的障害の方には、親しみを込めてタメ語で話しかけてしまうこともある。
家族には、敬語で話している。
敢えてタメ語を使う時
基本敬語だが、言い手が苦手と思っているリハビリなどをする必要があるとき、タメ語で励ましたりする。
相手によっては敬語だと距離感を感じて話が続かなくなっていると思います。
患者さんからタメ語使用の要望
基本的に敬語を使用するが、患者さんからよそよそしく感じるから敬語でなくてよいと言われることがあり、そのようなときは敬語ではなく親しみを込めてタメ語で話すこともある
基本的には敬語を使うように心がけていますが、高齢の方などは敬語より方言で話してくれた方がいいという方もいた。そのため親しみを込めてフランクな言葉を使うこともある。
タメ語を使う時は慎重に
タメ語とはいっても、友達や家族みたいではなく、丁寧なタメ語、周りが聞いて不快な感じがしないようなタメ語です
患者さんがタメ語で話してくるとき、つい調子に合わせてため語になることがありますが、気をつけるようにしています。
こんなときは絶対に敬語で!
TPOに合わせています。
初対面の方はなるべく敬語で接しています。
プライド高そうな人には、敬語。家族やキーパーソンにも敬語。
イラスト・まえかわしお