「社会保障制度」は国民の「安心」や生活の「安定」を支えるセーフティネットと言われており、医療とは切っても切り離せない重要な制度。
特に退院支援や在宅医療の分野では、患者さんや利用者さんに質問を受けやすい看護師も把握しておくべきことはよく分かっているはず。
しかし、複雑な制度はなかなか頭に入りづらく、忙しい毎日の中でさらに勉強することは容易ではなく…
社会保障制度の説明

ナース専科調べ(2024年7月18日/有効回答数:98)
8割近いナースが社会保障制度の説明に自信がなく、なんとなく覚えている程度なことが判明!
訪問看護や退院支援では必要なことが多いみたいだから、是非この機会に社会保障制度について見直してみては?
社会保障制度について説明できる
説明なら任せて!
訪問看護師であり、ケアマネの資格もあるので不安はほぼない
現在訪問看護をしており、説明することが多い
勉強してわかりやすく説明できるようにしている
傷病手当、失業手当、障害者申請、介護保険申請の相談を受けたら該当者かどうかの判断はほぼできる。
患者さんへの説明時の工夫
イラストや具体例を用いてる
パンフレットを見せながら対応
自分の家族のことのように真剣に道筋を考えて共に選択していく
専門職への連携
年齢や疾患によってもある程度使用できる保険は自己学習して、不明な点はケアマネさんや多職種と連携をとっているため、不安はない。
詳細説明を求められれば相談支援センタースタッフにつないでいる。
日々変化する制度に困惑も
変更がある場合は理解しないまま説明している可能性がある
相談内容によって自分が説明したり、担当MSWに引き継いでいる。市町村により施策が違う場合、困る
制度について、自分の知識が合っているのか不安がある。また、制度が改正したりするので自信がないです。
社会保障制度について説明できない
トラブルになることも…
訪室時に聞かれたら他のスタッフに確認してから回答するようにしている。
社会保障=お金に直結することがほとんど。
あやふやな知識で答えて患者さんやご家族が「あの看護師に費用がでると言われた」など怒って師長にクレームを言うというトラブルを幾度も見てきたので、理解できていると思うことでも念のためステーションにいるスタッフにも確認して、患者さんや家族に聞かれた内容と答えた内容と誰と確認して答えたかということを経時記録でカルテに残すようにしています。
患者さんやその家族に聞かれたときに、答えることはあるが、実のところちゃんと答えられているのか不安はある。
なんとなくは分かっているけれども、しっかり説明できる自信がなく退院支援で困ることがある
「なんとなく」が大多数
具体的に何を聞かれても中途半端な回答しか持っていない
なんとなくは分かっているけれども、しっかり説明できる自信がない
患者さんから相談されたり会話になる事はあると思うので最低限の知識は備える必要があると思っているが実際行動していない。
専門職に頼りすぎ?
細かい制度までは、難しい。基本的にはmsw任せだったので。
詳しいことが良く解らないので、トラブルを避けるために、ソーシャルワーカーに説明を依頼する。
現場で保険関係の処理が出ると医療事務や介護責任者がすぐに対応してくれた。逆にどう対応するか自分ではなにも分からない。
詳しくないので事務に振ります。
曖昧な返答は家族を困らせるだけなので。
イラスト・まえかわしお