起きてほしくはないことだけど、看護師が関わる医療事故や訴訟は身近にあるもの。
小さなインシデントから、訴訟になるような大事まで医療現場で働く以上、トラブル回避を考えながら働く必要がある。
すぐにできる医療事故や訴訟の対策から、日々の看護の中で取り入れられる対策まで、みんながやっている行動を見てみよう!
医療事故や訴訟への対策
ナース専科調べ(2023年12月6日/有効回答数:622)
個人的にしている医療事故や訴訟の対策は、ほぼ半数ずつに分かれる結果に。
ただ、あった出来事をありのままに記録することはどちらの看護師も注意しているよう。
記録や損害賠償保険への加入など目に見える対策だけでなく、相手との信頼関係の構築もトラブル回避の原点かも。
医療事故や訴訟対策している
性格で詳細な記録は当たり前
憶測や推測を入れない事実のままの記録と、医師へ報告したことの記録
処置等の記録だけでなく、預かった患者の私物や患者本人に渡した病棟の物品などを記録するようにしている
記録に残すようにしてます。面会に来た家族と会話した内容もなるべく詳細に残すようにしています。
開示しても困らないような記録を心掛けている
全て完璧に記録する。そして、記録途中に席を外し、一度保存してから再度記録する際は、『記録①』や『2回目』、『編集中』など記録の冒頭へ記載する。改竄に当たらないような工夫をし、完璧な記録にしている。
なるべく口頭指示でなく、記述での指示をもらう。なんでも記録に残す
基本に忠実であればトラブル回避できる
基本に忠実にを心がけている
基本の看護手順のルールを守る
マニュアルに沿って行動できるよう、空き時間で定期的にマニュアルを読むようにしている
普段からのコミュニケーションも必須
関係性を良くしておくために、コミュニケーションを取る様にしています
ご家族様への説明は日頃から小まめにして、信頼関係を築くよう心掛けている
日頃から言葉使いは気をつけています。トラブルに至りにくいです。
根拠のないことは話さず、絶対的な言葉を使わずに話す。
記録に残す、説得ではなく納得していただく説明を心掛けている。
報告・連絡・相談は当たり前
些細なことでも信頼できる上司になんでも伝える
トラブルになりそうなことは詳細に記載すると共に管理者に報告しておく
トラブルの予感がした時点で、上司に報告・連絡・相談を必ずする。
協力を依頼することも大切
リスクが高そうな患者に何か説明をする時などは1人で対応するのではなく2人で対応してる
無理に一人で実施しない。応援を求めて安全第一で行う。
気になることは数人のスタッフに確認
過去の事例から学ぶ
病棟で発生したインシデント、アクシデントのレポートを必ず目を通すようにしています。
いろいろなヒヤリハットを見て自分も肝に銘じる
賠償責任保険への加入
賠償責任保険に加入してある
病院勤務の時は諸マニュアル遵守、思わしくない事程丁寧な記録を心がけていたが、組織に守られている感はあった。
系列がない単独法人の老人ホームに転職して、素人的な危機感の無く責任の所在の不明確さを見て個人賠償保険に加入した。
間違いがないように「確認・確認・確認」を習慣にしている。しかし、万が一に備えてナース専科の保険に加入している。
特に対策はしていない
毎日忙しくてそれどころじゃない
日々の業務に追われて意識せずに過ごしている
対策として何をしていいのかわからない
職場が守ってくれるはず…??
病院が守ってくれると思うから
基本的には病院が対応することだと勝手に思い込んでるから。
勤務先での保障があるのではと思っている
確認したことないのでこの機会に考えたい
損害賠償保険の必要性は理解しているが…
保険に入らなきゃ、入らなきゃと思いながらも行動せずもう数年…
何か対策をしなければとは思っているが、行動に移せていない
昔は看護師個人で入る医療事故への保険といった概念がなく、今でもそのままになっています。
身近で起こったことがないので、自分ごととしてあんまり考えていない。
看護師保険には入らないとなーとは思っているが、思っているだけで行動していない。
イラスト・まえかわしお