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  • 公開日: 2021/8/9

【連載】ナースにアンケート大調査!みんなどう思ってる?

「お礼奉公」「条件付き就職」…実際に奨学金を借りてどう?

看護師の利用する奨学金と言えば「お礼奉公」というイメージが強い人も多いはず。
何年間も返済に追われそう…とか、奨学金=借金というネガティブな一面もあるけど、実際は多くの看護師が奨学金によって助けられていることも事実。
これから奨学金を借りる学生や、借りて勉強中の看護学生、返済中の看護師も今後の奨学金ライフを有意義に過ごすための看護師の声を聞いてみよう。

 

看護師にとっての奨学金とは

ナース専科調べ(2021年5月21日/有効回答数:200)

約6割の看護師がなんらかの奨学金を利用している結果だから、メリットが大きいことは間違いなさそう。
でも、実際に奨学金を借りた看護師の声を見てみると、あまり負担を感じずに奨学金を返済している人もいれば、奨学金を借りたことに後悔している人もいるみたい。
奨学金を借りていた看護師の本音は?どんな思いで借りて、どんな看護師生活を送っているのか見てみよう。

 

奨学金の役割

奨学金の種類や借り方は様々

県の奨学金、病院の奨学金と併用して借りていた。

奨学金を3か所から借りていた。両親に負担をかけたくなかったので授業料にあてられて良かった。

大学生時代に無利子の奨学金を借りた。

就職したい病院があり、そこの奨学金を借りたので、自分は借りて良かったと感じている。

病院付属の看護学校に入学。病院から奨学金を借りることが強制だった。

親の負担軽減が1番のメリット

親に負担をかけずに済んだ

下に兄弟が2人居たため、母に負担をかけずに学ぶことができたので、良かった。

奨学金があったからこそ学生時代を乗り切れた

実習が多くなる時期はアルバイトも困難になる為助かった。

子育てしながらの通学だったので、生活費の足しになり助かりました。

学生時代、就職先が内定したも同然だったので、気持ちに余裕が出来たこと。

金銭面の不安が解消され、勉強に集中できる。

 

看護師の奨学金の返済事情

返済方法も様々

1年に1回の返金は額が大きく大変だった。

働いてからは、ボーナス時期に多めに返したりしたため、3、4年で返せた。

返済は月一万円なのでそれ程負担にならずにすむ。

返済額はえらべたので、よかった

給付型だったので返済義務がなく助かった。

条件付きで返済免除の奨学金も多い

病院の奨学金制度を利用したが、3年の就業で返済をしたことになるので結果的には返済する事なかったので良かった。

専門学校の奨学金をかりたが、系列の病院で数年働けば返さなくてよかったので、借りてよかったと思う

5年県内で勤務すると返済をしなくてよかった

就職先の病院から借りた。お礼奉公が6年あり、長かった。

指定された条件の病院で5年間働けば返済不要だったので、返済することなくいただきました。

覚悟はしてたけど、やっぱり返済が辛い…

気軽に借りたが、いまだ全額返済できていなくて大変。

返済が20年と長い

悪かったことはこれから返していくかと思うとそれのために働く気がして憂鬱

奨学金を借りた年月働かないといけないというストレスがある

育休中にも収入がない中で返済しないといけなかった。ただ、月返済額を高くはしていなかったので、そこまで負担にはならなかった。

お礼奉公というしがらみ

お礼奉公制度の奨学金だったので、嫌でも借りた期間は辞められないのが辛かった。

就職してから奨学金縛りがあることで辞めたくてもなかなか踏み切れなかったこと(返済免除になる期間が決まっていたので)。最終的には、返済してでも退職したいという意思が強くなったので退職しました。

退職するとき、お礼奉公とか言って、なかなかやめられなかった。結局、一括返済してやめた。

就職した際、体調を崩して借りたときの条件が果たせなかったため、結局一括返済をしなければならなかった。

お金のありがたみが分かる

借りているときはありがたみをそれほど感じることなく当たり前ぐらいに思っていたが、返済時にありがたみを感じた

定時制の専門学校に病院からお金を借りて看護学校に入りました。 入学金、前期受講料を支払ってもらい3年半かけて返済しました。その後の3年半の受講料も同時に積み立てし支払いをしましたが自分で考えながらお金の管理をしていたので今の自分より当時の自分のほうがしっかりしていたように思います。

奨学金ってつまりは借金だということに気付いたのは働き始めてから。社会人一年目で借金を背負ってるんだと思った。

奨学金が意欲につながることも

奨学金を返すまでは最低でも働くぞという意欲に繋がった

3年間の縛りはあったがその間は看護を頑張ろうと思えた。

 

イラスト・まえかわしお

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