まなび
  • 公開日: 2019/1/15
  • 更新日: 2019/7/16

必ず右足から家をでる、呪文を唱える、「6」がつくものを避ける。縁起強迫と体験談

縁起強迫 読み方:えんぎきょうはく

ひとつ。不安や心配事につながるイメージが浮かび、それを打ち消す儀式を繰り返すもの。

よくあるのが「6」など縁起の悪い数字という思い込み。例として以下のようなものがある。
    • ■家を出た瞬間が6時6分だった場合「何か不吉なことが起きるのでは」と思い込み、もう一度玄関に入り直してから出る
    • ■「6」のつく時間には行動を起こせず、その時間以外に行動するというルールをつくり、行動を抑制させる
  その他、必ず右足から家を出る、マンホールをふまない、床の格子模様の左側の直線を踏んで歩く、呪文を口に出して唱える、事故現場は絶対通らない、などがある。

縁起強迫の体験談:30代主婦

私は現在、2人の子を抱える主婦です。縁起強迫がひどかったころの話をさせていただきます。私は小さい頃に母を亡くし、貧しい家庭で育ちました。働きづめの父を支え、中学卒業後は高校へいかず働き始めました。弟が小さかったからです。 その後、弟が高校生になった時、私は定時制高校に通い、その後就職しました。職場には恵まれ、夫と出会い、結婚して息子も生まれ幸せに生活しました。

幸せだったからこそ失う怖さを感じはじめた

でも、その頃から「この幸せが壊れたらどうしよう」という考えが浮かぶようになりました。そうなると「夫が事故に遭いませんように」と呪文じみたものを頭の中で唱えるようになりました。 段々、呪文の最中に少しでも「身内に不幸が」なんて思うと、その考えが消えるまでその場から動かず唱え続けるように。それが徐々に悪化し、会話中にも頭は呪文でいっぱいです。 夫や友人にも「話聞いてるの?」と怒られることもありました。症状はどんどん悪化して、「家族に不幸が訪れないように」と右足から家を出るようになりました。でも家を出た後、「ちゃんと右足から出れた?」って少しでも思い、何度もやり直すようになりました。

日常生活に支障を来たすように

最終的に、幼稚園の登園に行こうとしても中々出発できなくなり、疲れきって家で引きこもるようになりました。  

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