【在宅】7歳の男児。筋ジストロフィー。誤嚥性肺炎のため入院した。両親との3人家族。車椅子介助で特別支援学校(養護学校)に通学している。父親は早朝から深夜まで仕事のため不在が多い。介護はほぼ母親が担っている。母親は軽度の高血圧症がある。誤嚥性肺炎は改善し,退院後も経鼻経管栄養法によって栄養補給を行うこととなった。退院後の病状変化時の対応について母親から不安の訴えがあったため,訪問看護ステーションからの訪問看護が開始されることとなった。経鼻経管栄養法の合併症予防のため,観察する項目で優先度が低いのはどれか。
発熱の有無
食欲の有無
肺音の異常の有無
経鼻チューブの固定状況
チューブ挿入部の皮膚の状態
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
経管栄養法の合併症として、誤嚥性肺炎、下痢、固定部の脱落・皮膚障害などがある。
1.(×)誤嚥性肺炎の兆候のひとつであり、観察の優先度は高い。
2.(○)
3.(×)肺雑音は誤嚥性肺炎の兆候のひとつである。
4.(×)チューブが抜けかかっていると、チューブの内容物が誤って呼吸器に入ってしまうことがある。しっかり固定されているか確認する。
5.(×)チューブの固定のために用いる絆創膏でかぶれなどの皮膚障害がおこりやすくなる。