看護師は忙しい仕事だからこそしっかり休憩を取って、その後の業務も充実させるべし!
のはずが、忙しい上に休憩もほとんどなしで1日中疲労困憊…なんて職場も少なくない現状。
急性期病棟だから仕方ない?訪問だからしかたない?いやいや、充実した休憩を獲得すいるためのヒントを探ってみよう!
看護師の休憩時間
ナース専科調べ(2020年7月22日/有効回答数:200)
多くの職場がしっかりと休憩時間を確保できているのに対して、20~30%の職場では10分しか休憩がなかったり、休憩時間を返上して業務をしていたり…
職場によって休憩の質が全然違ってくる理由ってなんだろう?
休憩時間が取れない!!
休憩時間、満足に取れない現実
ご飯だけ10分くらいで食べるときもあるくらい‥。
休憩は1時間あるが急性期病棟なので夜勤の時は10分くらいしか取れない。日勤の時は30分ぐらい。
訪問看護の勤務の時は、移動時間の合間に昼食を取り、まともに休憩を取ることができなかったのです。
老健だが、業務内容が多く忙しすぎて与えられた休憩時間全てを取るのは無理
時短パートだが、常勤に近いくらい受け持ちがいる(重症度は低い)ため、記録を休憩時間に入れないと時間で帰れないから。
ナースコール対応・記録に追われ、十分に休憩を取ることが出来ない。休憩室も狭い。
記録や委員会が原因のことも
休憩時間を使って記録をするので、休憩時間全てを休むことができない。休憩中に記録をしないとそのあと勤務終了までに記録の時間をとるのが難しい。
紙カルテと電カル併用であるため、記録物、入力物が多く時間内に出来ないため休憩時間を削っている
昼休みに委員会が入っている
会議、研修が入っている。
休憩時間中に、利用者さんのご家族への連絡ノートなどを書くように上司から言われており、十分な休憩になっていない。
訪問の仕事なので、訪問しているか移動しているかなので、電話連絡などがお昼休憩にする羽目になる。また、記録や新規利用者の入力などの事務仕事も多い。
人員不足も大きな問題
休憩のための交代要員がおらず、ケモが終了するまで休憩に入れないため。
勤務人数が少なく、処置、検査出しに追われている為
日勤ではスタッフの人数が少なく、なかなか休憩に入れない。
人間関係も影響…
周りの雰囲気ではいりにくい
やむを得ず休憩に入る時間が遅れても建前ではその分後ろにズラしてもよい。と言われるがそうできない雰囲気があり、師長も時間管理が出来てないから仕方ないという風にみているため、法定通りの休憩が取れない。
時間通りとらないのが、職場風土化しているから
業務が上手く回っていないから。互いにカバーしあうとか、協力体制が不十分にあると感じている。
休憩時間がしっかり確保できる理由
働く部署や施設に影響されるかも
業務内容が緊急性のないものが多い
緊急事態があった場合も後から休みがとれる事も多い
忙しい部署ではないため、大体時間通りに休憩に入れる。
クリニックなので時間で終われる
精神科のため時間にゆとりがある
療養病床で、緊急入院や手術など時間が不確定になることがないから。
リーダーの采配や管理状況も大切
リーダーの采配がうまい
リーダーが休憩時間の調整をしてくれている。
余裕を持った勤務シフトにしてくれている。
時間管理がしっかりされている
時間管理に厳しく、仕事と休憩を明確に分ける規則になっているため
業務の都合で、前半に休憩が取れなかった場合は、後半にその分を足して、休憩してよいことになっているから。
スタッフ同士の関係性が休憩時間を左右する
休憩時間になると所長さんが声かけしてくれて、みんなが休みやすい雰囲気を作ってくれている。
病棟の雰囲気がそうだから、遠慮なく休める。
休憩時間中に仕事があっても他の看護師に頼んで入ることができる。入るのが遅くなってもきっちりきまった時間休憩をとらせてもらえる。
昼休憩に業務がかかる場合、かかった分だけ後半に休憩時間をとれるよう配慮しあっている。
昼休憩中の業務担当は交代制にしているため、平等性も保たれている。
PNSですが、相方が休憩中の仕事をちゃんとしてくれる。忙しくても、フリーや遅出がフォローしてくれる。
早めに休憩をでると、相方が「早くない?」と声をかけてくれる。
皆が休憩に入りやすいよう上司がきちんと休憩に入り、入らない職員には休憩をとるよう声掛けしてくれる。
イラスト・まえかわしお