エッセイ

【コロナ・ショック】不況時に看護師がお金を守るためには?

2020/5/18

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中の経済が大混乱しています。経済が完全に復活するまでにどのくらい時間がかかるのか、資産にも影響が出て不安を感じている人も多いかもしれません。

しかし、看護師は不況に強い職業です。不況時でも落ち着いて行動すれば資産を守ることができます。今回は不況時に看護師がお金を守るために取るべき行動を説明しますので参考にしてみてください。

 

コロナ・ショックにより世界的不況に!個人の資産にも影響が出ている

新型コロナウイルス感染拡大により、アメリカの経済全体の指標となる「NYダウ」は過去最大の下げ幅を記録*1しました。アメリカは世界経済の中心です。日本経済も例外ではなく大きな打撃を受けています。

コロナ・ショックにより資産が大きく減った方もいるのではないでしょうか。 新型コロナウイルス自体の収束の目処も立たず、資産まで減ってしまうと不安になりますよね。しかし、現金ではない資産を慌てて現金化することはお勧めできません。過去を振り返ってみると慌てずに冷静に行動した人が、不況を上手に乗り切っています。まずは心を落ち着けて状況を把握していきましょう。

 

金融商品の安易な買い増し、売りはNG

急変する経済状況においてやってはいけないことは金融商品の安易な売買です。 「株式を売却した直後に株価が急上昇した…」 「下がっていると思って株式を購入したらさらに下がってしまった…」 このように目先の経済状況だけを見て売買をしてもなかなか上手くいきません。 売買のタイミングが良ければ結果的に資産が増える可能性もありますが、一喜一憂していてはメンタルが消耗していくだけです。

過去の世界的不況では、景気が元の水準まで回復するのに数ヶ月~数年かかりました。 ポイントは時間がかかっても必ず不況を脱出している点です。資産運用をしていることを忘れるくらいの心構えで景気回復を待つのが賢明でしょう。

 

資産額の変動に動揺するのであれば資産配分を見直そう

資産には預貯金、株式、債権、投資信託などの種類があり、それぞれ「リスク」が異なります。資産におけるリスクとは値動きの幅の大きさのことです。例えば、株式は比較的リスクが高い資産であり、大きなリターンが期待できますが下落幅も大きくなります。 預貯金は金額が変動することなく、1,000万円までは金融機関が破綻しても保証される低リスク資産*2です。

リターンを得て資産を増やすにはリスクを取る必要があります。 しかし、資産額の変動が常に気になるような場合、リスクを取りすぎていると考えられます。この場合「リスク許容度」を考慮し資産配分を見直す必要があります。リスク許容度とは、「どれくらいであれば資産がマイナスになっても耐えられるか」というものです。リスク許容度は年齢、収入、職業、投資経験、家族構成、生活水準などによって異なります。資産のリスクを調整していきましょう。

 

ライフイベントに必要なお金は、リスクの低い資産で確保しておく

結婚・住宅購入・子どもの進学といった、既に見えているライフイベントを予定している場合は計画的にお金を確保しておきましょう。ライフイベントと不況が重なってしまいお金が不足すると困りますよね。

今回のコロナ・ショックでは2月から世界的不況に突入しました。アメリカでは9月に大学入学予定だった高校生の約2割が入学辞退する可能性が明らかにされています。*3日本でも同様にライフイベントに必要なお金が足りなくなった人がいることが予想できます。

既に見えているライフイベントについては、イベントから逆算して、必要なお金を少しずつ預貯金などの低リスク資産で確保していかなければなりません。これは不況時に限らず、好景気で資産運用が好調な時にも必要な考え方です。常に万が一を想定して、ライフイベントに支障が出ないように資産管理していきましょう。

 

積立投資は可能な限り継続する

積立投資による資産形成をしている方は可能な限り継続しましょう。積立投資は不況時も継続することが将来のリターンにつながります。過去の不況を振り返ると、暴落した株価は時間をかけて回復しており、その間も積立投資を継続した人はしっかりとリターンを得ました。

不安を煽るニュースを見ると「積立投資を継続しても損失が広がるだけなのではないか?」という気持ちになるかもしれません。しかし、積立投資の最大のメリットは投資タイミングを分散できることです。「株価が下がっているから投資を中断しよう」「上がってくれば再開してみよう」このような判断は積立投資のメリットを消してしまいます。積立投資は投資期間が長くなるほど安定したリターンが期待できる*4ので、生活が困難になっていない限り継続していきましょう。

また、これまで積立投資をしたことがなかった人は、積立投資を始めるチャンスと捉えることもできます。株価が下がっている時期に積立投資を始めることができると、株価が回復した時に大きなリターンが望めます。ぜひ検討してみましょう。

 

情報収集して収入源を確保する

そもそもの収入源にも気を配らなければなりません。不況時において収入源の確保は最優先して考えるべきことです。

看護師は「不況に強い職業」だと言われています。2008~2009年のリーマン・ショックによる世界的不況時も、他職種では年収の落ち込みが合ったものの、看護師の収入はほぼ横ばいで推移*5しました。しかし今回のコロナ・ショックでは、経営状態悪化による医療機関や介護施設の倒産も予測されています。勤務先が倒産してしまう可能性も常に視野に入れ、次の職場への情報収集をしておきましょう。

なお、不況時に限らず幅広い分野で働くことを想定した準備は大切です。他の分野の情報を仕入れることで、今の職場での看護に活かせるものが見つかることもあります。情報収集していく中で挑戦してみたい分野が見つかるなどの思わぬ発見があるかもしれませんよ。

 

支出を見直すチャンスだと捉える

不況時こそ支出を見直すチャンスだと捉えましょう。不況時はいつも以上にお金に対する意識が高まるものです。まずは以下のポイントを押さえてみましょう。

  • 家計簿をつけて毎月の支出を把握する
  • 夜勤明けはムダ遣いを避ける
  • 毎月の固定費を見直す
  • 使っていない定額サービスを解約する
  • 収入が多くなくても、しっかりと貯蓄できている人はいます。支出を見直して不況を乗り切るための蓄えを増やしていきましょう。

     

    参考文献

    *1 楽天証券 トウシル.”NYダウ過去最大の下げ幅!ドル下落!トランプ激怒?プラチナ下落!想定を超えてきた新型コロナウイルスの影響”(参照 2020-4-20)
    *2 金融庁.”預金保険制度”(参照 2020-4-20)
    *3 YAHOO!ニュース.”米国で約2割の学生が大学入学辞退の可能性。日本で新型コロナウイルスによる「入学辞退」は防げるか?”(参照 2020-4-20)
    *4 SMBC日興証券.”積立投資のメリット”(参照 2020-4-20)
    *5 厚生労働省.”賃金構造基本統計調査”(参照 2020-4-20)

    この記事を書いたのは

    看護師FP:しまづ 看護師として働く中で、お金の知識がないと時に自分や大切な家族の生活を脅かすことを実感し、ファイナンシャルプランナーの資格も取得。みなさんのお財布の健康を守るお手伝いをさせていただきます!

    イラスト・まえかわしお

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