まなび
  • 公開日: 2019/12/18

看護師も他人ごとではないバーンアウト症候群(燃えつき症候群)について学ぶ

バーンアウト症候群(燃えつき症候群)
読み方:ばーんあうとしょうこうぐん(もえつきしょうこうぐん)

 

バーンアウト症候群(燃えつき症候群)とは

強い使命感や責任感を持って、人並み以上に物事に没頭したり仕事に取り組んでいた人が、突然に意欲を低下させ投げやりになったり社会に適応できなくなってしまうこと。

バーンアウトはあらゆる人に生じうる現象。ちなみに「バーンアウト症候群」は病名ではない。症状などによって「適応障害」や「うつ病」と診断されることが多い。

アメリカの精神分析医、フロイデンバーガーが「バーンアウト=燃え尽き」と名づけた。

症状

うつ状態・意欲の減退・ストレス性の身体症状・感情の枯渇・自己嫌悪・思いやりの喪失など、さまざまな兆候が現われる。

機能不全な行動が目立つようになり、出勤が困難になったり、家庭生活などにも影響が及んだり、希死念慮が生じる場合もある。

バーンアウトが多い職業

バーンアウトは医師や看護師・教師などの職業に多いとされている。こういった職業は心的エネルギーが過度に要求されるためである。

しかし人間が相手だから期待したり目標とした結果が出るとは限らない。「目に見える成果」が得にくいと、ストレスも生じやすく結果として燃え尽きてしまう。

治療

急に燃え尽きたように見えるが、バーンアウトは段階的に進行していくもの。よって早めの対処が大切。長年の行動パターンを変えてセルフケアを身につけることも重要。

「諦め」「妥協」を知ることや、仕事以外の楽しみを見つける、「自分の限界を知る」というアプローチも治療の1つ。

しかし実際には、「バーンアウト症候群」としてとらえた対策がないまま、投薬だけのうつ状態の治療のみを行なって職場復帰して、またすぐにバーンアウト症候群を起こして休職を繰り返すということがかなり多いとも言われている。

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