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当院ではDNARを書面で取るのではなく、医師がIC時口頭で説明し、医師記録でのみ残しています。私はずっとそのやり方に疑問をもっています。本人、家族のサインがないもので延命を左右していいのでしょうか?同意書が必須の世の中でこんなやり方が、通用するのでしょうか。
■一般的には同意書をとる
同意書がないのも信じられません
検査、処置、手術など侵襲が大きいものや副作用(有害事象)が起こりうるものは、かならず同意書(本人または場合によっては家族の代筆によるサイン)を交わします。
■同意書がない病院もある
私の病院でも同意書はなく、医師の説明書のみです。
私の病院でも書面でDNARを取ることはなく、電子カルテ上の記録のみとなります。
■同意書があっても…
同意は得ても、最期の場面に直面すると意見が変わる方もたくさんいらっしゃいますよ。同意書があり、サインがあり、それに越した事はないと思いますがサインがあっても延命って左右される事もあります
そもそも、病院で取るような同意書に法的効力はありません。延命治療をしないことで同意書にサインをしていて、同意書通りに延命をしなかったとしても、訴訟になったときに効力はありません。
■院内での共通認識も重要
院内での取り決めはどうなっていますか?疑問に思うのであれば、職場で問題提起してみても良いのではないでしょうか?
DNARについて院内マニュアルのように手順をマニュアル化していました。
■看護記録も大事
同意書を取ろうと取らないと関係なく、家族の発言や意思は記録に残して悪いことはないと思います
患者や家族の気持ちの変化や意見、それに対して医療者がメリットデメリットをきちんと説明して自己決断した経過をきちんと記録に残す必要があると思います。
関連トピック:「
DNARの取り方
」
イラスト・なしま