• 公開日: 2019/10/21
  • 更新日: 2020/1/14

適切な看護師の髪色 とは?明るさはどこまでOK?おすすめのカラートーン

医療・介護業界も髪の色について決まりを設けている職場が多くあります。しかし、実際にどれくらい染めてよいのか、悩んでしまったことはありませんか?

そこで今回は、「看護師はどれくらい染めても良いのか」その基準についてご紹介します!

 

髪色はカラートーンを参考にしてみよう

髪の色について、髪の明るさを決める基準が存在しています。まずはその基準について、ご紹介しましょう。

日本ヘアカラー協会のスケールを用いた目安

日本でのヘアカラーの技能検定を行っている「日本ヘアカラー協会」では、4~16の12段階に髪のトーンを細かくレベル分けしています。そして、そのレベルスケール(基準)を一般発売することで、「それぞれの職場で、経営側がふさわしいと考える髪の色を客観的にわかる」ようにしています。

そのスケールを実際に使用している複数の医療関係団体では、6トーン程度が医療者としてふさわしいとされています。

 

なぜNGな髪色になってしまうのか?

経営側がふさわしいと考えている髪の色をこうして見てみると、「かなり黒に近い」こと、そして「経営側が考えている髪の色よりもかなり明るい看護師が多い」ということがおわかりいただけるかと思います。

なぜ、こういったいわゆる「NGな髪色になってしまう」のでしょうか?それには以下のような理由があると考察します。

看護師と経営側の「適切な髪の色」にかなりの差がある

看護師が髪の色を変える理由は、いろいろあります。

全国国民健康保険診療施設協議会での看護研究発表において、「看護師の髪色の変化と社会化」が紹介されていました。それによると、看護師が考える「適切な髪の色」について調査したところ、約4割の方は6トーンを大きく上回り、9~14を示したとの調査結果がでていました。8トーンと10トーンの髪の色を見てみましょう。

こうしてみると、「これくらいならいいだろう」と考えている看護師と、「これくらいの髪の色が適切だ」と考える経営者側の間では、かなりの差があることがわかります。

周囲の看護師と比較して「これくらいなら大丈夫だろう」と考えてしまう

ほとんどの職場には、就業時において服装や髪型について一定の「就業規則」を設けています。その中では、髪色について「栗色程度」「明るくなりすぎない色」など、客観的にはわかりにくい表現をしている職場が少なくないため、それぞれの自己判断によって少しずつ明るくなりすぎてしまっているのが現状のようです。

そのため、特に経験が比較的浅い看護師にとっては、「先輩はこれくらい染めていたから大丈夫だろう」「あの先輩はあんなに明るいのに言われていないから、平気なんだな」と、周囲の先輩をお手本とするしかなく、その結果どんどん明るくなってしまうという傾向にあります。

 

職場や経験年数によっても、髪の色に対して違いはあるの?

看護師が働く職場は、医療だけではありません。では、どういった職場ならば、ある程度髪の色に対して決まりが厳しくないといえるのでしょうか?また、経験年数によっても髪の色に違いはあるのでしょうか?

介護現場は比較的自由なケースも?

一般的に、病院やクリニックなど医療現場では、髪の色について「6トーン程度」としているケースが多いのですが、逆に介護現場では髪の色はやや明るい印象を受けます。実際に筆者は双方の現場で働いた経験がありますが、医療現場では就業規則で髪の色について言及されていたものの、介護現場では髪の色について言及はなく、あくまで「常識の範囲内で」という説明のみでした。

一方で、医療現場でも比較的緩いところ、逆に介護現場でも厳しいところはあるため、就職するにあたっては一律で「介護だから明るくても大丈夫」「医療だから厳しい」と自己判断するのは避け、まずは就業規則で確認することをお勧めします。

経験年数によって髪色の自由度は変わるのか

先ほどご紹介した看護研究では、「看護師が髪を染める理由」として、「おしゃれのため」「白髪染め」の次に「気分転換」が上がっていました。学生や新人時代は髪の色を染めるのを控えていても、2年目以上になることで「そろそろ染めてもいいかな」と考え、染める人は少なくないようです。

また、白髪を染めるために黒ではなく、明るめの色に染めるという方もいるため、経験年数や年齢によって、髪の色を変える理由は変化していくようです。

 

看護職は、美容院などでカラートーンのレベルを確認した上で染めることをオススメ

看護職は、様々な世代の方を対象とします。そのため、自分では良いと思っていても、周囲からみると「看護師としてふさわしくない髪の色だ」と思われてしまう可能性もあります。髪の色を変える場合は美容院などで実際にカラートーンのレベルを確認し、どの程度の明るさにするか目で見て確認した上で染めることをオススメします。

せっかく良い看護を提供しているのに、「髪の色が明るすぎて・・・」とマイナス評価をされてしまうのはもったいないことです。看護師として働く上で、ぜひ髪の色についてもう一度意識されてみてはいかがでしょうか?

参考文献:看護師の髪色の変化と社会化
レベルスケールについて|【JHCA】日本ヘアカラー協会

この記事を書いたのは

山村 真子 看護師として働きながら、ライターの仕事もしている、アラフォーママナース。看護系以外にも、育児や病気、介護など幅広い分野の執筆を行っています。時短勤務中だが、毎日定時に帰れるはずもなく、保育園の送迎はいつもギリギリなのが最近の悩み。

イラスト・ミキ

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