エッセイ

「高圧的」「仕事がいい加減」苦手な先輩看護師とうまく付き合うコツ

2019/9/28

看護師は、ただでさえ過酷な仕事。それに加えて苦手な先輩看護師と同じ勤務になってしまったら、相当なストレスですよね。

ですが看護はチームプレイなので、苦手な相手ともしっかりと報連相しなければなりません。なるべくストレスを感じずに相手とやりとりするためにはどうしたらいいのでしょうか?今回は、苦手な先輩看護師のタイプと攻略法について考えてみます。

 

どのタイプが苦手?付き合いにくい先輩看護師の例

先輩看護師について、相手のどのような言動を苦手と感じるかは、人それぞれだと思います。ここでは、筆者がいくつかの職場を経験して見聞きしたことをもとに、後輩を苦しめやすい人の特徴を挙げてみます。

相手を萎縮させる高圧的な人

先輩意識が強く、後輩に対しては常に上から関わろうとしてきます。また、逆に後輩が優秀だと、自分の立場を脅かされると感じて攻撃的になる場合もあります。このような人には、話しかけるのに緊張してしまい、必要な確認もなかなかできないということがあるのではないでしょうか。

またこのような人に限って、医師や上司には愛想よく振る舞うこともあるので、それを目にすると余計にストレスを感じてしまいますよね。

あら探しや小言が多い人

後輩の言動について、何かと指摘してくる人もいます。それがあまりに頻回だと、あら探しをされているようで辛いでしょう。

ミスの発見やよりよい看護のためのアドバイスであれば「育ててくれようとしているんだ」とも思えますが、ちょっとしたことなのに大きな問題かのように言う・とにかく何でも否定してくるなどは、受け止めきれません。

無責任・仕事がいいかげんな人

後輩からみてもきちんと仕事ができていない人は、先輩だけに余計残念です。何か相談したくても、「この人にきいても無駄かも」と思ってしまいますよね。

また、本来その人がやるべきことが果たされていず、尻拭いをさせられることもあるでしょう。そればかりか、このような人と夜勤など少人数の勤務で一緒になる・次の勤務を引き継ぐ場合には、ミスに巻き込まれる可能性さえあるので、注意が必要です。

感情的になりやすくそれが態度に表れる人

忙しいとイライラして言動が荒くなる・なぜか不機嫌で話しかけにくいオーラを出すなどの人も、一緒に勤務するのが辛い相手です。

あの先輩にお願いするとイライラさせてしまうから、こちらが多めに業務を引き受けようと気を遣ったり、機嫌を見計らって話しかけるタイミングを掴もうとしたりするのは、とても疲れますよね。なにより、このような人がいると職場の雰囲気が悪くなってしまいます。

 

うまくかわす、演じる!苦手な先輩看護師の攻略法

苦手な先輩看護師とうまく付き合うためには、仕事上の付き合いと割り切って深入りしないことをベースに、必要なやりとりをするときには冷静に堂々と話しかけることが効果的です。

よい関係を築くことを諦め、距離を保つ

まずは、苦手な先輩看護師に認められたいという気持ちを捨てましょう。よい関係を築きたいと思うのにできないということが、ストレスになるのです。相手に変わってほしいという期待も禁物です。

仕事上必要な最低限のやりとりができれば十分と考え、それ以外ではかかわらないようにするのがよいでしょう。そして、理不尽な指摘は聞き流します。注意したいのは、避けるような態度はとらないことです。話しかけられたときにはにこやかに対応しましょう。

その一方で、苦手な先輩看護師以外の仲間を増やすことで、働きやすい環境を作っていきましょう。それは気の合う仲良しを見つけるということではなく、仕事の上で認め合える人達と協力していくということです。

落ち着いた態度で接する

オドオドした態度は、相手を余計にイライラさせたり攻撃に拍車をかけたりする場合があります。緊張していてもなるべく落ち着いて、堂々とやりとりしましょう。相手の不機嫌を感じても、気付いていないかのように冷静なトーンで話すと、諦めてくれることもあります。

例えば、「忙しいから後にして!」と言われたら、「わかりました」とサラリと返すか、急ぐ場合には「すみませんが、これは今でないと患者さんに迷惑をかけるので」と毅然として伝えましょう。

真摯に仕事に取り組む

仕事を覚えようと努力したり、患者さんと誠実にやりとりしたりする姿は、みていて気持ちのいいものです。苦手な先輩看護師も、態度を軟化させるかもしれません。また、抜かりなく業務を果たすことは、あら探しをしたい相手に付け入る隙を与えないことに繋がります。苦手な先輩看護師対策としてだけではなく、仕事をするうえで必要なことですが、徹底していくのがよいでしょう。

教えてほしい姿勢で!可愛い後輩になりきる

もし余裕があれば、苦手な先輩看護師にあえて近付くことが効果的な場合もあります。相手のことを尊敬していて色々と教えてほしいという姿勢をとるのです。そして、わからないことを質問するときには、「ここまでは調べられたのですが、その先がわからなくて」など、ある程度は自分で努力したことを示すのがよいでしょう。

何か答えてくれた場合には、相手の機嫌にかかわらず満面の笑顔でお礼を言います。うまくいけば、苦手な先輩看護師が頼もしい先輩看護師に変わるかもしれません。注意が必要なのは、あくまでも姿勢とはいえそれを他の人に話さないことです。職場内では可愛い後輩を演じ切りましょう。

 

苦手な先輩看護師の言動に負けないで!いつか終わりが来ます

先輩の言動によるストレスが大きくとても辛い、仕事に支障が出るなどの場合には、我慢せず他の先輩や上司に相談してみるのがよいでしょう。

また、自分を守るために必要であれば、異動や転職を考えてもいいと思います。ただ、経験を積んで実力がついてくれば、後輩としてではなく同僚として扱われるようになってくるものです。そうすれば、今よりは楽になりますよ。そして自分が先輩になったときには、苦手な先輩看護師にされて嫌だったこととは逆のことを後輩にしてあげられるとよいですね。

この記事を書いたのは

美沢 藍  総合病院看護師・大学院進学・看護大学教員を経て、現在は育児をしながらライターとして活動中。複数のジョブチェンジを経験して感じているのは、看護師の働き方には様々な選択肢があること、自分に合った道を追求する大切さ。

イラスト・BUFFALO-PEKO

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