• 公開日: 2019/8/23
  • 更新日: 2019/11/11

「看護師になって性格が悪くなったかも」そう感じるのには原因があった!

看護師として毎日忙しく働いている中で、考え方やとらえ方が変化していくのは当然のことです。でも時に「あれ?私って性格が悪くなってる気がする…」と不安になることもあるかと思います。そこで今回は、現役看護師でもある筆者が「看護師をしていると性格が悪くなるのか?」について考えていきたいと思います。

 

性格が悪くなったな、と思うのはこんな時

看護師として働いている中、「性格が悪くなったな・・・」と感じてしまうのは、こんな時ではないでしょうか?

同僚の心配する前に、自分の疲労を考えてしまうようになった

シフト制で働くことが多い看護師。働く時間が一定でないため、疲労がたまりやすく、時には体調を崩してしまうこともあります。看護師として、本来なら体調不良である同僚を気遣い、「大丈夫だよ、ゆっくり休んでね」と言ってあげたいところです。

でも、そういった感情よりも先にまず「今日も残業か・・・」と自分の心配をしてしまった時、「体調不良の同僚を心配する前に、自分のことを心配するなんて、性格が悪くなったな…」と感じてしまいます。

久しぶりに会った友達から「性格変わったね」と言われるようになった

小中学校時代の友達など、久しぶりに会う友達がいると、仕事や日常生活から少し離れて、のびのびと話すことができる、と感じる方も多いかと思います。そういったのびのびと話していると感じていた時に、「なんか、性格が変わったね」「そんな性格だったっけ?」中には「性格がきつくなった」と言われてしまうことも。

昔の自分を知っている人にそう言われてしまうと、「自分の性格が悪くなったってことか・・・」と思ってしまいます。

 

なぜ看護師になると、性格が悪くなったと思うのか?

なぜ、看護師になると性格が悪くなったと感じてしまうのでしょうか?その理由について、考えてみたいと思います。

それだけ心身ともに疲弊している

自分自身の仕事で精一杯であれば、相手を思いやれないのは当然のこと。同僚の体調不良をいたわれない時は、それだけ自分が心身ともに疲弊している時といえます。最近、しっかり眠れていますか?休日の時も、仕事のことを考えてしまっていませんか?

思い当たることがあるときは、「看護師として相手の体調不良の心配もしてあげられないなんて」と自分の性格を否定的にとらえるのではなく、「それだけ自分が疲れているんだな」とぜひ自分自身をいたわってあげてください。人の看護をする前に、「どうすれば自分の疲労をとることができるのか」を分析のうえ、対応を考えていただき、自分らしい看護をしていただけたらと思います。

それだけ看護師という仕事に全力投球しているから

看護師は、常に様々な情報を集め、分析・評価し、その人にあった看護を提供しなくてはいけません。そのため、自然とテキパキと行動するようになり、また時には相手へズバっと言うことが多くなります。

子供の頃は比較的おとなしく、ゆっくり行動するようなタイプだった人は、特にこの2点が性格上の「変わった」点として相手が感じてしまう傾向にあります。

でも、この2点については看護師として働く上でむしろ大切なことでもあるといえます。性格が変わったというよりも、看護師として成長できたからこそ、そういったことを言われてしまうということだと思います。そしてそれは、決して自分自身の性格が悪くなったということにはなりません。

職業に応じて、物事のとらえ方や考え方は変化します。それは性格が悪くなったのではなく、あくまで大人として成長しているということなのです。ぜひ「看護師として成長できているんだな」と前向きに感じていただけたらと思います。

もっと経験を積むことで、日常生活にもゆとりが出てくるはず

日々の業務で手一杯になり、時間的、精神的な余裕がなくなってしまうと、つい日常生活にもゆとりがなくなってしまいがちです。実際に筆者も看護師として働き始めて数年は、日々の業務をこなすことで精一杯でゆとりがなく、周囲から「なんか性格がきつくなった」と言われ続けていました。

しかし、看護師として経験を積むことで少しずつ、日常生活に対してもゆとりが持てるようになり、今はそういったことを言われることも少なくなりました。看護師としての経験を積み、様々なケースを経験することで少しずつ業務に対してゆとりが持てるようになりました。それが結果として日常生活でのゆとりにもつながるはずです。

 

性格が悪くなったと感じたら、まずは自身のリフレッシュを!

看護師は、日々勉強が必要で、人の命を預かる大変な仕事ですが、ずっと成長し続けることのできる職業だと思います。仕事の性質上、業務が重なるとゆとりがなくなり、時には周囲から否定的なことを言われて、落ち込むこともあります。

「性格が悪くなったな」と感じた時には、ぜひ一度思いっきりリフレッシュしてみてください。自分の息抜きをすることで、少しずつ気持ちの余裕も生まれます。そして、本来の自分を取り戻し、自分を前向きにとらえられるはずです。

 

この記事を書いたのは

山村 真子

看護師として働きながら、ライターの仕事もしている、アラフォーママナース。看護系以外にも、育児や病気、介護など幅広い分野の執筆を行っています。時短勤務中だが、毎日定時に帰れるはずもなく、保育園の送迎はいつもギリギリなのが最近の悩み。

イラスト・k.nakano

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング