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看護師の新しい働き方?コミュニティナースとは?vol.1

2019/8/22

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看護師の新しい働き方?まちで働く看護師”コミュニティナース”

“コミュニティナース”という言葉を聞いたことがありますか?いま、看護師の新しい働き方として大きな注目を集めています。

今回は、日本でコミュニティナースを提唱、活動されている矢田明子さんを直撃!”新しい看護のかたちとは”、”コミュニティナースが活躍する未来”などを語ってもらいました。



コミュニティナースとは?
海外で広まった、社会的アプローチとしての看護のかたち。日本ではコミュニティナースカンパニー代表の矢田明子さんが0からメソッドを作り、育成プロジェクトを通じてこれまでに約140名がコミュニティナースとして巣立ち、各地域で新しい看護・健康の活動を行っている。

square_235382_2 コミュニティナースカンパニー代表・矢田明子さん。
その目は未来をしっかり見据えている。

 

暮らしの身近な存在、”コミュニティナース”


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ナース専科です!
今日はよろしくお願いいたします。お子さん、とってもかわいいですね。


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四男坊です!(笑)



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よ、四男?!
(すごい!そんなにお子さんいるように見えない・・・)


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あはは(笑)
よく驚かれます(笑)



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さて今日の本題なんですけど・・・

コミュニティナースって最近よく聞きますよね?
実はとても気になってました。


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ありがとうございます!
少しずつですが、
皆さんに知っていただけるようになりました。
でも、まだまだなんですけどね!

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具体的にはどんな活動、役割なんですか?



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病院や施設ではなく、
暮らしの身近な存在として、
地域の住民の方の健康に寄与する活動をする
のが
コミュニティナースなんです。

square_235382_4-s コミュニティナースのフィールドは病院や施設の外

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(・・・?)



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ちょっと抽象的でわかりにくいですよね。
具体的には、住民の方が集まる場所に看護師が居るということなんです。

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住民の方が集まる場所??
スーパーマーケットとかですか?


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そうそう!
あとは例えば、ガソリンスタンドとか、産直市とか、公民館とか・・・

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え?ガソリンスタンドにナースですか??


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実際にガソリンも入れちゃいますよ!(笑)



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え、ガソリンも入れるんですか?!(笑)


square_235382_4-s 奈良県山添村のガソリンスタンドにいるコミュニティナース


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そうそう(笑)
その集落では住民の方の95%がそのガソリンスタンドの前を通るんです。だから、そのガソリンスタンドに常駐して健康相談にのったり、健康講座を開いたりしてます。


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なるほど・・・!
日常生活で立ち寄る場所で、相談に乗るのがコミュニティナースなんですね。

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そうですそうです。
実際の話、それまでは家からほとんど出なかったおじいちゃんが、コミュニティナースに会いたくて、ケータイで庭に咲いている花の写真を撮ってガソリンスタンドまで見せにきてくれるんです、定期的に。それだけでもう元気になっていくんですよね。すてきじゃないですか?


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なんか、想像するとかわいいです。
そのおじいちゃん(笑)


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でしょ?(笑)


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コミュニティナースが大事にしていることは、【暮らしの動線の中で、身近な存在として、住民と一緒に”毎日の楽しい”と”こころとからだの健康”をつくる】ということなんです。やっぱり嫌々だと続かないし、そもそもその状態こそが健康的じゃないなって。


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楽しいって大事ですよね。


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“楽しんでるうちに、
気づいたら健康になっていた”という状態
がいいなって思うんですよね。

ちなみに、移動スーパーや宅配便のトラックに同乗して集落を回ったり、個別に家庭を訪問したりするケースもあります。コミュニティナースには決まった形がないんです。


square_235382_4-s 集落を回る移動販売車に同乗し、住民とコミュニケーションを取る

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こうして地域でコミュニティナース活動をしていると、住民の方の健康への意識もあがってくるんです。そして「今日、○○さんの様子がおかしい」とか「○○さんが、いつも居る場所にいない」とかって教えてくれるんです。地域みんなが、おせっかいになるんですよね。


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たしかに、おせっかいかも(笑)


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ですよね(笑)でも、コミュニティナースって要は”おせっかい”だと思うんです。最初は必要とされてないかもしれないけど、住民の皆さんに対して関心をもって、アプローチをしていく。そうすることで地域全体の健康状態が見えて、どんな関わり方が良さそうなのかかもわかってきて、そこから活動が始まります。

そんなコミュニティナースの存在が、結局は住民のみなさん”も”おせっかいにすることで地域全体が健康になっていくんですよね。

square_235382_4-s 島根県雲南市での活動の様子。”楽しみながら健康になる”

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すごいですね、
住民の方同士がお互いの健康を気にするようになるって。


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それが理想ですね~(笑)




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ちなみに、病気になったりした方とかはどうするんですか?



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病院への受診を進めたり、一緒に受診に行くケースもありますよ。
コミュニケーションの中で病気の兆候ってわかるので、未然に防ぐこともできます。


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病院に行きたくない!
って人もいますもんね(笑)


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いますね~(笑) 
日本の保健医療って実は充実していて、自治体の保健師さんたちが住民の健康に寄与する活動を行っていますし、病気になったら病院の看護師さんたちがしっかりと診てくれますよね。でも、まだまだ目が行き届かない方はいて、なので、そういう方々とコミュニケーションをとることで、健康への意識を高め、予防したり、適切な対処をしたりすることができるのかなと思います。それが、コミュニティナースの役割かな、と。

なので、ちゃんと病院にもつなぎますし、自治体との連携も図ります。


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ふむ、住民と病院や自治体のハブ役にもなるんですね。


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いろんな役割があります。その地域に必要な役割を、住民とコミュニケーションを取りながら、自由に選択し、柔軟に対応することで、新しい看護のかたちをつくれるのではないかと考えてるんです。
だからやっぱり、コミュニティナースの実際に活動内容には決まった形はないんです。


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これは、確かに”新しい看護のかたち”ですね。

さて、次回は”コミュニティナースになるには?”、”コミュニティナースの活躍する未来”について、引き続き矢田さんにお聞きします!


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よろしくです!(笑)



お話を伺ったのは…

矢田明子(やた・あきこ)
島根県出雲市出身。Community Nurse Company株式会社代表取締役、雲南市立病院企画係 保健師。2014年島根大学医学部看護学科を卒業。人材育成を中心に事業を運営する『NPO法人おっちラボ』設立。雲南市主催の「幸雲南塾」で地域に飛び出す医療人材によるコミュニティ作りを提案。2017年Community Nurse Company株式会社を設立。2019年2月『コミュニティナース』を木楽舎より出版。「WIRED Audi INNOVATION AWARD 2018」「DBJ 女性起業ソーシャルデザイン賞」ほか受賞多数。

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