職場環境は、どんな仕事においても大切です。誰しもが、より待遇の良い職場で仕事がしたいと考えるものでしょう。辞めたいのを我慢して、5年ほどがんばって看護師を続けてきた人もいるかもしれません。そろそろ自分に合った職場を見つけてみてもよい頃です。キャリアアップを実現しながら、より待遇の良い職場に移るために必要なスキルとはどういったものなのでしょう。
待遇の良い職場とは?
そもそも「待遇の良い職場」といっても、看護師一人ひとりのニーズが違うので、一言では表現できません。自分自身が一番職場に求めるものとは何か?を考えることが大切です。
給料が高いこと
給料は、安いより高いに越したことはないですよね。仕事に必要な資格を取るにしても、生活をするにしても、趣味を満喫するにしてもお金は必要です。どうせ看護師として働くなら、より給料の高い職場で働きたいと思っても不思議なことではありません。
仕事とプライベートを両立
給料よりも仕事とプライベートの両立を優先したい、と考える人もいます。将来子どもができたとき、子どもが小さいときは仕事を制限し、ゆくゆくはまた看護師としてまたバリバリに仕事をしたいと考える人もいるでしょう。
仕事とプライベートの両立という場合、その対象が子育てだけとは限りません。何か趣味をもっているかもしれませんし、副業を抱えているかもしれません。看護師の仕事を続けながら、別の何かを両立させたい、という人は増えています。
人間関係が良好な職場
人間関係がギクシャクしている職場で働くことは、とてもストレスフルなこと。人間関係の良さを一番に考える人もいるでしょう。 例えば、急性期の患者を取り扱っている病院を考えてみます。重症の患者さんが多く入院しているので、緊迫する場面に遭遇することが少なくありません。緊張感が高い職場では、小さなミスが命取りになることも多く、一人ひとりのスタッフの余裕が少なくなりがちです。そのような状況が、人間関係に影響を及ぼすことは大いに考えられます。
急性期の患者を扱う病院全てがそのようになるわけではありませんが、時間的に余裕のある職場のほうが、人間関係が良好である可能性は高いでしょう。
どのようなスキルが現場で好まれているか?
自分が今後、どのような職場で働きたいかが決まっていても、雇ってもらわなければ働くことはできません。転職を有利に進めるために、現場ではどのような人材が求められているのかを考えてみましょう。今はまだ転職を考えていない人も、将来を見据えて行動しておくことが大切です。
特化したスキル
何かに特化し、アピールするポイントがある看護師は転職にも強いです。認定看護師や専門看護師などの資格がわかりやすい例です。看護師としてはもちろんのこと、スペシャリストとして専門的な知識やスキルがあることで貢献度があがるため、転職の時には幅が広がります。
スキルが高いということで、給料面においても期待できるでしょう。自分自身も看護師としてだけでなく、より専門的な仕事をしているという自負から、仕事のモチベーションを保つことにもつながります。
オールマイティーに対応できるスキル
スペシャリストの看護師は、給料面に期待できることが多いですが、ジェネラリスト(幅広い知識と経験がある人)は、現場での需要はより高くなると思われます。
看護師として働くには、総合病院のほかにも療養型病院、訪問看護や地域医療、クリニックなどいろいろな職場があるものです。多くの経験があり、どのような分野にも対応できる能力と知識をもっている看護師は、どんな職場においても重宝されることでしょう。
看護技術以外に役に立つスキル
看護師として5年程度働いていると、違う分野に転職しても、すぐに慣れて看護師として十分に活躍できる経験があると考えられます。特化したスキルや、ジェネラリストとしての自信がなくても、アピールできるポイントはほかにもあるはずです。
例えば、これまで新人看護師の教育係に抜擢されたことはありませんか?感染委員会や事故防止委員会など、何かの委員を任されていた経験はありませんか?看護師はチームで仕事にあたることが多いので、リーダーとして活躍できる人は、喜ばれることが多いですし、積極的に与えられた仕事をこなす人も好まれるものです。
定期的に行われている勉強会に参加しているのであれば、それもアピールポイントです。院外の研修に積極的に参加していれば、資格がなくても、同様にやる気のある人だと印象付けることが可能です。
先を見越しながら働いておくとスムーズにキャリア形成ができる
今より待遇の良い職場で働きたいと思う場合、早い時期から準備を始めておくことが大切です。
職場での役は、面倒とは思わずに積極的に引き受けることをおすすめします。資格取得や、看護師としての経験を増やし、たくさんのスキルを身につけることで、転職にも有利になり、待遇の良い環境に巡り合う可能性が高まりますよ。
この記事を書いたのは
mathy
日本でナースとして働き、長年の夢であったオーストラリア移住を夫婦で果たしました。オーストラリアで3人の子供を出産し、今はライターとして、健康記事や美容記事を中心に執筆活動しています。
イラスト・はや舌