看護学生の教科書はお金がかかる…!
新学期が始まるにあたり、学校から「この教科書を購入してください」と案内が来たりしませんでしたか?
先日、見つけたこちらの記事。タイトルにもあげましたが、始めの数行を見て衝撃を受けました。
看護教育における教科書の必要性について
こちらを書いたのは看護師・廣瀬直紀さん。
現在は、フィリピンでWHOのインターンとして働いています。廣瀬さんはなんと、看護学生時代、教科書を購入せずに実習や国家試験まで乗り越えたというのです。
言われてみれば…確かに、「一度も開かない教科書もあった」という方も多いのではないでしょうか?
そんな疑問を提起した廣瀬さんが考える勉強方法。とても面白いので紹介していきますね。
看護学生の教科書
すでに看護師になっている、あるいは看護学生の方は“教科書の値段”についてご存知かと思います。医学書などの専門書籍は決して安くはない、高額なものが多いですね。
必要になる教科書の数は、学校によって多少の差はありますが、少なくとも30冊以上。さらに副読本もあると、さらに増えるわけです。
そしてお値段は、大体どの学校でも10万前後が相場のようです。
卒業間際に気づく使わなかった教科書達
これは、多くの方が経験したのでは?と思います。「あれ?この教科書キレイ…」なんて思ったことはないでしょうか。
折り目も手垢もない教科書の美しい姿は、まるで時が止まったかのよう。入学したあの日、苦しかった実習。4年間が走馬灯のように駆け巡るなか、こう思うのではないでしょうか。
本当に買う必要があったのか?
そのお金で旅行やお洒落、飲み代にできたはず…なんてタラレバを展開。過ぎ去った時間は戻らない、残酷な現実に直面したのではないでしょうか。ただでさえ国試前でナーバスな時期なのに。
廣瀬さんの意見
大学4年間で1冊も看護の教科書を買わずに実習、国試を乗り切るなんて、さすがは東大生!なんて考えるのは早計です。
この言葉の意味は、廣瀬さんのブログを読むと理解ができるでしょう。
その内容は- 授業資料を活用する
- 図書館の教科書を利用する
- 参考書を自分で選ぶ
- 国試の過去問を1年生のうちから使う
など、読んでみるとどれも頷けるものばかり。
「必ずしも全ての生徒が教科書を買う必要はないのではないかと思った」と語っております。
「看護学生の教科書問題」私ならどうするか?
さて。この記事を書く私自身が、看護学校に入学を控えてたらどうするか考えました。
私の家は比較的貧乏だったので、卒業までに30万ほどしかかからない公立の専門学校に入り、アルバイトで生活費をまかなっていました。
そこで考えたのが、人気フリマアプリ「メルカリ」です。
「看護 教科書」で検索したところ、驚きの価格で出品されています。通常2,500円前後する教科書がなんと、500円前後!
私も学生の頃、教科書に10万円近くをはたきました。朝青龍の右腕以上に重い教科書。それを担いで帰ったあの日。
払わずに済んだかもしれないお金に思いを馳せると、金欠が理由で行けなかった飲み会はいくつあったのだろう…と思わずにはいられません。
また、フリマアプリの他にも、看護系の学校付近のブックオフには高確率で教科書が置いてあります(私調べ)。ここを利用するのも手だと思います。(※日々進歩する医学。教科書とは言え中身が変わってる可能性もあるので、購入の際は自己責任でお願いします。)
おわりに
今回取り上げた、教科書を買わずに勉強する方法。まずは、自分が実践できそうなところから、少しずつ取り組んでみるのもいいかもしれません。
「参考書を自分で選ぶ」についての詳細はブログの中でも触れられており、これは看護師として就職してからも参考になることだと思います。
「低学年のうちから国試問題を解く」というのもいいですね。
廣瀬さんは自身のTwitterで、SNSの看護系アカウントで看護を学べるアカウントについても触れております。ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、現在は無料アプリを使って国試問題も解けちゃう便利な時代。
空き時間にぽちぽちして、授業で習った内容を自分なりに復習してみるのもいいかもしれませんね。
ナース専科でも学べる学習アプリを用意しています。看護師国家試験の問題を無料で解ける「国試アプリ」や、病態や看護過程が学べるアプリ「ほすぴぃ」など、ぜひみなさんも活用してみてください。
この記事を書いたのは
sin.cos.tan臨床の場を病棟から日常に移した17年目の看護師です。急性期から終末期、訪問看護まで一通り経験しています。 趣味は読書。看護師仲間から聞いた話を私見で散文にします。