まなび
  • 公開日: 2019/1/9
  • 更新日: 2019/7/16

誰でも持っている防衛機制「打ち消し」。強迫性障害の心理学的キーワード「打ち消し」ってなに?

打ち消し 読み方:うちけし

打ち消しとは?

打ち消しとは、不安や罪悪感を生じさせた行為をやり直したり、反対の行為をとって無効にしようとすること。具体的に例をあげると
  • ■子どもを怒ってしまったことに罪悪感を感じ、子どもの大好物を用意したり優しく接する
  • ■悪口を言った相手を褒めたり優しく振舞ったりする
など。

他にも例を挙げると

  • ■大きな買い物のあと衝動的に必要のない物まで購入してしまう
⇒散財感や家族に対する罪悪感がある場合、さらに多くのものを購入して不安を分散しようとする。  
  • ■浮気をした罪悪感から普段より優しく振る舞う
⇒優しく接するのは罪の意識を打ち消そうとする行動。  
  • ■受け入れたくない相手との関係を忘れるために複数の相手と関係を持つ
⇒不安や葛藤をやり直そうとすることで解消しようとする。 強迫性障害における強迫観念は打ち消しでは消すことができない。それどころか、余計に強くしてしまう。そのため打ち消しではなく強迫観念による不安や不快感を受容していくことが回復につながる。

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