「SLE（全身性エリテマトーデス）」の看護事例を見てみよう:看護マンガ・ライフ＆キャリア記事｜読み物

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ここではSLEの患者さん、くろ葉さんの入院前看護を少し覗き見してみましょう。

こんにちは！
わたしの名前は「こなす」、ほすぴぃで看護師さんに寄りそうプリセプターのような妖精のような存在。
これからよろしくね！
まず、基本的なことを確認しよう。
看護過程で大切な「SOAP」。何か分かる？

【S】主観的情報。患者さんの話など。
【O】客観的情報。観察・検査など。
【A】アセスメント。分析・評価。
【P】看護計画。

それではこの患者さんの入院前の様子を見ていこう！

SLE（全身性エリテマトーデス）の患者さん「くろ葉さん(26歳)」

	腎臓が悪くなっていることは聞いていたけど…。まさか入院まですることになるなんて…。
	5年前に全身性エリテマトーデスと診断された患者。 1ヶ月前より低蛋白血症、下肢浮腫、タンパク尿が見られたため入院治療となった。

全身性エリテマトーデスは、皮膚、筋肉、関節、肺、心臓、腎臓など多臓器に症状が出る炎症性疾患だよ。
自己免疫が関与していて、代表的な膠原病(こうげんびょう)の1つなんだ。
狼に噛まれたような特徴的な紅斑が顔面に出ることからループス・エリテマトーデスとも言うの。

	TP：4.2g/dL ALB：2.1mg/dL 血沈：24mm/h CH50：32U/mL 抗DNA抗体：24.6IU/mL 尿蛋白定量：177mg
	尿糖(-) 尿潜血(+++)

🍸 解いてみよう！
血尿や尿蛋白はみられる？

①血尿のみ

②尿蛋白のみ

③血尿も尿蛋白どちらも

	解説するね。 [1](×) [2](×) [3](○)血尿も尿たんぱくもみられるね。これはループス腎炎を合併していることを示しているよ。
	ループス腎炎のため、ステロイドパルス療法の予定となる。

全身性エリテマトーデスの患者さんの半数以上が、腎障害を引き起こすと言われているよ。
腎糸球体の変化が特徴とされるループス腎炎は、血尿、尿蛋白などが特徴的。
ネフローゼ症候群を引き起こしたり、腎不全になる患者さんもいるから、早く治療をする必要があるんだ。

🍸 解いてみよう！
全身性エリテマトーデスは指定難病に含まれる？

①指定難病である

②指定難病ではない

	解説するね。 [1](○)難病の中でも、患者さんの人数が一定数より少なく、診断基準がほぼ確立しているものは「指定難病」と定義されているよ。全身性エリテマトーデスもその1つなんだ。 [2](×)
	この事例では、全身性エリテマトーデスのループス腎炎と、その治療であるステロイドパルス療法について学習しよう。指定難病の1つだから、目標は完治ではなく、病状をコントロールしていくこと。退院に向けた患者教育も必要になってくるよ！

入院前の情報確認は以上だよ！
入院してからの看護は「ほすぴぃ」で。
①アプリストアで「ほすぴぃ」をインストール。
②患者さんを受け入れてね。
③続きの看護をしてみてね！

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