こんにちは! わたしの名前は「こなす」、ほすぴぃで看護師さんに寄りそうプリセプターのような妖精のような存在。 これからよろしくね! まず、基本的なことを確認しよう。 看護過程で大切な「SOAP」。何か分かる? 【S】主観的情報。患者さんの話など。 【O】客観的情報。観察・検査など。 【A】アセスメント。分析・評価。 【P】看護計画。 それではこの患者さんの入院前の様子を見ていこう! |
熱中症の患者さん「志真さん(79歳)」
…。 | |
■5年前
妻が他界し独居。
引きこもりがちになった。 |
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■2年前
下肢を骨折。
さらに引きこもりが悪化。
完治したあとも続いた。
介護区分は要支援1。
ケアマネージャーや民生委員が時々訪問。
長男の妻が週2回程度訪問。
安否確認も兼ねて、食事は配食サービスを利用。 |
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本日朝分の配食サービス業者が訪問。
インターホンに応じず。
家族に連絡し、合鍵で部屋の中を確認。
居間に倒れているところを発見。
救急要請。 |
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熱中症の疑い。
意識レベル低い(CS:Ⅰ‐3)。
けいれんあり。
搬送中に冷却開始。 |
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救急外来にて採血、膀胱留置カテーテル挿入、心電図モニター装着。
補液開始。
医師にて熱中症レベルⅡの診断あり。 |
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熱中症のレベルに応じて治療や看護が変わってくる。 日本救急医学会は2015年に発行した「熱中症診療ガイドライン2015」の中で、熱中症の重症度別診断、診療方針を発表したよ。 |
重症熱中症の予後。冷却完了までの時間によって決まるって知ってた? |
バイタルサイン測定。
深部体温測定(直腸温)実施。 |
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体温:38.5度
直腸温:40.1度
脈拍:112回/min
血圧:82/40mmHg
呼吸:21回/min
SpO2:99% |
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WBC:9500/μL
RBC:4.2×10000/μL
Hb:15g/dL
TP:6.5g/dL
ALB:3.8mg/dL
Na:120mEq/L
カリウム:3.8mEq/L
Cl:180mEq/L
CRP:0.8mg/dL
BUN:21.5mg/dL
CRE:2.5mg/dL |
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肝機能問題なし。
血小板、PT問題なし。 |
正常値だからと言って見逃さないように注意が必要だよ。 | |
尿検査実施(採取量少ない)。
尿比重 (1.050)
尿ケトン体 (1+)
尿糖 (-)
尿蛋白質 (1+) |
脱水って…単なる水分不足? 脱水は「体液」が失われた状態。勘違いされやすいけど、水分だけではなく電解質も不足した状態だよ。 電解質ってなんだろう? |
ここまでの話を踏まえて、脱水の種類についても確認しておこう。 |
脱水についてもっと詳しく知りたい人は本などで調べてみてね! | |
志真さんは「体液のバランスを保つ恒常性の維持機能が低下している」と考えられる。そんなときに急激に点滴するとどうなるかな? | |
体液のバランスがさらに崩れて、浮腫や肺水腫、心不全にもなりかねない。 脱水は2~3日かけてゆっくり補正していくよ。 | |
今回の看護では熱中症の治療と、低栄養にも注意して看護を進めていこう。 栄養管理は栄養士に任せとけばいい、のかな? |
国試問題に挑戦! 野球チームに所属し毎週日曜日に試合や練習をしている55歳の男性。その日は気温32℃、湿度86%。試合途中に急激な下肢の痛みが出現し倒れこんだ。その試合を偶然観戦していた看護師が状態を観察。 ジャパン・コーマ・スケール(JCS)I-1。 呼吸数30/分。 脈拍120/分、整。 身体は熱く、多量の発汗がみられた。 対応として優先順位が高いのはどれ?
①既往歴を尋ねる
②下肢をマッサージする
③スポーツドリンクを飲ませる
④同様の症状があるほかの選手を把握する
解説するね。 [1](×)熱中症の疑いが強いので、まずその対策が先だね。 [2](×)下肢の痛みは、電解質の不足による痙攣が原因と考えられる。水分と電解質を補給することで解決できるよ。 [3](○)水分と電解質が大量に失われた症状。スポーツドリンクを飲ませるのが良いね。 [4](×)優先順位は低い。 |
続きの問題。 救急外来の看護師の対応として適切なのはどれ?2つ選んでね。
①下肢を挙上させる
②ばち状指の有無を確認する
③静脈路の確保の準備をする
④頸部の両側を氷嚢で冷やす
⑤回復傾向にあることを患者に伝える
解説するね。 [1](×)下肢の挙上は出血性ショック時の対応。 [2](×)ばち状指は、慢性的な低酸素状態にある疾患(慢性閉塞性肺疾患、ファロー四徴症など)で出現する。 [3](○)脱水によって、頻脈と血圧低下、意識障害が起こっていると考えられる。静脈路の確保が必要! [4](○)体温を急速に下げる必要がある。太い動脈の冷却をおこなうよ。 [5](×)意識障害があり、脱水に対する治療を開始したばかり。まだ回復傾向にあるとは言えないね。 |
入院前の情報確認は以上だよ! 入院してからの看護は「ほすぴぃ」で。 ①アプリストアで「ほすぴぃ」をインストール。 ②患者さんを受け入れてね。 ③続きの看護をしてみてね! |
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