こんにちは! わたしの名前は「こなす」、ほすぴぃで看護師さんに寄りそうプリセプターのような妖精のような存在。 これからよろしくね! まず、基本的なことを確認しよう。 看護過程で大切な「SOAP」。何か分かる? 【S】主観的情報。患者さんの話など。 【O】客観的情報。観察・検査など。 【A】アセスメント。分析・評価。 【P】看護計画。 それではこの患者さんの入院前の様子を見ていこう! |
食道がんの患者さん「笹王さん(76歳)」
お酒は飲めるほうでね。20歳からたくさん飲んだな。 煙草も吸ってたけど、もう76歳か、案外長生きしているよ。 | |
この事例は 静岡がんセンター の監修でお送りします。 | |
市の検診の内視鏡検査で病変を指摘された。
【生活歴】
■喫煙歴
55年間(20~75歳)
20本/日
8ヶ月前から禁煙している。
■飲酒
55年間(20~75歳)
週5回、焼酎3合
2ヶ月前から禁酒している。 |
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喫煙歴・飲酒歴ともにかなり長い(ノ゚ο゚)ノ | |
身長:158.8cm
体重:58.7kg
BMI:23.28 |
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生検実施。
3ヶ月前に胸部中部食道がん(T3N1M0)と診断された。 |
T3N1M0はリンパ節転移がある?それともない? ポイントは“N1”。勉強ワード「TNM分類」でも確認できるよ!
①転移がある
②転移がない
解説するね。 [1](○)N1はリンパ節転移があることを表しているよ。 [2](×) | |
笹王さんの場合は、以下のどちらかの方法を選択することになったよ。 ■術前化学療法+手術 ■化学放射線療法 | |
「術前化学療法+手術」を選択。
【手術内容】
■右開胸食道亜全摘
■開腹胃管再建(胸骨後経路)
■2領域リンパ節郭清 |
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■2ヶ月前
術前化学療法の1コース目を実施。
5FU(ピリミジン拮抗薬)+CDDP(シスプラチン)開始。
副作用:食欲低下、嘔気あり |
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術前の呼吸機能はどうかな?検査結果を見てみよう。 | |
肺活量(VC):2.39L
%肺活量(%VC):78.6%
1秒量(FEV1.0):1.68L
1秒率(%FEV1.0):73.04% |
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拘束性換気障害あり。
100m歩くとつらく、10分程度で休憩しないと続かない。
Performance Status 1
呼吸リハビリ開始。 |
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■1ヶ月前
術前化学療法の2コース目を実施。
副作用:低ナトリウム血症 |
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食道がんの手術で注意すべきことは何かな? |
笹王さんは拘束性換気障害があるから、呼吸器合併症には特に注意が必要。 今回の事例では術後の経過に注意して看護をおこなっていくよ。 | |
笹王さんは76歳。術直後から合併症やせん妄が起こる可能性が高いね。 その他の注目点として、術後の血糖値の管理と創傷治癒の関係にも注目しよう。 | |
これから薬や検査値がいっぱい出てくるけど、大丈夫! わたしも応援するから、がんばって患者さんを退院まで導いていこう! |
国試問題に挑戦! 胸部食道がんと診断され手術目的で入院した患者さん。 入院時の検査データが以下のとき、術後合併症のリスクとなるのはどれかな? ■Hb 9.5g/dL ■TP 5.4g/dL ■ALB 2.5g/dL ■AST(GOT) 24IU/L ■ALT(GPT) 25IU/L ■γ-GTP 38IU/L ■BUN 18mg/dL ■CRE 0.7mg/dL ■PT 82%(基準80~120)
①出血傾向
②腎機能障害
③低栄養状態
④肝機能障害
解説するね。 [1](×)PTは正常であり、出血傾向はないよ。データがあるときは、血小板の値にも注目してね。 [2](×)BUNは軽度高値だけど、CREは正常であり、腎機能障害はないと判断できるよ。 [3](○)TP・ALBともに低値であり、低栄養状態と判断できるよ。 [4](×)AST、ALT、γGTPは正常であり、肝機能障害はないと判断できるよ。 |
入院前の情報確認は以上だよ! 入院してからの看護は「ほすぴぃ」で。 ①アプリストアで「ほすぴぃ」をインストール。 ②患者さんを受け入れてね。 ③続きの看護をしてみてね! |
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