• 公開日: 2016/11/11
  • 更新日: 2018/12/13

第107回看護師国家試験 ここが変わる!? 新傾向問題

厚生労働省が発表した今後の看護師国家試験の変更点をお伝えします!
ぜひ皆さんの国試対策にお役立てください。

【追記】2017年3月30日に厚生労働省より新出題基準が公表されました。
関連記事、第107回看護師国家試験、ココだけおさえる!基本情報(試験日や合格基準など)も合わせてご確認ください。

-目次-

変更点1. 看護の統合と実践について

変更点2. 状況設定問題について

変更点を踏まえた国試学習法


変更点1. 看護の統合と実践について

厚生労働省が発表した資料(*1)によると、看護の統合と実践の新たな出題範囲として「多重課題や集団へのアプローチ」が追加されます。

看護師国家試験出題基準の「看護の統合と実践」については、(中略)既存の出題基準項目の「看護におけるマネジメント」、「災害と看護」及び「国際化と看護」以外に、複数科目の知識を統合する能力を問うような出題や、多重課題や集団へのアプローチに必要な広い知識を統合する能力を問うような出題などに向けた出題基準を明示することなど、抜本的な改善が必要である。

(*1)厚生労働省 保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書

今回の厚労省の発表は、看護師国家試験をより臨床に近づけたいという想いがあるのでしょう。「領域を横断した問題」や「複数の受け持ち患者の課題について、優先順位付けや関わり方をアセスメントする能力を問う問題」を国試の出題基準に加えることも同様の流れだと考えられます。

同資料によると、出題範囲の変更時期は平成30年の第107回国試からとなっていますので、十分注意しておく必要があります。


変更点2. 状況設定問題について

厚生労働省から各看護学校宛てに以下の通知があったようです。

平成29年2月実施の看護師国家試験・保健師国家試験・助産師国家試験より
状況設定問題における単問の導入
現行の1状況あたり2連問又は3連問の状況設定問題に加え、長い状況文を付した単問の状況設定問題を導入する。

平成28年8月1日付・厚生労働省通知より


実際に、第106回看護師国試から、長い状況文を付した単問の状況設定問題が出題(午前120)されました。第107回の国試でも同様に単問の出題があった場合、状況文の読解量が増えます。
状況設定問題は配点も高いため、「時間切れで問題を解ききれなかった・・・」、と国試当日に後悔しないように国試対策をする必要があります。

変更点を踏まえた国試学習法

単問の状況設定問題が出題される今後の国試に重要になってくるのは、
いかに早く正確に問題を解けるかです。

特に状況文のある状況設定問題は、解答スピードに差が出やすい部分です。

先輩たちが実践した状況設定問題の解き方は以下のようなものがあります。
・状況文に出てくる患者さんを良く想像しながら読み込むこと
・重要な部分に下線を引く
・問題文と選択肢を見てから、状況文を読む

国試に受かった先輩たちの意見を試して、自分にあった状況設定問題の解き方を身に着けましょう。

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