【老年】Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。Aさんは、夜、寝る前に「入院しているのに治らない。こんなはずではなかった。ここにいても仕方がない」と看護師に訴えた。
このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
「薬が効くまでの我慢ですよ」
「治っているように見えますよ」
「治らないと感じるのはつらいですね」
「治っていないことを医師に相談しますか」
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)「入院しているのに治らない」というAさんの訴えを受け止めた対応ではない。
2.(×)Aさんの「治らない」という訴えを否定する対応である。
3.(○)Aさんの「治らない」という辛さを受け止めた対応である。
4.(×)Aさんの「治らない」という辛さを受け止めたうえでの発言ならよい。