• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2011年度(第100回)看護師国家試験 過去問題 午前106

【老年】Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。

Aさんの状態で考えられるのはどれか。

  1. 脱抑制

  2. 慢性退行状態

  3. 認知機能の低下

  4. 自律神経失調症状

―――以下解答―――









(解答)4  

<解説>

1.(×)脱抑制とは、薬物やアルコールなどの外的な刺激によって抑制が効かなくなった状態のことをさす。

2.(×)慢性退行状態とは、慢性的に子どものように他者に依存した状態になることをさす。

3.(×)認知機能の低下を示す情報はない。

4.(○)心電図や血液検査に異常がないにも関わらず、慢性的に内臓の不調を訴えていることから、内臓の機能をつかさどる自律神経の失調が考えられる。

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