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クーリングの在り方について勉強中で、皆様の病棟内での対応をお伺いしたいです。
年配のベテランナースさん方にも患者さんに合わせた対応で冷やすか冷やさず熱型を見るべきか毎回討論になってしまい、ハイハイと受け入れて貰えません。
患者さんは殆ど寝た切りで自分で訴える事は出来ない、なら取り敢えず冷やすと。
氷枕が品切れになる程で7度前半でも冷感有ってもお構い無し。7度は発熱と言われ7度5部は必ずクーリングになっております。
皆様の病棟では、どの様に冷やしてますか?
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■体温の目安はある?
クーリングを行うかの判断は看護師に任せられています。 7度前半で行う人、8度以上で行う人それぞれいます。
38℃中盤くらいから、2点・3点クーリングを考慮するかなぁ。
37℃中盤くらいまでなら掛け物調整のみにします。 頭痛や、本人から希望があった場合には頭部クーリングを考慮しますね。
37度台だとあんまりクーリングしない。
個人的には、
37.0~37.2℃→患者さんに冷やすかどうか聞いてみる
37.3~37.6℃→一点クーリング
37.7~37.9℃→二点クーリング
38℃以上→指示の解熱剤を使用した上で2点クーリング
といった感じで対応しています。
■「発熱=クーリング」とは限らない
寒冷反応ある場合は、クーリングはしない。 まだ、上昇している途中の場合が多いため反応を助長しかねませんし。
悪寒があればクーリングははずし、悪寒がなくなったら再度クーリングを当てるようにしています。
希望、いつもの平均体温、発汗の有無、戦慄等々… うつ熱の可能性も考えて、かけもの調整で様子を見たりもします。
シバリング・悪寒・鳥肌などの寒冷反応ある場合はしないかも。
基本的には患者さんが体熱感を訴えた場合や発汗している場合にクーリングを考慮していました。
体温調節機能が正常なのかも大事
熱上がったら2点だ3点だクーリングをルーチンでする方もいますが、自分が患者だったら勘弁です。
熱があるからクーリングという考えは安易だと感じます。
患者さんに合わせた熱型をみてクーリングの有無やタイミングを調整するというのが今のところの流れのようです。
抗生剤使ってたり、解熱鎮痛剤使ってると、熱型がわからないことも多々あると思うので、ケースバイケースになってしまうのでしょうね。
■そもそもクーリングの効果は?
体表面のクーリングだけでは解熱効果としてのエビデンスは確立してないだとか。
根拠が確立されていないからこそ、その時の状態をアセスメントして最善を尽くすのが看護。
深部体温上がっていると表面からいくら冷やしても下がらないこと多いです。
熱中症など体温を下げなきゃいけない場合にはクーリングも効果的かもしれませんが、感染症などで熱が上がっている場合は免疫細胞の活動の妨げになります。
深部体温上がっていると表面からいくら冷やしても下がらないこと多いです
■クーリングする目的
安楽を目的として頭部クーリングのみなら考慮するかもしれません。
やはり快か不快かでクーリングをするのが患者さんに対して良いのかなと思っています。
クーリングは快感目的ですよね。 熱中症などの本当に冷やす必要があるとき以外クーリングは患者の希望によりと考えています。
患者さんの快・不快を重視して良いのかも。
関連トピック:「
発熱時の対応について
」
イラスト・なしま