【在宅】Aさん、46歳の男性。脳腫瘍で放射線治療を受け退院した。医師から本人と妻に余命半年であることが告げられた。Aさんは自宅で静かに最期を迎えたいと希望している。軽度の右片麻痺があり、トイレ歩行時は妻が介助している。日中はソファーに腰掛けて過ごすことが多い。訪問診療と訪問看護を利用している。Aさんは最近「庭の植木を見ていると気持ちが落ち着く。無理してでも少し庭に出てみたいな」と繰り返し話す。妻は「転ぶと大変だから、なるべく家の中にいましょう」とAさんと訪問看護師に話す。
訪問看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1.「庭に出るには主治医の許可が必要です」
2.「庭に出る時は訪問看護師が付き添います」
3.「転倒予防教室で訓練した後に考えましょう」
4.「体力を消耗しますから外に出ない方がいいですね」
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
終末期の看護ではその人の生活の満足感(QOL)を最優先する視点が必要である。転倒を恐れる妻の不安を解消しながらAさんの希望をかなえるような援助が望まれる。