「白衣の天使」は存在しない！

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「白衣の天使」は存在する？

■天使と言うより、「戦士」では？

白衣の天使と看護師は違うと思います。白衣の天使は看護婦と呼ばれ床とう看護で、常に患者さんに寄り添い体と心のケアが出来た。遠い時代でしょうか？今の看護師は天使じゃぁなく戦士だと思う。知識や技術かあり看護してもらうと安心するが、患者さんの心は置き去りになっているように患者になって感じた。

確かに白衣の戦士って感じで日々業務してます。でも患者さんが求めているのは天使、、、。

辛さや、戦いを知ってこそ…痛みをわかる天使になれるのかも知れません。

白衣の天使も戦士も両方必要でしょうね。兼ね備えれば、これほど強いものは無い、はず。その時々で、変化してゆくものだと…。

■たまに悪魔もいますよ。

ほんの一握りだと思いたいですが、“白衣を着た悪魔”のような人がいることもありますよね。

私自身もそうなんでしょうが、すごく怖い方がたくさんいますね！忙しいのに、ニコニコしてられないですものね。

白衣の天使にお逢いしてみたいですな…今や「白衣の天使」という言葉も私の中で化石と化してますが…。巷には、まだ幻想を抱く一般の方もいますが…現実は白衣を着た悪魔なのよ。

個人的に言えば私は悪魔です。優しい事を言い乍ら心の中で舌打ちもするし、優しい言葉がけよりも業務を優先する。誰も私の心の中を知らないから、それに乗じて善人を演じたりする。

「白衣の天使」の現実

■患者さんから見ると、天使です！

去年、足を大怪我をして勤務している病院に救急搬送されました。脂汗をかいて痛みに悶絶していた私に、「大変でしたね。もう大丈夫ですよ。」と言ってくれた看護師は、白衣の天使に見えました。看護師にとっては、いつも発するご挨拶程度の言葉だったと思いますが。

いつの時代でも、看護する側から見れば看護師は天使にはほど遠い存在だと思います。でも、看護を受ける側からは白衣の天使になる場合があるということなんだと思います。

患者さんに言われたことなんですが…。看護師が忙しいのは充分わかるけど、せめて心を忘れないでいて欲しいと。忙しいって患者さんに気を遣わせてしまうってなんだかなぁと考えさせられました。

■「優しさ」だけじゃ乗り切れない。

新人の時に師長に「優しいだけじゃダメなのよ」と言われたことを思い出しました。忙しく業務に追われる中で、なかなか一人一人にじっくり優しく接することは困難ですが、患者さんと家族に接遇で失礼が無いようにはいつも意識しています。

知識、技術はもちろんのこと、優しさや思いやりも…強くたくましい心も必要ですよ。だから、時と場合により天使にもなれるし戦士にもなれるのが理想でしょうけど、なかなか両方持ち合わせてる人間になるのは難しいですね。

「看護師は性格がきつい人程長く勤められるんだよね」お酒の席でベテラン看護師が話していた事があります。ある程度割りきれて裏表あるくらいの方が…って言ってたのを思い出しました。

■ナイチンゲールだって「白衣の天使」ではなかった！

ナイチンゲールは高い身分と財力があったから素晴らしいと賞賛された。あの時代看護師といえば最下層の人がなる職業とされていて、真っ昼間から酒をあおいでいたと習った気がします。

ナイチンゲールはクリミアの天使と呼ばれたことに対して「天使とは美しい花をまきちらすものでなく苦悩する者のために戦う者である」と記しています。ナイチンゲールは古くて新しい。

ナイチンゲールって統計学にとても長けていた方と聞きます。今とあんまり変わらないと思うけれどな。ナイチンゲール覚書(翻訳したものですが)あれ見ると、彼女も結構厳しい方だと思うけれど。

ナイチンゲールにしろ、ヘンダーソンにしろ、社会がイメージするような白衣の天使というのは最初から存在していなかったと思います。白衣の天使というのは、あくまで看護を受ける側のイメージと幻想。

■それでも心は「天使」を忘れたくないもの。

今後の看護師の人材育成のためにも、“白衣の天使”という憧れは、持っていてほしいなぁと思います。

医師が診療する際に補助をする、といった場面では知識や技術が最優先でしょうが、療養上の世話となると、もちろん知識と技術があった上でですが優しさや思いやりが重要になってくるように思います。

職業の一つに過ぎないので、天使も悪魔も存在すると思います。患者さんや利用者さんに対して悪魔でなければよしと考えるようにしています。

天使も戦士だと、自分は思っています。思いだけでも、技術だけでも、どちらかだけではアンバランスだと。知識だけではなく、優しさも兼ね添えた看護師は物凄く格好良いと自分で思ってきました。

人に対しての思いやり…此処は変わっていないと思うけれど。

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イラスト・なしま