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  • 公開日: 2025/2/6

新人看護師の入職準備リスト|準備するもの・必需品・おすすめグッズなど

春から看護師として働くためにはさまざまな準備が必要です。今回は、新人看護師が入職前に準備すべきことやものについてまとめました。看護師ならではの必需品、先輩看護師がおすすめする便利グッズなどを紹介するので、ぜひチェックしてください。


入職までの準備リスト

新人看護師が入職までに準備することは、大まかに分けると3つあります。

看護師になる前に準備するもの

ナースグッズや入職先へ提出書類はそろえるのに時間がかかります。必要なものは早めに準備しましょう。また、入職後は先輩看護師への挨拶や集合研修での挨拶などで自己紹介をする機会が多くあります。その場であわてないよう事前に何を話すか考えておくことをおすすめします。それぞれどのような準備が必要か以下で詳しく解説します。

看護師の必需品&便利グッズ

ここでは看護師の必需品と便利グッズを紹介します。準備しておきたいアイテムとして、勤務先や所属部署に関わらず、看護業務でよく使うものをピックアップしました。選ぶ際のポイントについても解説しますので参考にしてください。

看護師の必需品7選

まずは看護師の必需品を7つ紹介します。必需品のなかには病院の共有物品として準備されているものもありますが、自分で購入したほうが使い勝手がよく、職場が変わっても使い続けられるのでおすすめです。必需品は看護師専用の通販サイトなどで販売されているので、ぜひ活用してみてください。

1:聴診器

長く使うため、値段ではなく使いやすさで選ぶ

ネームをいれたりお気に入りのカラーを選んだりするとモチベーションアップに!

2:医療用はさみ

ガーゼや医療用テープ類を切るのに使用

刃先ガードと紛失防止ストラップが付いているものを選ぶ

医療用テープが付着しにくいフッ素加工された刃のものや、伸縮性のストラップ付きが◎

3:ナースウォッチ

腕時計よりポケットにクリップで留められるナースウォッチが無難

バイタル測定や点滴の滴下速度合わせで使うため、秒針タイプを選ぶ

夜勤時にも見やすい蓄光タイプや、濡れても壊れにくい防水タイプが◎

4:タイマー付き電卓

点滴量や滴下速度の計算のための電卓とタスク管理用のタイマーがセットになったものを選ぶ

夜勤時に使えるように、バイブ機能付きの消音タイプが◎

5:ペンライト

瞳孔や口腔内の観察に使用

片手で使えるノック式や瞳孔計付きのタイプが◎

6:筆記用具

看護業務でよく使う油性ボールペン、油性マジック、メモ帳など

タスク管理の際に色分けして書ける3色ボールペンや、すぐに書けるノック式油性ペンが◎

7:バインダー

情報収集のメモや書類の持ち運びに使用

カバー付きで個人情報に配慮ができるもの、付箋ポケットやペンホルダー付きのものが◎

先輩おすすめ!看護師の便利グッズ

ここでは先輩看護師の意見を参考に、持っておくと便利なグッズを紹介します。入職までに絶対必要というわけではありませんが、あると役立つアイテムをまとめたので、ぜひこちらも購入を検討してみてくださいね。

白衣用ペンケース・収納ポーチ

看護業務に必要なアイテムをまとめて収納するポケット用ペンケースや収納ポーチ

ポケットペンケースや肩掛けポーチ、ベルトポーチなど使いやすいものを!

ポケットサイズの早見表・スケール

急変時の対応や点滴の早見表、意識レベル表など豆知識をまとめたスケール

看護業務に必要な情報がすぐに確認できるよう、ポケットサイズが◎

キャップレス印鑑

書類の押印などに使う場合あり

スタンプ台が不要でキャップレスのものが◎

ナースシューズ

病院の指定がなければ自分が履きやすいものを準備するとよい<

疲れにくく脱ぎ履きしやすいものを選ぶと◎

着圧ソックス

足のむくみが軽減できる便利アイテム

立ち仕事で足がむくみやすい人に!

保湿ケア用品

乾燥しやすい手や口に保湿用のハンドクリームやリップクリームを準備

患者さんへの配慮を忘れずに無香料のものを!

ナースグッズを選ぶときのポイント

仕事道具を選ぶときには、医療従事者ならではの視点が必要です。ここでは看護師が必需品や便利グッズを選ぶときに気をつけたい3つのポイントを解説します。ナースグッズを購入するときの参考にしてください。

安全性が高いもの

安全性の高さは仕事道具を選ぶときに最も優先すべきポイントです。事故防止のために、落とさない、なくさない、患者さんにけがをさせないものを選ぶ必要があります。刃先や先端に安全ガードがついているか、ストラップなど落下防止の工夫がされているか、紛失や誤飲しそうな部品がついていないかなど、安全面からチェックしてみてください。

清潔さが保てるもの

看護師は感染のリスクを最小限にしなければなりません。看護業務に使う道具は、抗菌タイプのものや消毒しやすいもの、汚れたら洗える素材のものを選びましょう。

使い勝手がよいもの

仕事の効率を上げるために、使い勝手のよい道具を選ぶのもポイントです。軽量で持ち運びしやすいものや操作がシンプルなもの、2つの機能が一体になっているものや夜勤でも使いやすいものなど、働きながら自分が使いやすいものをみつけてください。

入職先への提出書類

職場への提出書類は、保証人のサインが必要なものや、発行に時間がかかるものもあります。入職前にあわてないよう、早めに準備しておきましょう。

一般的に入職時に提出を求められる書類は、以下のとおりです。ただし病院によって異なるため、病院からの指示を確認して準備してください。一般的に提出書類は入職前に案内があります。

  • 内定承諾書
  • 雇用契約書
  • 社会保険の手続き書類
  • マイナンバーの確認書類
  • 誓約書
  • 身元保証書
  • 住民票
  • 給与に関する書類(銀行口座の写しなど)
  • 健康診断書

記入が必要な箇所は、黒の油性ボールペンを使用します。書類への捺印は実印を使用する必要はありませんが、シャチハタ(浸透印)は避けましょう。

自己紹介・面談準備

初めての職場では自己紹介をする機会が多くなります。第一印象はその後の人間関係にも影響するため、緊張せずに好印象へつながる自己紹介ができるよう事前に考えておきましょう。また、病院によっては、入職後に面談が実施される場合もあります。配属の希望や質問事項についても考えておきましょう。

ここでは、自己紹介で話すこと、自己紹介するときのポイントと例文を紹介します。

自己紹介で話すこと

一般的に自己紹介で話す内容は以下のとおりです。

  • 氏名
  • 出身校
  • 今後の抱負
  • 締めの挨拶

自己紹介で話してほしい内容を提示される場合もありますが、上の4つはどのような場面でも伝えるべき内容なので、これだけでも心づもりしておきましょう。

自己紹介のポイント

自己紹介で意識したいポイントは以下のとおりです。

  • 大きな声でゆっくりはっきり話す
  • 顔を上げて明るい表情を意識する
  • 1分以内で話せる内容にする

相手に与える印象は話し方によっても変わります。よいイメージを印象づけるために、上記のポイントを意識してみてください。自己紹介は長すぎず短すぎず、30秒〜1分程度で話せる内容にまとめておきましょう。

自己紹介の例文

本日より◯◯病棟に配属になりました。△△(フルネーム)と申します。◯◯看護学校出身です。
知識と技術を磨き、患者さんに信頼してもらえる看護師を目指したいと思っております。
初めてのことばかりでご迷惑をおかけすることも多いと思いますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

【新人看護師の入職準備】よくある質問

ここからは新人看護師さんの入職準備に関するよくある質問を紹介します。

Q.必需品は入職までに必ずそろえるべき?

入職直後から新人看護師向けの集合研修を実施する病院がほとんどです。研修で使う可能性が高い筆記用具やバインダー、ナースウォッチは入職までにそろえておきましょう。また、ナースシューズも病院から支給されない場合は、入職までに準備が必要です。

聴診器や駆血帯などが病院の共有物品として置いてある場合は、入職後に準備しても問題ありません。不安を感じるようなら、入職前に準備が必要なものを病院に確認しておきましょう。また働く病棟によって使う物品には偏りがあるため、迷う人は入職後先輩看護師に相談してみてください。

Q.ユニフォームは自分で用意するの?

ユニフォームは病院から貸与されるところが多いようです。ただし一部の病院では、自分で準備しなければいけないところや、洗い替え用が必要な人は自分で追加購入しなければいけないこともあります。

自分で準備しなければいけない場合でも、白衣ではなくスクラブのところや、色やデザインの規定が決まっている病院もあるため、入職前に病院に確認してください。

Q.通勤ってどんな服装で行くの?

通勤時であっても、患者さんや家族に会う可能性があります。通勤スタイルは派手でなく清潔感のある服装を心がけましょう。サンダルは禁止など、病院によってはルールが決まっているところもあります。

なお初出勤の日は、多くの人と初めて対面することになるためスーツのほうが無難です。病院から普段通りで構わないといわれた場合でも、デニムやジャージは避けましょう。

Q.初出勤の日は昼食を持参するべき?

病院に職員食堂や売店がある場合でも、病院のことがよくわからないうちは昼食を持参したほうが安心です。お昼の休憩は職場の同期や先輩と交流できる機会でもあるため、お昼ご飯を食べながら交流を深めてみてください。

Q.入職前に勉強しておくべきことはある?

配属される病棟によって必要な看護技術や知識は違います。ほとんどの病院で入職後には新人看護師研修が実施されるため、勉強を始めるのは入職後からでも問題ないでしょう。入職前はまず体調管理のほうを大切にしてください。

事前準備をしっかりして入職初日を迎えよう

新人看護師に必要な入職準備は、仕事で使う必需品、提出書類、自己紹介の準備の3つです。入職後の状況は病院により違いますが、解説した3つを準備しておけば安心でしょう。しっかりと事前準備をして、春から新人看護師さんとしてがんばってくださいね。

【こちらもチェック!】基礎看護技術を学ぼう

新人看護師は覚えることだらけで、ときには自己学習や復習も必要です。しかし、働きながらとなると、学生のときよりも勉強時間を確保するのは難しいですよね。ナース専科では、看護技術や手技など、必要な看護知識についてわかりやすくまとめています。わからない点を効率よく調べることができるので、ぜひ活用してみてください。以下は新人看護師が知っておきたい基礎看護技術の根拠やコツなどを解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

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