「理想の看護師」の代名詞は一般的にはナイチンゲールを思い浮かべる人が多いはず。
しかし、実際の看護の現場にナイチンゲールは存在するのか。そして、それはどんなところが理想的な看護師なのか。
多くのナースはどんな看護師の姿を理想と感じているのだろう…
「理想の看護師」とは?
ナース専科調べ(有効回答数:707)
これまでに出会った看護師の中で「理想の看護師」と思える人物がいるのは約半数。
師長や先輩などの上司だけでなく、尊敬できる姿であれば同年齢や年下の同僚なことも。
自分は誰かの「理想の看護師」になれている?
今まで出会った「理想の看護師」とは?
しっかりと意志表示ができるナース
新人のときの先輩。言わないといけないこともズバリいうけど、後にひきづらなく爽やかに指摘してくれる。
前職の主任。仕事ができて、でも知らないことをちゃんと『知らない』と言える。
誰に対してもきちんと注意ができる。
新人の時の主任。普段は穏やかで優しい人でしたが、叱る時は叱り、褒める時は手放しで褒めてくれる素敵な看護師です。
医師の顔色をうかがうことなく、患者のためのことばを発せられる方。
やっぱり看護が魅力的
数年前にいた職場の先輩。どんなに忙しいときにも患者さんにすっごく優しかった。
転職先で出会った1歳上の人。患者にとって何が今一番必要かを常に考えて行動していた。
患者様からの話しの引き出し方がすごい。
患者様の方が、聞いてもらいたいとか、あの看護師さんならわかってくれるとか、話たいと感じていると思う。
患者さんの所に行くと、前に先輩が居たのがわかる。例えば、患者さんが綺麗に整った状態で寝ている。ベット周りが整理整頓されている。
ごちゃごちゃしてしまいがちな点滴ルートが、きれいにまとめられており、次に注射にあたる人がしやすい状態にしていってくれる。
自ら動けるナースはカッコいい!
周りが見えていてよく仕事ができる先輩。先輩なのに常に自ら率先して動いていて、わからないことを嫌な顔ひとつせずすぐ教えてくれたり後輩のフォローもしてくれるひとで、看護師としてあるべき姿を背中で語っているようなかっこいい人でした
定年まで勤め上げた先輩ナース。
「はいはい!私が行きます!」といつでも率先してベッドサイドに行ってくれる方でした。
新卒の時の病棟の師長さんです。
看護業務を教えてもらう事はありませんでしたが、師長としての業務のある中、患者さん排泄ケアまで行っていた姿が、忘れられません。
後輩や部下への理想的な指導者
初めて就職した時のプリセプター。
声を荒げて怒ったりせず、必要な指導をしてくださる。強い圧がない。厳しさと優しさがあった。
指導がうまい。否定しない。ちゃんと良いところは誉める。人としてそもそも尊敬できる
新人時代の先輩。厳しかったけど、根拠を持って指導してくれたし、自分の意見をきちんと聞いてくれた上で、間違いや補足、アドバイスをしてくれたから。
時には部下の盾になってくれる
自分が盾になってスタッフを守ってくれる上司がいた。困ったときはその時にすぐに一緒に対応してくれる。率先して何でも自分から動き出してくれる。腹が立つことがあった時には一緒に怒ってくれるし、交渉にも行ってくれる。
新人が疑われた時に、自分のミスだと皆の前で言ってくれた先輩。
後輩・部下を常に守る態勢でいる新人の時の主任と師長さん
博識な先輩は理想的
大学病院で働いていた時の先輩。知識がすごくて医師と対等に話ができる。
同じ病棟の先輩だった人。
いつもは優しいけど、締めるところはしっかり締めてくれる。知識も豊富だし、勉強していない姿を見たことがない。聞くと必ず返事が返ってくるからすごいと思う
何を聞いても答えが返ってきて、困った時に助けてくれる人
ひたむきな姿が尊敬できる
前の事業所の先輩。常に努力していてすごいと思ったから。
同じ歳の看護師ですが、キャリアが滲みでていて、皆んなが嫌がりそうな仕事を、進んで行っている。
新人の時の副師長さん。時に厳しく指導されましたが、思いやりがありました。知識の教え方もとてもわかりやすく、患者の情報を理解するのに自分なりにまとめておられたのを見たとき、上の人でもコツコツ努力してこそなんだな、と学んだ
母は永遠の理想か…
看護師の母。話を聞いてくれて的確な助言をしてくれる大先輩。
新人のときのプリセプター。優しくてお母さんみたいな理想の看護師でした。
職場のベテランナース。先輩であり母のような存在。指導と優しさの加減が絶妙。
イラスト・まえかわしお