編集部セレクション
  • 公開日: 2023/6/2

こんな動機で看護師になっても良い?

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
わたしは五年一貫の学校に通っている三年生です。
わたしは両親に、看護師の国家資格を持っていれば一生仕事に困らないし、絶対にやりがいのある仕事だからと言われ、その言葉に納得して入学しました。

そしてついに明日から、初めての実習がはじまります。今は、楽しみなんて感情はありません(笑)実習大変だよって話が多いので、不安と行きたくないって気持ちだけです(笑)

世の中の人が全員やりたい仕事をしているわけではないと思います。ですが、看護というのは特別な仕事です。お金のことを考えてする仕事ではないと思っています。
みなさんもこのような悩みを乗り越えてきたのですか?

 

現役ナースの「看護師を目指した動機」

■意外と多数派!?「両親に薦められて」

私も親に勧められて、というか強制的に看護大学に進学しました。文だの法だのに進学したところで食ってける自信はなかったし、フリーターは死んでも嫌だったし。

親の勧めで無理やり看護師の道に入れられました。はじめはイヤイヤながらでしたが、一度出産・育児のために離れた医療でしたがまた戻ってしまいました。給与についても自分が頑張っていたら学歴での差はあまり感じません。いくら高学歴でも、社会にでたら賢いよりも人間性です。

両親からやりがいがあるから…とか、就職に困らないから…とか言われて…そういえば昔、キャンディキャンディが好きだったな?とか…

私も、5年一貫で資格とったものです。また、入学した理由も、主さんと同じで親の勧めです。私も、看護師なりたいとか思ったこと全くありませんでした。

この道を選んだのは自分の意思でもあるけど、親や祖父母などから看護師になってほしいみたいな威圧感を感じていたからです。私はとりあえず資格は取るつもりですが今も看護師になることに迷い続けています。

■やっぱり重要!「お金と生活のため」

今年から働いてますが、楽しいなんて思いません。自分に看護師が向いているとも思いません。正直申し上げて、私はお金のためです。こんなこと言うと批判を受けそうですが、お金です。あとは自分はちゃんと働いているんだよ。という見栄(?)のようなもののため。

私なんて、全く違う職に就きたくて大学まで行ったのに結局夢のままで終わってしまい、今度は生活の為に看護師を目指しましたから、不純そのものです。

必ずしも崇高な思いを抱いていなければならないことはありません。結局は生活のためですから。

結局なったのは、「お金」の問題です。資格があれば、もしものときに、どこでも働けるからです。いろいろ考えて、一度辞めても、そこそこの収入が得られるとか、そんな感じでいろいろ選択すると「看護師」しかなかったです。

■時代は「手に職」

不純な動機で資格取ることの何が問題なのでしょうか?手に職と言われる時代です。持ってて邪魔になるものではありません。歳いってから、あの時取っといて良かった~って思える日は来ます。看護師資格はそういう資格です。

看護師を選んだ動機は、手に職をつけられ安定した収入があることでした。人間は職を得て食べて生きていかなくてはいけません。動機はどうであれ、多くの年月を看護師として生きてきて今は良かったと思っています。

看護師の資格あっても損はないですよ!資格をとっても病院で働かなくてはいけないわけじゃないし、資格をいかしてたとえばどっかの医務室に勤めても良いかも?色々な所で求められる資格です。

自分は、生活に困らない資格が欲しくて、看護師になりました。なった動機はそんなですが、今はこの仕事好きだしおもしろいと思ってます。

看護師を目指す動機は、不純でも良い

■「働く」のに動機は関係ない

私の動機も不純です。大丈夫ですよ、こんな私だって何年もやってこれたから。

ウン10年もたったら、動機なんてどうでもよくなってくるよ。動機云々よりも、今の自分を大切にして下さいね。

きっかけは、どうであれ仕事に厳しさや、やりがいを持って、給料分はキッチリ働く。

食いっぱぐれはない。このご時世、正当な理由だと思うけど。看護師に憧れてなったんですぅ~なんて気取る必要はないかなと。

案外看護師になりたくて入学したって人の方が少なかったりします。

まだ学生にリアルを言って悪いですが看護師が聖職なんて思わないで下さい。お金の為に働くリーマン看護師なんて社会に出たら腐るほどいますよ。

■「看護師になりたい!=向いている」わけではない

別に看護を理想化して自分は向いてないと悩む必要はないと思いますよ。動機が素晴らしいから看護師になれるわけではないです。

実際に就いたら理想とまったくかけ離れていて挫折する人も居れば、不純な動機で選んだとしてもやりがいを見出していく人も居ます。

看護に燃えている人ほど早くやめるような気がしますよ。

実習を楽しみにしてる人の方が少ないし、看護師になりたいと思っていても勉強や夢とのギャップに諦める人だっています。

夢が看護師だったというのでなくても看護師になってはいけないわけではなく、本当に看護師になりたくてなった人なんて一握りだと思いますよ。

実習は「厳しいもの」。

■相応の覚悟を!

正直、実習は、辛かったです。レポート多いですし、毎日が寝不足ですしね…それと平行に国試勉強ですからね。

看護師が好きだろうが嫌いだろうが実習はキツい。やる気無ければ患者にも伝わり、形ばかりの看護になります。そうなると及第点ももらえなくなります。

グループでは食道潰瘍で血を吐いたとか、下血してるとか、円形脱毛症になったとか、ドリンク剤の飲み過ぎで太陽が黄色く見えるとか不健康極まりない話しで盛り上がっていました。ハッキリ言って実習は楽しくなくて当たり前です

実習前は不安にもなります。実習で楽しいことがあったら儲けもんです!みんなつらいことを乗り越えていると思います。ちょっと勉強するだけでは看護師にはなれないんです。

実習は本当に辛いです。学年が上がるにつれ大変になっていきます。実習で自分に看護は向いてないとはっきり分かってしまうというか、基本どの実習に行っても絶対看護師に向いてないと感じてしまいます(苦笑)

長期実習を何度か経験してきて言えることは、実習が楽しかったと言う人は薄っぺらな実習をしたのではと思います。楽しい実習なんてありません。実習を楽しめるなんてよほど余裕があるか、深く考えることができていないかのどちらかです。

■「厳しい」だけじゃないのが、実習

生涯で最も印象に残った(感謝している)患者さんは最初の実習を担当した方だったなんて人もいます。逃げるわけにはいきませんから、体当たりで臨んでください。

実習は不安だらけで、自分は看護師に向いていないって何度も思いました。でも、実習で出会った患者さんたちを思い出すとどうしても辞めることができませんでした。

実習をやるとまた気持ちが変わると思います。実習が始まるということで今は目の前の患者さんに全力で関わってみてはどうですか?そこから何か気持ちが変わるかもしれません。

正直楽しくないし辛い事も沢山ですよ。でも乗り越えたこの時期のことは何年たっても励みになるかな。あの時期が一番つらかったけど、やりとげた自分がいたな~って。

記録や計画立案で実習は大変ですが、つらいことばかりではありません。どの実習場所でも、つらいこともありましたが、楽しいこと・うれしいことがありました。

きつかったですが座学、実習をこなすうち、『何だか、面白いしやりがいあるし、好きかも』と思うようになり、今では この仕事以外はピンとこない、って気がしてます。

実習に出たら患者さんの言葉に一喜一憂することもありますし、指導者さんの言葉に疑問を感じることだってあると思いますが、それも含めてすべてが勉強です。実習中はとにかくがむしゃらになってみてください。終わった時の達成感が気持ちよく感じます。

■未知の実習を不安になることはない!

始まってもいない実習の「嫌な情報ばかり」を気にしすぎではないですか?

なにやるにしても不安はついてまわるもの。でも、不安というものはどこかで「できるかも」という自分への期待から生まれるものだと思います。そんな自分にも目を向けてみて下さい♪

未知の体験ですが、自分の思いとも向き合える機会になればいいですね。もしかしたら、素敵な指導者との出会いが貴方の将来を導くかも知れないし、忘れられない患者さんやご家族との出会いが後押しをするかもしれません。

まだ、実際に体験していないことを、とやかくあれこれ考えても仕方が無いでしょう。考えすぎて自分で手も足もがんじがらめにしたら駄目なんじゃないの?

まだ経験のない実習に恐怖感がつのってるようですが、そんなこと、やってみないとわかわないでしょ!!しょうもないことでくよくよする前にしっかりお勉強してください。結果として看護師にむいていなければ、あっさりやめたらいいではないでしょうか?

実習前に鬱っぽくなる人多いです。私も本当に憂鬱です。皆そんなものです。大丈夫です。ここで辞めたら、勿体無い!とりあえず資格とって、どーーーしても向いてない、嫌だ、と思ったら違う仕事探したらどうでしょう?

関連トピック:「 看護師になっていいのでしょうか
イラスト・なしま

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