お知らせ
  • 公開日: 2023/9/8
  • 更新日: 2024/1/10

大賞発表!ナースの実話をマンガ化【ナース漫画大賞2024】今年の最優秀作は?

【ナース漫画大賞2024】大賞

『脳腫瘍のお父さんとの最期の生活①~④』

残される家族に何ができる?
訪問看護師の提案は…

10年前に訪問看護で出会ったある家族の話

『脳腫瘍のお父さんとの最期の生活①~④』

エピソード提供者:まりんブルー さん
作画:白井くま

もう数日で視覚聴覚が失われる―
死の恐怖と闘っている、脳腫瘍終末期の利用者さんとそのご家族。

訪問看護師が現状の少し先を見据えながら上手く介入し、みんなでお看取りを叶えた実話エピソード。

読者コメント
最期まで寄り添う。本当に大切なことだと思います。在宅看護の世界はわからないことばかりだから勉強になります。
特養で終末期対応してます。終末期になると身体的なケアより気持ちのケアに重きを置きますが、毎回学ぶことがたくさんあります。
すごく良い話で涙が出ました。
父を昨年自宅で看取りました。こんなみんなに見守られた最期を自分も迎えたいと、父を尊敬した最期になりました。本人には色々伝わっていると思います!
マンガ家コメント

この度は大賞に選んでいただきありがとうございます!
自分の家族と年齢が近いこともあり、体験談を拝読したときから涙が止まりませんでした。病気が原因で変わっていくお父さんとご家族の気持ち考えると胸が張り裂けそうになりましたが、ご自宅だからこそできる看取りケアで、穏やかに最期を迎えられる様子に胸を打たれ温かい気持ちになりました。
登場人物一人一人の想いを少しでもお届けできればと、特に表情や手の温もりが伝わるよう意識して描きました。これからも体験された方の想いを皆様にお届けしていきたいと思います。

白井くま

 

『コロナ禍での分娩もいい思い出にしたい!①~②』

コロナ禍のため1人で出産
不安が募る中…

看護師6年目で2人目を妊娠中。1人目は家族総出で出産したが、コロナ禍により思うようにいかなかった

『コロナ禍での分娩もいい思い出にしたい!①~②』

エピソード提供者:mrksn7 さん
作画:くもやあきこ

1人きりでの出産に心細さはMAX、そんな中「私はここを離れないから」と担当してくれた助産師さん。

コロナ禍で様々な制限がある中、助産師さんが胸に抱いていた強い想いとは―…?

読者コメント
私も2020年5月、コロナが始まってすぐのときに1人で出産入院しました。2人目だったけど、夜中の出産はとても寂しかった。出産ってその時だけじゃなくて、その後の生活にも影響する
ジーンてした😭✨
同じでした😢心細かったです。看護師さん達スタッフの方々が優しかったのでなんとか乗り切れました…
私も助産師さんには本当に助けられました。姪が助産師になったんですけど、本当に素晴らしい仕事に就いてくれて嬉しいです
マンガ家コメント

大賞に選んでいただき、誠にありがとうございます!
コロナ禍の出産のお話、本当にとても大変だったんだなと…色々考えながら描かせていただきました。自分が出産した時の助産師さんの頼もしさも思い出しました。以前と違う状況でのお産で心細いなか、助産師さんがこのように温かい気持ちで接してくださったなんて、余程安心出来ただろうなと思いました。
これからも医療従事者の方々に感謝の気持ちを込めて、これから目指す方々へのエールにもなるような漫画を描きたいと思っています。

くもやあきこ

ゲスト審査員特別賞

『看護学生だからできること①~②』

何もできなかった―…
そう思った学生、でも実際には

『看護学生だからできること①~②』

エピソード提供者:さくらだ あこ さん
作画:しろくま

実習で担当になったのは検査入院中のにぎやかな患者さんで意気投合!しかし検査の結果、余命宣告され…

「どうしたら寄り添えるのかわからない」涙する看護学生が出した答えは…?指導員目線の実話エピソード。

ゲスト審査員コメント

僕自身、20年前に血液の癌で長期入院したことがあり、その後も母親の癌治療に付き添った経験を漫画作品にさせてもらったり、妻も看護師として働いていたことも含めると、病院とは少なからぬご縁があるように思います。今回はそんな視点で全ての作品を拝読させていただきました。

どの作品にも実際に現場にいないと知り得ない病棟の人々の情景が描かれていましたが、中でもさくらだあこさんのこの体験漫画は、明るかったはずの患者さんがそっけなくなってしまう様子や、看護学生としてどう対応したらいいのか悩む場面など、闘病経験のある僕も元看護師の妻も共感できるリアルなエピソードが漫画表現的にも非常に伝わりやすく描かれていたと思います。 患者さんとの関係がままならないときに「どんな看護がしたいのか?」と考えて直してみることの重要さは、もしかしたら学生さんだけではなく、新人さんやベテラン看護師さんにも同様に大切で、それを伝えているこの漫画こそ広く読まれるべきなのでは?と思った次第です。

看護学生だから〜というタイトルではありますが、本当は〝その人だから〟が物を言う現場であって、看護とは人と人が向き合う世界なのかもしれないなと、この作品を通じて改めて思い知らされました。


ナース漫画大賞_ゲスト審査員_宮川サトシ

マンガ家
宮川サトシ

岐阜県出身。2013年『東京百兜夜行』(新潮社)で漫画家デビュー。『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(新潮社)は大きな話題に。現在は週刊新潮にて『俺は健康にふりまわされている』、漫画サイト・COMIC熱帯(光文社)にて『闘病「後」日記』、週刊漫画ゴラク(日本文芸社)にて『病棟夫婦』を連載中。

マンガ家コメント

この度はゲスト審査員特別賞に選んで頂き、誠にありがとうございます。
このエピソードを読んでまず感じたことは、さくらだあこさんの「全国の看護学生さんに【あなたは患者さんの力になっている】と伝えたい」という強い思いです。そして看護学生さんの無力感や、患者さんの悲しみ、悔しさなどが伝わってきて私も涙しました。ナース漫画大賞を通じてたくさんの看護学生にぜひ読んでもらいたい!という思いで大事に描かせていただきました。この漫画が夢を持って頑張っている看護学生さんたちの背中を少しでも支えることが出来たら嬉しいです。

しろくま

2位

『レベル300①~②』

人間の意志は強い―
JCSレベル300、それでも

救急病院で忙しく働く2年目の看護師。

『レベル300①~②』

エピソード提供者:満天星 さん
作画:白井くま

緊急搬送されてきた患者さんはJCSレベル300で意識不明、息子さんは遠方にいらっしゃるそう…

意識がないはずの患者さんと、ご家族の奇跡のような最後の数日を見守った、ICUでの実話エピソード。

 

『やさしい誕生日前夜の話』

日付を超えたら妻の誕生日
看護師の機転で夫は奇跡を…

25年前の話。夫は珍しい癌で闘病しており、覚悟していた

『やさしい誕生日前夜の話』

エピソード提供者:まこかな さん
作画:なぎり京

明日までもつかわからない―
付き添う妻がぽろっとこぼした「明日は私の誕生日なんです」。

それを聞いた看護師が機転を利かせ…残された家族のその後の人生まで救った看護師の実話エピソード。

3位

『エンゼルケアができなくなった私に…』

3.11で被災したまま働いた
看護師の心を癒したのは…

『エンゼルケアができなくなった私に…』

エピソード提供者:来夢 さん
作画:アヤ

東日本大震災の直後、水も物資も足りず、亡くなった親族はエンゼルケアができなかった―

トラウマから看護師を辞めようかとも思っていた矢先、担当患者さんがつないでくれた不思議な縁とは…?

 

『一生懸命看護してくれた一年目の看護師さん』

退院後に外来で見かけた
看護師さんの胸ポケットには

痔瘻で入院し初めてのことで不安な患者と

『一生懸命看護してくれた一年目の看護師さん』

エピソード提供者:木沢 さん
作画:しろくま

初めての手術はやっぱり不安…
その不安にいち早く気付き、対応してくれたのは1年目の看護師だった。

入院から退院まで数日間の関係、でもあの時の心遣いがずっと心に残っている―患者目線の実話エピソード。

審査員

ゲスト審査員

ナース漫画大賞_ゲスト審査員_宮川サトシ

マンガ家
宮川サトシ

岐阜県出身。2013年『東京百兜夜行』(新潮社)で漫画家デビュー。『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(新潮社)は大きな話題に。現在は週刊新潮にて『俺は健康にふりまわされている』、漫画サイト・COMIC熱帯(光文社)にて『闘病「後」日記』、週刊漫画ゴラク(日本文芸社)にて『病棟夫婦』を連載中。

特別審査員

ナース漫画大賞_特別審査員_ハルジローのオンライン看護学院

看護師・医学博士・研究者
ハルジローのオンライン看護学院

審査員の看護エピソード漫画を読む
集中治療領域で看護師として働きながら、博士課程修了(救急・集中治療医学専攻)。Youtube/Instagram/TikTokで教育コンテンツを配信中。クラウドファンディングで作成した著書は達成率1,458%(1,458,600円)となり看護学部門でAmazonベストセラーランキング1位を獲得。研究者としても多くの英論文を発表している。

 

ナース漫画大賞_特別審査員_看護師のかげ

看護師・イラストレーター
看護師のかげ

さまざまな診療科での看護、看護教員や塾講師の経験も活かし、印象に残るイラストと臨床に基づく使える知識を多くの媒体で発表している。著書に『ホントは看護が苦手だったかげさんのイラスト看護帖』(永岡書店)

 

ナース漫画大賞_特別審査員_角野ふち

看護師・イラストレーター
角野ふち

看護師として働きながら、雑誌や書籍などのメディカルイラストを制作。解剖生理学×イラストをコンセプトにした、臓物をポップに描く“見て学べる”コンテンツ『からだずかん』も手がけている。

 

ナース漫画大賞_特別審査員_白石弓夏

看護師・ライター
白石弓夏

小児科4年、整形外科・泌尿器科・内科系の混合病棟3年、派遣で1年ほどクリニックや施設、ツアーナース、保育園などさまざまなフィールドで活躍。現在は整形外科病棟で非常勤をしながら、ライターとして活動中。

 

ナース漫画大賞_特別審査員_ゆや

看護師
ゆや

審査員の看護エピソード漫画を読む
急性期や脳外科の実践的な看護について、看護師が楽しく学べる環境創りを目指し、SNSで情報を発信中。災害看護やプレホスピタル医療も学び、現在は企業で会社経営を学びつつ産業看護師として予防医療にも携わっている。

 

ナース漫画大賞_特別審査員_しゅーぞー@看護のススメ

看護師
しゅーぞー@看護のススメ

審査員の看護エピソード漫画を読む
学ぶ楽しさが看護のやりがいに繋がるという考えから、「楽しくないと続かない」をモットーとし、すぐに実践できる看護知識をSNSで発信中。現場で頑張る看護師の背中を支えるため、働き方や教育についても切り込んでいる。

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ナース漫画大賞とは

ナース漫画大賞は、「看護師という仕事のやりがいや、看護師の価値提供の大きさを振り返る」「様々な角度から看護を考える」を目的に、年に1度開催されるイベントです。

実際に体験したエピソードを基にマンガ化

ナース専科に寄せられた実際の看護エピソードを基に制作された「ナース漫画」の中から、ナース専科会員とゲスト審査員/特別審査員の投票により大賞作品が決定されます。

看護師視点/患者視点の両方から「看護」を捉える

看護師視点での「忘れられない患者さん部門」と患者視点での「忘れられない看護師さん部門」の2部門を設置。両方の角度から、看護を振り返ります。

 

すべての「ナース漫画」はこちらで読めます

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実施要項

実施期間 エピソード募集期間*:2023年9/8(金)~9/29(金)
ノミネート作品発表:2023年11/13(月)
投票期間:2023年11/13(月)~12/15(金)
受賞作品発表:2024年1/10(水)
*エピソード募集要項はこちら
賞構成 ■看護師視点「忘れられない患者さん」部門(大賞・2位・3位)
■患者視点「忘れられない看護師さん」部門(大賞・2位・3位)
■ゲスト審査員特別賞(1作品)
※計7作品選出
審査方法 <ノミネート作品>
下記2つの経路から選出
①2022年9月~2023年9月までにナース専科公式Instagramに掲載されたマンガの中から、反響が大きかったマンガ
②ナース漫画大賞2024のエピソード募集期間*に応募されたエピソードの中で、編集部審査を通過しマンガ化されたもの
*ナース漫画大賞2024ノミネート作品はこちら
<大賞作品>
下記2つを合算して決定
①ナース専科会員からの投票
②特別審査員からの投票

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